チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

伝説のロックスター再生計画!

ニコラス・ストーラー監督作「伝説のロックスター再生計画!」("Get Him to the Greek" : 2010)[DVD]

堕落したロックスターを再起させるべく、レコード会社社員の男が奮闘する様を描くコメディ作品。

世界的な人気を誇る英国のロックバンド「インファント・ソロー」のボーカルにして、ロックスターのアルダス・スノーは、ポップスターで恋人でもあるジャッキー・Qと組み、シングル「アフリカン・チャイルド」をリリースするが、世界中で顰蹙を買い、チャートは急降下、年間ワーストシングルとなる。それがきっかけでアルダスとジャッキーは破局し、息子ナポリの親権はジャッキーに移る。以後、ジャッキーは公私ともに順調に歩むが、アルダスは度々騒動を起こし、音楽界から遠ざかる。

LAのピナクル・レコードの社長セルジオは、売上の伸び悩みを憂慮し、社員を集め発破をかける。セルジオからアイデアを求められた平社員のアーロンは、所属アーティストのアルダスがグリークシアターでライブを行ってから10周年である事を挙げ、記念ライブを開けば、記念作や過去作の販売で収益が上がると提案する。アーロンは目新しさより、本物の音楽の提供こそが、成功の鍵だと主張するが、セルジオは提案を一蹴する。

一ヶ月後、セルジオはアルダスが記念ライブに乗り気だとアーロンに伝え、ロンドンに滞在するアルダスをNYへ連れて行き、トゥデイ・ショーでライブの告知をした後、LAのグリークシアターで歌わせる様に指示する。アーロンは自身の提案が実現する事に舞い上がるが、セルジオはヤク中のアルダスを上手くハンドリングする様に釘を刺し、ロンドン到着の72時間後にはアルダスをグリークシアターへ連れて行く様に命じる。

アーロンは同棲中の恋人でインターンのダフニーに、アルダス復活の立役者になれると喜び勇んで伝える。ところが、ダフニーはシアトルの病院で研修医として働ける口ができたと告げ、一緒に引っ越すように提案する。仕事を続けたいアーロンは納得できず、2人の話し合いは物別れになる。

ダフニーとの関係にシコリを残したまま、アーロンはロンドンへ向かい、アルダスを迎えに自宅を訪ねる。アルダスはマイペースを崩さず、なかなか出国しようとしない為、アーロンはあちこちへ連れ回された後、クラブで泥酔させられ、ナンパした女とセックスする。予定していた便を乗り過ごし、朝を迎えると、2人はようやくNYへ向け、出国する。機内でアルダスは、米国での批判やアフリカン・チャイルドに対する散々な悪評を心配する。アーロンはアルダスに促され、最新アルバムが昔と異なり、アルダスらしく無いクソだと正直な感想を伝えるが、敬意が無いとアルダスに嫌われる。

NYに到着すると、トゥデイ・ショー出演まで1時間となり、2人は局へと急行する。アーロンは、セルジオの指示通り、飲まなければ歌えないというアルダスから酒を取り上げ、自分で飲み干す。局に到着すると、アルダスは大観衆に迎えられるが、アーロンは酩酊状態となる。アルダスは生放送のインタビューをこなし、アフリカン・チャイルドをファンの前で披露する運びとなるが、歌詞を失念し、アーロンに助けを求める。アーロンも歌詞を覚えておらず、局内を奔走し、尋ね回る。そこでアルダスは機転を利かせ、アーロンが好きだと語っていた過去作「ザ・クラップ」に変更し、パフォーマンスは成功に終わる。

ダフニーからアーロンに謝罪の連絡が入るが、既に別れたと思っていたアーロンは戸惑う。ダフニーは電話口に出たアルダスに呆れる。アーロンは、アルダスの父ジョナサンが家を出てベガスに住んでいるという話を聞き、ライブに呼べばいいと提案する。アーロンはホテルで先に休もうとするがアルダスにアブサンを飲まされ、泥酔する。羽目を外したアーロンは、誤操作でダフニーに電話してしまい、愛想を尽かされる。その夜、アーロンはアルダスのNYのマンションに泊まる。アルダスがジャッキーに連絡すると、ジャッキーがメタリカのドラマーのラーズと交際している事を知る。

翌日、LAに向かう為、空港に到着すると、アルダスはヘロインの包みを肛門に隠すようにアーロンに指示する。アーロンはセルジオに電話で泣きつくが、指示に従うように命令され、包みを肛門に突っ込む。アルダスはLAへ出発直前になって、ジョナサンに会うために強引にベガス行きの便に変更する。

