チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ポタポタ音が蝕む。

曇天と強風。気圧が下がったからか、或いは下がったと知ってしまったからか、それは分からないが、気分がダウナーである。昨日は道内各地で6月上旬並の暖かさを記録し、もう初夏でしょかと、手垢の付きまくったおっさんギャグを飛ばしたくなる様な一日だったらしい。らしいというのは、僕が暖かい盛りの昼間に外に出なかったからだ。しかし、体感的には屋外より屋内の方が寒く感じる。僕の自室ではまだ暖房を稼働させているし、水道水はまだ氷水の様に冷たい。ガス代をシビアに左右するのはほとんど給湯だから、水温の低さは結構気になるところだ。昨日、買い出しついでに桜の開花状況を確認してくるつもりだったが、ボーっとしていたせいで違う路を通ってしまい、スルーしてしまった。と言うか、桜の事なんて完全に失念していた。所詮、僕にとって桜とはその程度の存在に過ぎないようだ。

水道水と言えば、キッチンの温水が出る方の蛇口から水滴がポタポタと落ちる音に苛まれている。基本的に静かなボロアパートで、剰え狭い部屋だから、水滴の音だけが無情に響き渡る。連続で長時間聞いていると精神に異常を来しそうな程、イライラを募らせる不快な音だ。昨夜は遂に夢にまでポタポタ音を見てしまった。冷水、温水、そしてシャワーの3つ全てからポタポタ音が発せられるという、いま思い出せるのはそれだけの夢だが、いよいよ精神が蝕まれてきた証かも知れない。