チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ああ、俺はもう「松本人志」というコンテンツで心の底から笑う事は無いんだなぁという寂寥感。

昔からダウンタウンが大好きで、彼らの番組には文字通りタヒぬほど笑わせてもらってきたし、どれほど俺のネガチブでくだらない人生を救い上げてもらった事か、計り知れない。そういう意味では感謝してもしきれない。しかし彼らも齢を取り、同時に俺も齢を取り、そこにテレビ業界の流行り廃りもあって、俺はいつしか彼らの番組をほとんど観なくなってしまった。唯一欠かさず観ていたガキ使も、こちらでは放送時間が変わってしまったので、次第に遠ざかりつつある。そこへ来てワイドナショーでの例の放言だ。松本がタダのご意見番として珍重され、また本人もその座に甘んじる様を観るのは忍びなかったので、この番組は始めの数回で見切りを付けたのだが、ネットニュースではしばしばこの番組内での松本の発言が、しばしばセンセーショナルに報じられるので、興味が無くても目にしてしまう。元々、松本には深い思慮や洞察があるとは思っておらず、天邪鬼気質の日和見人間、ご意見番に堕してからは逆バリストな面が強化されてきた様に感じていたところだが、今回の放言はそれらが見事に炸裂した形と言えるだろう。俺はその放送を観ておらず、ネットニュースで切り取られた発言を目にしただけだから、どういう雰囲気のどういう脈絡の中でそういう流れになったのか、よく分からない。しかし、なまじっか影響力のある人間だけに、真意がどこにあるせよ、その部分は否応無しにクローズアップされるし、それで大体想像が付いてしまうのも、彼の普段の言動故だろう。右でも左でも覚悟を備えた上での発言なら尊重されるべきだと思うが、安保のあの字も知らぬであろう、更に学ぶ気概も無い様な人間が、お気軽に逆バリを展開するのは見苦しい事この上ない。なまじっか影響力のある人間だけに、ともすれば害悪ですらある。自分は平和ボケしていないとでも言うのだろうか。立場は如何様にも人間を変えるモノだが、本当に残念な奴になったもんだなぁと、今回の件で実感した。今後、ますます老害ぶりを発揮して醜態を晒し続けていくのかと思うとやるせない。松本の昔懐かしのコント集BDを購入しようか、検討していたところだったのだが、それがどんなに良い思い出であっても、もう心の底から笑える事は無いだろうから、俺はそっとウィッシュリストから削除した。