チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

アドベンチャーランドへようこそ

グレッグ・モットーラ監督作「アドベンチャーランドへようこそ」("Adventureland" : 2009)[DVD]

遊園地で働く男女が織り成す青春ドラマ作品。

両親と共に過ごすちょっとナードな青年ジェイムズ(童貞)(ジェシー・アイゼンバーグ)は、大学卒業後、ジャーナリズムを専攻する為に、名門コロンビア大学の大学院に進学する予定だったのだが、折り悪く、直前になって父親が会社で異動になり給料激減。学費や転居費用などは親に援助してもらうつもりでいたのに、ジェイムズは両親と共に地元のピッツバーグへ帰る事になり、進学したければバイトで学費を工面する様に言い渡される。しかし、学歴だけで職業経験に乏しいジェイムズはなかなか雇ってもらえない。そんな時、幼馴染の口利きで地元の遊園地「アドベンチャーランド」のスタッフに即採用が決まる。スタッフはライド(乗り物)とゲームで持ち場が決まっていて、ジェイムズはライドを希望するも、そのナードな風貌から園長の一存でゲームに(笑)このアドベンチャーランド、なかなか阿漕な商売をしていて、輪投げとか鉄砲で景品ゲット系のゲームがあるのだが、絶対に景品が取れない様に細工してあるのだ。ずっちーなぁ。

ゲーム班にはエミリー(クリステン・スチュワート)という、サバサバしていながらちょっと陰のある美少女がおり、ジェイムズは彼女に惹かれてしまう。エミリーもジェイムズの純朴で、しかし気骨のあるところに惹かれ始める。ところがエミリーは、従業員(社員)のコンネル(ライアン・レイノルズ)と不倫しているワケだ。エミリーの家庭は複雑で、母親は他界しており、弁護士の父親はその後、程なくして再婚。母親っ子だったエミリーは父とも義母ともソリが合わず、家では孤独で、精神的に不安定だった。進路を決めかね、宙ぶらりんな彼女の心の隙間を埋めたのがコンネルだったが、彼はバイトの女子に手を出しまくる事で有名な遊び人だった。エミリーもそれは分かっており、だからこそコンネルとの関係は虚しく、またジェイムズを騙している様で辛かった。そんな事情はつゆ知らず、ジェイムズはエミリーと徐々に距離を縮め様とするのだが、ある時、真実を知ってしまう。ジェイムズの浅はかな言動で、エミリーは針のむしろと化したアドベンチャーランドにいられなくなり、ひっそりと辞めてしまう。エミリーが単身、ニューヨークへ移ったという情報だけを頼りに、ジェイムズは彼女を追ってニューヨークへ。雨の夜、2人は運命の再会。もはや2人を遮るものはなく、フォーリンラブ。基本はラブストーリーでありながら、若者達の群像劇の様でもあり、なかなか良い雰囲気の作品でしたな。

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