チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

風邪は疲れる。

昨日に引き続き、本日も絶不調。今朝方から鼻水が止まらなくなり、頭痛、喉痛、鼻水の三重苦に倦怠感までコミコミの症状で非常にしんどい。くしゃみをする毎、鼻をかむ毎に、体力が消耗していく。昨日は完ヒキで済んだが、今日は外出しなければならない。まずティッシュが残り1箱しかない。通常5個は最低でもストックしておくのに、安穏と特売になるのを待っていたら、いつの間にか残り僅かな事に気付いた。いつだったか一ヶ月のティッシュ使用量を数えた事があり、結果は13箱/月だったのだが、これは標準的な大人の使用量と比較して、相当程度多い様だ。今の様に鼻水が止まらない時などは、1日1箱以上のペースで使うから、今日明日にも底を突いてしまう。いざとなればポケットティッシュもあるし、鼻をかむだけならトイレットペーパーでも代用できるが、共に水に溶けるタイプだから、鼻水の処理には難がある。しかし、どうしてこんなにカラダが弱いんだろう。こういう時はつい口に出して言ってしまう。「人生に疲れた」と・・・

財布の中身がスッカラカンだから、昨日、ATMでお金を下ろす予定だったのだが、完ヒキしたから行けなかった。もう長らく平日の昼間にしか、ATMを利用する事が無かったので、てっきり土日・祝日は下ろすの手数料がかかると思い込んでいたが、銀行のサイトで確認したら、土曜日には手数料がかからない事を初めて知った。マジかいな。僕はン年前までセブン銀行経由で三菱東京UFJ銀行の口座を使っていたから、コンビニATMの感覚をそのまま引きずっていたのだ。ちなみに、僕がいま利用しているのは北洋銀行だが、北海道銀行の方を調べてみたら土曜日にも手数料がかかるとある。メガか中小かの違いより、銀行によって違うらしい。実際にATMに行ってみるまで、安心できない。たかが108円、いやいや、されど108円だ。これは大きい。それにしても、他行ATMならともかく、自行ATMで手数料がかかるのは未だに釈然としない。

 

映画鑑賞記

ペドロ・アルモドバル監督作「私が、生きる肌」("La piel que habito" : 2011)

人工皮膚の研究を行う形成外科医の男と、謎を秘めた患者の女との奇妙な関係の行方を描くサイコ・スリラー作品。

形成外科医の権威ロベル(アントニオ・バンデラス)は、自宅に併設されたクリニック兼研究施設で、人工皮膚の研究開発に心血を注いでいた。ロベルは遺伝子導入技術を用いた人工皮膚の研究を推進しており、耐火性を備え、虫にも刺されない、夢の様な人工皮膚を創造した。動物実験を済ませたロベルは、その成果を関係者の集うシンポジウムで大々的に発表するが、学会からは人体実験への移行を制止されてしまう。ロベルの妻ガルは重度の火傷を苦に、この世を去っており、ロベルの人工皮膚にかける熱意は並々ならぬものがあった。実はロベルは、既に人体実験を秘密裏に行っていたのである。ロベル邸の一室には、ベラ(エレナ・アナヤ)という女が患者として軟禁されており、ロベルは彼女に開発したばかりの人工皮膚の適合試験をその都度繰り返していた。ベラはガルの顔そっくりに整形されており、ロベルとは先代からの長い付き合いの使用人マリリアでさえ、ベラの素性を知らなかった。ある日、ロベルの出張中に、マリリアを訪ねて彼女の息子セカがロベル邸に押しかけてくる。セカはロベルと面識があったのだが、邸宅内のベラを死んだはずのガルと錯覚し、驚く。実はセカは生前のガルを寝取った男だったのだ。セカがベラを強姦しているところへ、ロベルが帰宅し、セカを射殺すると、それ以後、ロベルとベラの関係に決定的な変化が生じ始めるのだった。

人工皮膚の研究に血道を上げるマッドな整形外科医と、その患者の女との謎に満ちた関係を描く、官能系サイコ・スリラー。物語が進展するにつれ、衝撃の事実が次々に明らかになり、その毒々しさに身の毛もよだつ。気になるその事実というのは当然、ベラがいったい何者で、ロベルとはどういう関係なのかという点で、現在から過去へと回想を重ねる内に、少しずつ肉迫していく様な構成になっている。ロベルの妻ガルはセカと駆け落ち寸前に自動車事故に遭い、全身に重度の火傷を負ってしまう。彼女は自身の容姿に絶望し、自ら命を絶ってしまうのだけど、娘のノルマはそれを目の前で見てしまい、精神を病む事に。ようやく少し回復したところで、強姦に遭い、彼女もまた自殺してしまう。ロベルは強姦した男ビセンテを探し出し、自身の人体実験の道具にするのだけど、それがなんと後のベラなのだ!エレナ・アナヤの美しさに魅せられて、とてもそんなオチを予想できなかった。非常に独創的な展開に釘付けになりながらも、ここまでディープなハナシとは思いもよらず、度肝を抜かれたわ。なんとなくスルーしていたけど、こんなに面白い作品ならもっと早く観ておけば良かった。

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