チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ヘラクレス

ブレット・ラトナー監督作「ヘラクレス」("Hercules" : 2014)[BD]

伝説の英雄ヘラクレスとその仲間達の活躍を描くアクション・アドベンチャー作品。

ゼウスと人間の間に生まれ、半神半人と称された伝説の英雄ヘラクレスは、アルゴスの預言者アムピアラオス、スパルタの盗賊アウトリュコス、テーベの野生児テュデウス、スキタイの名射手アタランテ、甥のイオラオスらの仲間達と共に、傭兵集団として賞金稼ぎの旅を続けていた。イオラオスのその話術で巧みに吹聴して回る事で、ヘラクレスの「12の難行」の伝説はギリシア全土に轟き、ヘラクレスら一行に立ち向かう者を恐れさせた。しかし実際には、ヘラクレスは強靭な肉体に人並み外れた怪力を備えた、正義感の強い普通の人間だった。

ヘラクレスはかつてアテネのエウリュステウス王に仕え、妻と2人の娘と共に幸せな生活を送っていた。しかしある夜、ヘラクレスは突然前後不覚に陥り、我に帰った時には目の前で家族が惨殺されていた。ヘラクレスケルベロスが家族に襲いかかる幻想を見たが、エウリュステウスはそれを認めず、ヘラクレスを罪に問うた上で、敢えて死刑には処せず、アテネから追放する。それから3年が経ち、尚もヘラクレスは自らの犯した罪を信じられず、家族を思い出しては、夜な夜なケルベロスの悪夢にうなされ続けていた。

ある夜、仕事を終え、酒場で休息していたヘラクレス達の前に、トラキアの王女ユージニアが現れ、父のコテュス王が城で面会を希望している事を伝える。ヘラクレスが城に赴くと、コテュスは、トラキアがレーソス率いる反乱軍に脅かされている状況を打ち明け、レーソス軍討伐にヘラクレス達の協力を要請する。多額の報奨金に気を良くしたヘラクレス達は要請を快諾したが、トラキアの擁する兵隊と装備は脆弱で、余りにも心許なく、ヘラクレス達は一から鍛え直す事にする。

ところが程なくして、トラキアの勢力圏内にある原住民ベッシ族の村が、レーソス軍に狙われているという情報が入る。コテュスはベッシ族を守るために、進軍を決意する。ヘラクレスは兵隊の訓練が不十分である事を理由に翻意を促すが、コテュスは譲らなかった。ベッシの村に進軍したコテュスの軍とヘラクレス一行は、何故か姿を隠し潜んでいたベッシ族の返り討ちに遭う。コテュス軍は多数の兵を失いながら、辛うじてベッシ族の猛攻を退け、城に戻る。

ヘラクレスはコテュスに、訓練の必要性を説き、今度は十分に時間をかけ、戦術を磨き直し、装備を一新させる。偵察兵によるレーソスの駐留地発見の報を受けたコテュスは、レーソスに悟られる前に先手を打って進軍する決断をする。コテュスの軍とヘラクレス一行は、報せの場所に赴くが、実は偵察兵が寝返っており、コテュスを誘き出す罠だった事が判明する。レーソス軍はコテュスの軍を圧倒的に上回る軍勢で襲いかかるが、ヘラクレスらによる訓練が見事に功を奏し、レーソス軍を退ける。

レーソスを捕らえ、城に帰還したコテュスは盛大な宴を開き、勝利を祝う。その席で違和感を覚えたヘラクレスは、ユージニアに真実を打ち明けられる。ユージニアの夫は元の王だったが、その没後に将軍だったコテュスが強引に王の座に着くと、ユージニアの一人息子で王位継承者のアリウスを脅かす存在となり、ユージニアもコテュスに従わざるを得なかったのだった。そんな状況で、コテュスに反旗を翻したのがレーソスで、彼の軍こそ義軍だった。ヘラクレスが城に招聘されたところから、全てはコテュスの謀略だったのである。コテュスに欺かれるままに、悪事に加担してしまった事を知ったヘラクレスは、報奨金を捨て、コテュスを倒す決意をし、仲間達もそれに同調する。しかし、計画は見透かされており、ヘラクレス達は地下牢に囚えられてしまう。

目を覚ましたヘラクレスの前には、コテュスとエウリュステウス、更に3匹の獰猛な黒犬、そして今まさに処刑されようとしているユージニアの姿があった。コテュスとエウリュステウスは、密かに同盟を結び、通じていたのである。エウリュステウスは、ヘラクレスを疎ましく思う余り、ヘラクレスに薬を盛った上で、黒犬を使ってヘラクレスの家族を惨殺し、罪を被せた事を告げる。初めて自身の無実を確信したヘラクレスは、怒りで拘束を解き放ち、ユージニアと仲間達を救出し、黒犬とエウリュステウスを殺す。ヘラクレス達が城の外に出ると、コテュスの軍が包囲しており、ヘラクレス達は集中攻撃を受け、テュデウスが命を落とす。絶体絶命の状況で、怒りに震えるヘラクレスは、怪力で女神ヘラの巨像を倒し、コテュスを殺す。その力を見たコテュスの兵隊は、ヘラクレスの伝説が真実だと確信し、彼の前に平伏すのだった。

 

タイタンシリーズの様に、ヘラクレスが神話に登場する様な化け物退治をするド派手なアクションだと思っていたら、ヘラクレスは普通の人間でちょっと拍子抜けしてしまった。ヒドラなどの化け物は、序盤の伝説を回想するシーンに登場するだけで、それ以後は人間同士の血なまぐさい争いである。ケルベロスも結局はただの獰猛な犬だった。まぁそれでも、ヘラクレスのその仲間達が、並み居る敵どもを一網打尽にしていくのはそれなりに爽快ではある。ドウェイン・ジョンソンは、その屈強な肉体からして見事に役にハマっているが、脇役が地味な印象は拭えない。世界観とか雰囲気は悪くないが、脚本はどこか物足りない。そんな感じ。ヘラクレスが戦の時に被るライオンの帽子はちょっと欲しい(笑)

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