チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

勤労ネガチブ。

昨夜は前々から楽しみにしていたリーガルハイSPを鑑賞した。医療科学の進歩と、一人の命の重さを秤にかけるという感じの、いつになく深淵なテーマを扱っており、そこへ古美門研介こと堺雅人のお馴染みキレの良い演技が炸裂しまくっていた。過去最高のデキと言っても過言ではない内容で、とても面白かった。聞くところによると、堺雅人はもうリーガルハイにマンネリを感じているそうだが、ドラマ自体は続けようと思えばいくらでも続けられそうだし、もう少し古美門の活躍を拝みたいモノだ。

さてドラマの中盤に差し掛かった頃に、長野県で大きな地震があった。おやおや、こりゃドラマは中断するのかしらんと思いながらも、そのまま続きを観ていたのだが、速報スーパーが表示されただけに留まった。そうか、ここは民放だった。常日頃、垂れ流しで観ているNHKでは、大きな地震の発生時には、しかも震度6ともなれば、OA中の番組は即座に中断され、ニュースへと切り替わるから、その感覚がデフォになってしまっていた。

夜中の惨事ということもあり、その時点では被害の詳細が分からなかったから、なんとなく不謹慎な気持ちを押し殺しつつ、ケタケタ笑いながらドラマを観終えてしまったワケだが、チャンネルをNHKに戻すと、案の定、地震関連のニュースで特別編成に突入していた。夜が明けてみると、被害の状況が伝えられ始めたが、その惨状を見て、自分の卑小さを感じずにはいられなかった。

記憶が確かなら、僕がこれまで経験した地震震度5強が最大で、幸か不幸か、のうのうと生き延びてしまっているが、日本に住んでいる以上、地震から逃れる事はできないだろう。あと何年生きられるか分からないが、寿命を全うする前にどんな天災に遭遇するやもしれぬ。タヒに様くらい自分で選べやしないだろうかなどと考えつつ、この勤労感謝の日に、底辺ムショクの僕は鬱々と消え入りたい思いを開陳するのであった。

 

映画鑑賞記

スパイク・リー監督作「オールド・ボーイ」("Oldboy" : 2013)

20年間の監禁生活から解放された男が、監禁の首謀者と目的を知るべく奔走するスリラー作品。韓国版同タイトルのリメイク。

1993年のアメリカ。しがないサラリーマンのジョーは、昼間から酒を呷るアル中の男。その素行の悪さから営業成績は振るわず、解雇寸前の窮地にあった。最後のチャンスと託された顧客への営業も不意にしてしまい、ジョーが泥酔状態のまま夜の街を彷徨っていると、突如何者かにより拉致されてしまう。ジョーは古びたホテルのような一室で目を覚ます。その部屋には窓がなく、ドアは鉄扉で固く閉じられていたが、決まった時間になると小窓から食事が支給された。唯一、据え付けのテレビでのみ、外界の様子を窺い知ることができた。ジョーは何故自分がそんな憂き目に遭うのか理解できないままに、いつ終わるとも知れぬ監禁生活が続いた。ニュース番組では、ジョーが妻ドナを殺害した容疑者として指名手配中であり、残された娘ミアは親切な夫婦の養女となって、幸せに暮らしていると報じられていた。もう一度ミアに会って、釈明と悔悟の気持ちを伝えたいという一心から、ジョーは一念発起し、部屋からの脱走を画策する。ところが20年が経ったある日、ジョーは草むらに置かれたトラベルケースの中で目を覚ます。手元には大量の現金と、84時間のタイマーが設定されたスマホ。ジョーは突然の解放に当惑するも、奪われた20年分の復讐を果たすべく、監禁の首謀者を探して街を奔走するのだった。

ハリウッドリメイク作品という事で、何ヶ月か前に元になった韓国版の方を観ておいて良かった。踏襲するところは踏襲した上で、大胆にアレンジを施してあるから、韓国版を観た上で更に楽しめる内容となっている。具体的には金槌や餃子なんかは、そのまま活かされている。韓国版では、終盤明かされる衝撃の事実がネタバレ厳禁だったけれど、本作ではその辺も巧みに再構築されており、予想はできたもののニヤリとさせられた。顧客の女に手を出しちゃう様な品性下劣&アル中のジョーは、どこぞのホテルの一室に監禁されてしまう。娯楽といえばテレビだけで、精神は蝕まれていく一方だったけれど、娘のミアに会いたい一心から克己し、酒を断ち、肉体を鍛え上げ始める。ブッシュ政権が始まり、911が発生し、その後、オバマ政権となり、そうこうしている間に20年経過。いよいよ脱走の道筋が付いたその時、突然解放されてしまうワケですな。ジョーは旧知の仲のチャッキー、偶然出逢った移動診療所の看護師マリーらの協力を得て、遂に監禁ビジネスの実態を掴む。韓国版にあった金槌無双のシーケンスは本作でも健在!(笑)ミアは監禁の首謀者に誘拐されている事が分かり、その男の素性と目的を探るべく、ジョーはマリーと共に奔走するというおハナシ。当然、韓国版とは違ったオチが待っていて、これはこれで面白かったかな。マリー役エリザベス・オルセンの肢体が非常に良い。バイオレンスシーンにボカシ入れすぎなのがヨロシクないけど。

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