チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

冬の防カビ戦線。

先週、寒気が来て、そのまま冬モードにシフトしていくのかとも思ったら、一転して暖かい日が続いていて、そうこうしている内に、来週また強い寒気が来るらしく、次こそ積雪かと懸念されている。アップダウンがツライ。今時期降ってもすぐに融けてしまって、路面が水浸しになるのがオチだから、徒歩オンリーのおっさんには望ましくないのだが、冬モードで寒くなるのはウェルカムである。

というのは、暖かいと必然的に部屋の湿度が上がるためで、僕の住むボロアパートは一応、鉄骨造りで気密性の高い寒冷地仕様にはなっているのだが、如何せん壁材なんかは叩けばすぐに穴が空きそうな程に薄っぺらく、板に壁紙貼っつけただけ的な仕上がりだから、湿気を滞留させるとすぐにカビが生える。というか、もう住み始めから生えまくっていて手遅れな箇所もある。そんなワケで夏場は当然フルタイムで、冬場も結露を防ぐために50%前後を目安に除湿する様にしている。除湿ターゲティング。

斯くして年中マストアイテムとなった除湿機。一日に何時間も付けっぱにするのは、節約モードにしても電気を食うし、何より煩くて敵わないのだが、カビの繁殖を防ぐためには致し方無い。乾燥は万病の元なんて耳にするし、剰え僕はアトピっ子の乾燥肌なワケで、それはよく分かっているのだが、一方で真菌アレルギー持ちでもあるから、そこはもうトレードオフだ。加湿器なんて狂気の沙汰だと思っている。

仮設住宅5人に1人 気管支ぜんそくの疑い NHKニュース

先日、このニュースを見て、身につまされた。これまで普通の家屋に住んでいた被災者の方が、プレハブの狭い部屋でカビに曝され続けたら、そりゃ病気にもなるだろう。僕のボロアパートは、基礎の部分こそプレハブよりはマシな作りだが、カビの繁殖条件の整いやすさでは環境的に似ていると思うし、しっかり防カビしないと更に症状が悪化するかも知れない。生きるのがツライ。

 

映画鑑賞記

ヘンリー=アレックス・ルビン監督作「ディス/コネクト」("Disconnect" : 2012)

SNSで起こるトラブルに翻弄されていく人々の姿を描いたドラマ作品。

本作では3つのシナリオが同時に進行する。①高校生のベンは両親、姉と4人暮らし。父リッチが弁護士を営んでいるおかげで、裕福な環境の元に育てられ、趣味の音楽に興じる一方、その内向的な性格から社交性に乏しく、学内でも孤立していた。ある日、クラスメイトのジェイソンとフライは、そんなベンを誂ってやろうと、SNS上で架空の女子生徒ジェシカを騙り、ベンに好意のメッセージを送る。そうとは知らずに、舞い上がったベンはジェイソンらに乗せられるままに、自身の性的な自撮り画像を送ってしまう。ジェイソンらはその画像を拡散させ・・・。②デレクとシンディ夫妻は一人息子を亡くして以来、関係がギクシャクしていた。デレクは元海兵隊員で、退役後の退屈な会社勤めに人生の意義を見失いかけていた。一方、シンディは喪失感を癒やそうと、似た境遇の人たちが集うチャットで、デレクとのすれ違いの生活に対する寂しさを訴えるなどし、妻を亡くしたというある男と心を通わせる様になる。しかしそれが原因で、スパイウェアを取り込む事になり、クレジットカードの情報が盗み取られてしまい・・・。③中堅テレビ局のリポーター、ニーナは自身が報じるネタを探していたところ、あるライブカムサービスで自慰を見せるなどの、性的業務に従事している少年カイルを発見。サービスを仕切る背後の組織を暴こうと、カイルに取材を申し入れる。カイルの身の安全を約束した上で取材は行われ、彼女のリポートは高く評価されるのだが、同時にFBIの関心をも引いてしまい・・・。

3つのシナリオによるオムニバス型群像劇なのだけど、ザッピングしながら同時に進行していき、互いに少しずつ関係性が持たせてある作品。テンポが良いせいで、物語の展開はなかなかスリリング。また、扱うネタがまさに現代社会のそこかしこで顕在化する、SNSの負の側面、或いは落とし穴であったりするから、今を生きる誰にとってもタイムリーで面白いと思う。プライベート画像を拡散させられたショックで自殺を図ったり、スパイウェアでカード情報を盗みとられて破産寸前に追いやられたり、って辺りは我が国でも起こりがちな事件だし。まぁここまでドラマチックな展開にはならんだろうけど。最低限のリテラシーは必要不可欠だし、その辺は学校教育なんかでも避けて通れないだろうなぁっていうか、もう既に始まっていたりするのかな?しかし原題の"Disconnect"は皮肉が効いてて巧いなぁと。

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