チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

キングスマン

マシュー・ヴォーン監督作「キングスマン」("Kingsman: The Secret Service" : 2015)[BD]

IT大富豪の企てる地球規模の謀略を阻止すべく、英国の独立諜報機関のエージェント達が奮闘する様を描くスパイ・アクション作品。

 

1997年、英国の独立諜報機関「キングスマン」のエージェントのハリーは、二人の候補生の選抜訓練を行うために、中東のテロリストの拠点に赴く。訓練の最中、ハリーの誤算で拘束したテロリストが手榴弾を起爆し、候補生の一人アンウィンがハリーを庇って犠牲になり、残った候補生ランスロットがキングスマンに採用される。ハリーはロンドンへ戻った後、アンウィンの妻ミシェルとその息子エグジーが暮らす家に赴くと、弔慰を伝えると共に、勲功のメダルを授ける。ハリーは、困った時にメダルの裏の番号に連絡し、オペレーターに合言葉を伝える事で、援助がなされる事を明かすが、ミシェルはメダルを拒絶し、夫を返して欲しいと訴え、悲嘆する。ハリーはエグジーにメダルを授け、ミシェルと共に大事にする様に諭し、その場を後にする。

17年後、ランスロット生物兵器を開発しているとされる組織を調査する過程で、組織に拉致された大学教授アーノルドの行方を追って、アルゼンチンの山中に位置するロッジに到達する。ランスロットは武装した組織のグループを撃退し、アーノルドの救出を試みるが、そこに鋭い刃を備えた義足の女ガゼルが現れ、ランスロットを一刀両断にすると、組織のボスでIT企業CEOでもある大富豪のヴァレンタインを招き入れる。ヴァレンタインは慄くアーノルドに対し、自分が親友たりうる存在だと告げる。

ロンドンでランスロットの死を知ったハリーは、サヴィル・ロウに店舗を構える、表向きは老舗の仕立屋を装ったキングスマンの拠点に赴く。キングスマンを率いるアーサーは、17年ぶりに世界各地に散らばっているエージェントをオンラインでデカンタに擬似招集すると、ランスロットの死を弔い、乾杯を行う。アーサーは交代要員の選考を開始する意向を伝えると、各自候補を一人ずつ本部に報告する様に命じる。ランスロットが救出に失敗した、地球の自己治癒を謳うガイア理論を提唱するアーノルドが、何故か失踪しておらず、大学に出勤している事が判明し、アーサーはハリーに候補者選びと並行して調査を命じる。

夫の死後、身持ちを崩したミシェルは、不良中年ディーンと再婚し、赤子を儲けるも、自堕落に暮らしている。成長したエグジーは、海兵隊を途中除隊した後、職に就かず、友人達とつるんでは麻薬や犯罪に明け暮れ、将来に希望を見出だせないでおり、またディーンに虐げられる日々に不満を募らせている。そんな折、エグジーは馴染みのパブでディーンの子分達と一悶着起こした後、彼らの車を盗み出すと、街中を暴走して逮捕される。エグジーは一緒にいた友人の名を吐く様に命じられると、引き換えに電話をさせる様に要求する。エグジーはメダルの番号に電話をかけると、オペレーターにかつてハリーから聞いた合言葉を伝える。

程なく、エグジーは釈放され、そこでハリーと出会い、二人はパブへ立ち寄る。ハリーはアンウィンに借りがある事を明かすと、勇敢で善人だったアンウィンと比べ、エグジーがかつて成績優秀で、体操ではオリンピックを期待される存在だったにも関わらず、海兵隊を除隊後、無職で自堕落の限りを尽くしている事を嘆く。エグジーはディーンのせいでどうでもよくなり、ミシェルがアンウィンの様に死なせたくないと嫌がった為に除隊した事を明かすと、自分の事を何も知らずに上から目線で俗物扱いするハリーに憤る。そこにディーンの子分達が車の仕返しに現れる。ハリーはビールを飲み終わるまで邪魔せぬ様に命じるが、子分達は意に介さず、ハリーを侮辱し、店から追い出そうとする。ハリーは礼儀が人を作ると説くと、圧倒的な戦闘能力であっという間に子分達を一蹴する。ハリーは口外せぬ様にエグジーに誓わせ、その場を後にする。

エグジーが帰宅すると、パブの件を知って激昂したディーンが殴りかかり、包丁を突きつけて、一緒にいた男の素性を明かす様に脅迫する。ハリーは、密かにエグジーのジャケットに取り付けた装置で会話を盗聴すると、通報して一生刑務所に入れるとディーンを脅し、エグジーを解放させる。エグジーはハリーに命じられるままに仕立屋に訪れ、そこでハリーと再会する。

ハリーはエグジーが将来有望で忠誠心を備え、正義を信じる若者だと説き、人生が生まれの貧しさでは決まらず、学ぶ意欲があれば打開できると諭すと、キングスマンに育てる意向を明かす。ハリーは1849年以来、仕立屋の顧客が強大な権力者達であり、第一次大戦で彼らの跡継ぎの多くが死んだ事で多額の遺産が宙に浮くと、世界の平和を願った権力者達が資産を善行の為に役立てる決心をし、しがらみに影響されず、秘密裏に活動する国際的な独立諜報機関キングスマンが設立された事を明かす。ハリーは地下に備えられた高速移動ポッドを経由し、郊外に建設された巨大な格納庫を有する施設へエグジーを招く。エグジーはランスロットの交代要員を選抜する命がけの訓練に、8人の候補生達と共に参加する事になる。一方、ヴァレンタインはホワイトハウスに大統領を訪ねると、自らが主導する地球救済事業についての持論を説き、賛同を求める。

