チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

林檎。

昨夜、NHKで女子テニスのシャラポワ戦がOAされており、それはライブ中継では無かったが、僕は結果を知らなかったので最後まで観た。普段は眠りに就く時間だったが、何故か無性に空腹感に苛まれ、ストックしてあった林檎をまるまる1個完食してしまった。ゲームはシャラポワの圧勝により小一時間程で終了したが、小腹を満たし終え、もう少し起きているつもりだった僕は困った。そのまま猫背の姿勢でネットをしていたら、いつしか寝落ちしてしまい、目覚めたら昼前だった。アトピーにクスリを塗らず、歯磨きもせず、その上、暖房も付けっぱなしだったから、僕は激しい自己嫌悪に陥った。こんな有り様だから、ガス代が嵩むのだ。そうでなくとも、昔、寝落ちして電気ストーブで火傷をした事があるし、鍋を焦がして危うく火事になりかけた事もあるというのに。今以ってこの自堕落ぶり。深夜に林檎食べるんじゃなかったという教訓。情けなや。

 

映画鑑賞記

リュック・ベッソン監督作「LUCY/ルーシー」("Lucy" : 2014)

薬物の影響で脳機能の制限を解放し、人智を超えた能力を獲得していく女の姿を描くSFアクション作品。

台北で暮らすルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、ある日、友人のリチャードに簡単な仕事を依頼される。ホテルでチャン(チェ・ミンシク)という男にケースを渡して欲しいという。ルーシーは頑なに拒否したが、ケースと手錠で繋がれてしまい、強引にチャンの元へ仕向けられる。チャンは韓国系マフィアのボスで、ケースには袋詰にされた青色の物質が収められていた。それはチャンの組織が新規に扱い始める、CPH4という合成薬物だった。チャンらは、CPH4を拉致した者の体内に忍ばせ、運び屋とする事で、各国に密輸しようとしており、ルーシーもまたその1人として加担させられる事になった。その場で気絶させられ、目覚めたルーシーは、チャンの手下と思しき男達が屯する建物に監禁されていた。そこで暴行を受けた拍子に、ルーシーの体内のCPH4の袋が破裂し、彼女の肉体に作用し始める。CPH4は脳の機能を爆発的に解放する薬物で、ルーシーは超人的な能力に覚醒し始める。ルーシーは自身に起こっている現象に当惑しながらも、脳科学の権威ノーマン博士(モーガン・フリーマン)に連絡を取り、脳機能に関する真実を告げる。ルーシーはチャンの企みを阻み、CPH4を確保すべく奔走するのだった。

ひょんなことからマフィアに薬物の運び屋をさせられる事になった女が、その薬物を体内に取り込んでしまい、超人に変貌してしまうSFアクション。その薬物CPH4というのは、劇中では妊娠6ヶ月の母体で生成される物質だとかで、胎児の骨の形成に関与する?とかいう説明がなされるのだけど、それが転じてどういうワケか、10%しか使用していない人間の脳の機能を、爆発的に解放させてしまうらしい。チャンの組織ではCPH4を欧州各国に密輸して、流通させた後、どう扱うつもりなのか、深く語られはしなかったけれど、とにかくルーシーはその計画に強引に巻き込まれてしまうと。事故的にCPH4を肉体に取り込んでしまったルーシーは、20%、30%…と脳機能の未知の領域にアクセスしていく過程で、人や物を自在に操るどころか、やがて森羅万象に至るまでコントロールできる、神の様な存在にまで上り詰めていくワケですな。ルーシーというのは、最初の人類と称されるアウストラロピテクスルーシーに通じており、タイムパラドクスの様な演出もあったりして、ベッソンならではの超絶トンデモSFの世界観に賛否は大きく分かれそう。スカヨハはすっかりSF作品の常連女優になった感じ。ハリウッド版攻殻機動隊の少佐役もスカヨハで決まりだね。

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深沢佳文監督作「バスジャック」(2014)

拾った拳銃がきっかけで、バスジャック犯となってしまった男と、巻き込まれた乗客達の騒動の顛末を描くコメディ作品。

リストラと体調不良に加え、歯痛にも苛まれ、人生絶望気味の小宮(遠藤章造)。ある日、彼が公園を歩いていると、偶然、チンピラが落とした拳銃を拾ってしまう。その足でバスの停留所に向かった小宮が、郷愁に駆られ高知行きのバスを眺めていると、彼の拳銃を見た運転手にバスジャックだと誤解されてしまう。小宮はジャックどころかバスに乗るつもりも無かったのだが、その後、何も知らない乗客が集まり始める。口論の絶えない老夫婦、妙に色っぽい女、女子大生、女児、挙動不審な男、無気力な警察官、そして拳銃を落としたチンピラ2人。小宮を合わせ、乗客10人を乗せたバスは、成り行きのまま高知へ向けて発車することになった。運転手が乗客らに小宮をバスジャックだと明かすと、小宮は慌てて弁明するのだが、次の瞬間、なぜか挙動不審な男が立ち上がり、携行ナイフを突きつけ、自らがバスジャックだと名乗りを上げる。高知へ向かう、彼らの奇妙な珍道中が始まるのだった。

年末のガキ使SPで本作がネタにされてコケにされていたので、あまり期待せずに観てみたのだけど、案の定、なかなか酷い出来だった(笑)。チンピラが組から拳銃を持ち出したものの、足が付くのを恐れる余り、公園に棄てる。それを偶然拾ったおっさん小宮が、あれよあれよとバスジャックに仕立てあげられていき、バスは一路、高知に向かってしまうワケですな。んで、車内には本物のバスジャックがいたり、夫婦げんかが始まったり、使えない警官がいたりで、ひっきりなりに騒動が起こると。拳銃を棄てたチンピラも偶然乗り合わせていて、彼らを追って組長まで乗り込んでくる始末。遠藤の演技が大根過ぎて並のコントより酷いから、そういうモノだと割りきって、愛でる気持ちがないと、全部観るのはしんどいかも(笑)関西弁じゃなくて標準語を喋ってるのが違和感を覚えるのかな。石橋杏奈が助演で、文字通りの救いになっている感じ。

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