ベガスに着くや否や、アーロンはアルダスにヘロインの包みを取り出されるが、憤慨の余り、包みを破ってぶちまける。アルダスは代わりを調達する様にアーロンに命じる。アーロンは売人らしき男と接触し、取引を試みるが、事件に巻き込まれ、逃亡し、アルダスの元に戻る。ところが、アルダスはもう代わりを入手したと告げる。

LAでの音合せまで1時間となる頃、アルダスはジョナサンと再会し、会話が弾む。そこへ現れたセルジオに、アーロンは音合せをすっぽかした件を責められると、作戦変更を告げられ、ぶっ倒れるまで騒ぎまくる様に命じられる。アーロンは、セルジオの命令で、アルダスファンの女と強引にセックスさせられる。一方でアルダスは、音楽の才能の所以について、ジョナサンとの間で口論を招く。そこへ戻ったアーロンがレイプされたと訴えると、アルダスから合成麻薬ジェフリーを吸わされる。アーロンは途端に心臓発作を起こすが、毛皮の壁を触って落ち着く様にアルダスに促される。その最中、アルダスとジョナサンの口論は殴り合いの争いに発展し、そこへセルジオも加わる。発作が収まらないアーロンに、アルダスがアドレナリン注射を打つと、途端にアーロンが暴走し始める。アーロンはバーをめちゃくちゃに荒らすと、アルダスと共に外へ抜け出す。ジェフリーでハイになったセルジオが追いかけてくるが、2人はタクシーに乗り、LAに向けて出発する。アーロンはLAに戻り次第、ダフニーに詫びる意向を告げ、アルダスにもジャッキーに詫びるように促す。

ライブまで6時間となる頃、2人はLAに到着する。アルダスはジャッキーの元を訪ねるが、酒と麻薬を断てない事を理由にジャッキーから拒絶される。ジャッキーはラーズと結婚する意思を告げ、ナポリがアルダスの子では無いと打ち明ける。アルダスはジャッキー、ナポリと決別する。

ライブまで4時間、アーロンは帰宅したダフニーを迎え、謝罪し、和解を試みる。そこへアルダスが訪ねてくる。ダフニーはアーロンの旅先での浮気が許せないと告げる。そこでアルダスが3Pを提案すると、言い包められたダフニーは乗り気になるが、アーロンがその流れを止める。我に帰ったダフニーが出勤していくと、アーロンはアルダスが異常だと詰る。アルダスはその場を去った後、抑うつ状態となり、アーロンは仕事をほっぽり出す。そこへアルダスから謝罪の連絡が入り、ビルから飛び降りると告げる。アーロンは急いでアルダスの元へ駆け付け、飛び降りを制止するが、アルダスはプールに飛び降り、縁で左腕を骨折する。アルダスは孤独と寂しさの余り、自分本位であった事を打ち明け、アーロンに詫びる。アーロンはありのままのアルダスで良いと諭す。アーロンは、病院で手当すべきだと勧めるが、アルダスの強い意向でそのままグリークシアターに向かう。

グリークシアターに到着すると、アーロンはセルジオに怪我でライブが無理だと訴えるが、セルジオは問題視せず強行しようとする。アーロンはその場で退職を告げる。アルダスは傷口に包帯を巻き、ステージに上がると、全盛期と変わらぬパフォーマンスで客を盛り上げる。ロックスター、アルダス・スノーの復活を見届けたアーロンは、会場を後にし、帰宅する。その後、アーロンはダフニーと和解し、シアトルに移り住む。

半年後、アルダスは酒とクスリを断ち、活動を続ける。アーロンは自己レーベルを持つプロデューサーとなり、ダフニーと共にアルダスのライブを見守る。

 

 

ジョナ・ヒルの出演作には外れが無く、本作も安定した痛快おバカコメディに仕上がっている。自社に所属する破天荒なロックスターを再起させるべく、平社員が奮闘するのだが、そのスターがさほど落ちぶれている様には見えず、ちょっと肩透かし感はある。下ネタはそれなりに散りばめられているが、3Pのくだりは全くもってイミフな流れである(笑)フワフワな毛皮の壁を触って、気分を落ち着けろっていうくだりも、サッパリわからん(笑)メリケンのコメディはどうしてこうも強烈におバカなんだ。脇役のローズ・バーンが一番面白かったかな。

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