チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

隣人Yの静寂。

最近、ラッスンゴレライとかいうワードを見かける機会が増え、どうやらそれは芸人のネタである事が分かったのだが、つい一昨日、めちゃイケでそのネタをやっている芸人コンビ8.6秒バズーカーが登場したので見てみた。正直、どこがどう面白いのか全く解らなかった。ここだ!という笑いどころが解らないのである。有り体に言えば、レギュラーのあるある探検隊オリエンタルラジオの武勇伝を足して、4で割ったくらいのレベルで、凡百ある流行り廃りの激しいリズムネタの一つといった印象である。それもそのはずで、彼らはデビュー1年足らずの新人コンビらしい。同番組には、僕が似ていると感じた当のオリエンタルラジオも出演しており、ラッスンゴレライを完コピして見せた。それがオリジナルより断然キレがあるものだから、むしろこっちの方が面白い程だった。

それにしても、自分が歳を食ったせいか、或いは社会から遠ざかっているせいか、はたまたNHKばかり観ているせいか、斯様に世間様と感性がズレていくのだなぁと、一抹の寂しさを感じてしまった。一方で、昨年は日本エレキテル連合のダメよ〜ダメダメが、流行語大賞になるほど持て囃されたが、僕はあのネタに関してはそれなりに面白いと思ったし、彼女達のDVDをレンタルして他のネタを見てみようかとも考えている。考え始めてもう半年程経ったが(笑)。流行語大賞を受賞した芸人は早晩消えるというジンクスがあるらしいが、彼女達も一発屋で終わってしまうのだろうか。

ときに最近、「嘔吐きのY」こと隣人Yの様子がおかしい。彼の部屋からは時折、激しく嘔吐く音が聞こえてくるから、僕が「嘔吐きのY」あるいは「エズキング」と勝手にそう命名したワケだが、嘔吐き以外にも生活音の一つ一つが煩くて、隣に住まう者として良い気分では無かった。ところがここ2週間程だろうか、生活音どころか物音一つ聞こえてこないのである。Yは大体毎朝決まった時間に、バタバタと騒々しく出勤していくのが特に印象的なのだが、外出する様子すら覗えない。昨日、ふとYの部屋のドアの上の方を見やったら、どういうワケか、ダイヤル式の錠前が取り付けられていて、僕は不気味に思った。隣だからと言って、他人の部屋をしげしげと観察する趣味などないので、いつ頃その錠前が付けられたかは分からない。元々Yは、ボロアパートには似つかわしくない、仰々しく高価そうなインターホンを勝手に取り付けるなどして、不穏な雰囲気を漂わせていたが、ここへ来てドアの鍵とは別にダイヤル錠、そして静寂である。気味が悪い。もちろん僕だって、健全な社会生活を営んでいるワケではないから、他人様の事をとやかく言えた身分では無いが、一応、こうして記録しておく。

不気味といえば、障害?でアクセス数が突出して増加している現象も不気味だ。世の中にはわからないことが多い。