候補生達は早速、教官マーリンに決死の訓練を課され、一名が死亡により脱落する。マーリンは最も大事なのがチームワークだと説く。

ハリーは大学にアーノルドを訪ねると、拉致犯が誰で、なぜ解放されたのかを問い質し、顔を引っ叩く。途端にアーノルドの首元に仕掛けられたインプラント・チップが作動し、頭部が破裂する。ハリーは飛散した液体を浴びて意識が遠のく。そこに刺客が現れると、ハリーはこれを退け、辛うじて脱出するも意識を失う。ヴァレンタインはチップを通じて通話を傍受し、自分達を追う組織がいる事を察知するが、どこの諜報機関にも該当しない事が判明し、自らが押し進める計画の中核たるフリーSIMのリリースを早める様に命じる。

ハリーは救出され、本部で治療を受けるが、意識不明の状態が続く。マーリンは、候補生達に協調性を伸ばす為に子犬を選ばせ、常に行動を共にし、世話をして躾ける様に命じる。エグジーはブルドッグと誤解してパグを選び、JBと名付ける。候補生達は訓練と試験に明け暮れる日々を続ける。

ヴァレンタインはスカンディナヴィアにおける計画遂行の為に、人気と権力を利用すべく、スウェーデン国首相と王女ティルデを自らの屋敷に招く。首相はヴァレンタインの計画に賛同するが、王女は猛然と反対する。ヴァレンタインは王女を強制的に隔離すると、首相の首元にチップを埋め込み、ティルデはアジトに監禁される。

候補生はエグジー、レクシーを含めた6人に絞られ、同じ頃、ハリーが意識を取り戻す。ハリーの眼鏡に記録された映像から、チップを爆発させた信号のIPアドレスがヴァレンタインの会社のものだと判明する。ヴァレンタインは世界中のあらゆる人々に通話・通信が永久に無料のフリーSIMを配布する事を発表しており、また同時に世界中のVIPが失踪している事から、ハリーはヴァレンタインが自らの屋敷で開く晩餐会へ潜入し、偵察を試みる事を決意する。

候補生達は決死のパラシュート降下訓練に臨み、エグジー、レクシー、チャーリーの3人が合格する。

ハリーは大富豪を騙り、ヴァレンタインの事業に大金を寄付する意向を伝えて晩餐会へ赴く。ヴァレンタインはハリーを特別招待と称して饗すと、自らの主導する環境運動の成果が見込めぬために、止めようかと考えている事を明かし、ハリーはヴァレンタインの主張に同調してみせる。ヴァレンタインはハリーのワインに追跡ジェルを混入する。

ハリーは屋内を記録して得た情報から、人種差別的集団が根城とするサウスグレード教会とヴァレンタインとの間に関わりがある事を掴む。各国VIPの失踪が相次ぐ一方で、フリーSIMを求めて市民が店に殺到し、ミシェルもそれを入手する。

候補生達は、脅迫に晒され、キングスマンの秘密を守り通せるか否かのテストを受け、チャーリーが脱落し、エグジーとレクシーが残る。エグジーはハリーと24時間を過ごす様に命じられる。ハリーは人が生まれた家柄では無く、学んで紳士になるのだと説くと、正しい礼儀とマティーニの入れ方を学ぶように諭す。

翌日、ハリーはエグジーのスーツを仕立てる為に本部に赴くと、エグジーをキングスマン専用の武器庫へ案内し、殺傷能力の高い武器の数々を紹介する。ヴァレンタインとガゼルが偶然を装って店に訪れ、正装用のスーツを新調すると、ハリーは帽子屋を紹介し、ヴァレンタインは盗聴器が仕掛けられたハットを購入する。

アーサーは訓練施設にエグジーを呼び出すと、銃を手渡し、JBを撃つ様に命じる。エグジーはJBを撃てず、その一方で別室のロキシーは自分の犬を撃った事が分かる。エグジーは失格となり、直ちに施設から出て行く様に命じられる。エグジーはJBを連れ、施設の前に停めてあったタクシーに乗って帰路に就く。ロキシーは正式にキングスマンとして採用される。

帰宅したエグジーはミシェルと少し大きくなった弟に再会する。エグジーはミシェルの顔にディーンに殴られた痕を見つけると、タクシーでパブへ赴き、復讐しようとするが、ハリーがタクシーを自宅に誘導する。ハリーは、エグジーが犬の為に最高の機会を棒に振った事への失望を露わにすると、銃が空砲だった事を明かし、訓練の過程で実は誰も犠牲になっておらず、人を救うために犠牲を出す覚悟の必要性を問うてきたのだと説くと、自身がアンウィンの死に報いる為に命を懸けてきた事を明かす。その時、ヴァレンタインの会話の盗聴により、翌日、教会で計画実行の前段階のテストが行われる事が判明する。ハリーはエグジーを自宅に残し、米国ケンタッキー州の教会に急行する。

ハリーは差別主義者達による集会に潜入する。ヴァレンタインは教会の傍から小型装置を起動すると、参加者達が入手したフリーSIMから発せられた信号により、その場に集まった人達が一様に凶暴化し、殺し合いを始める。ハリーもまた自我を失い、見境なく人々に襲いかかり、遂に皆殺しにする。我に戻ったハリーは茫然自失し教会を出る。そこに待ち受けていたヴァレンタインは、神経信号を用いて、人々の攻撃本能を活性化させ、抑制本能を止めた事を明かすと、ハリーの顔面を撃ち抜く。ヴァレンタインは翌日、計画を実行に移す意向をガゼルに伝える。エグゼ、マーリン、アーサーはハリーの眼鏡の映像を通して、リアルタイムでハリーの死を知る。

アーサーはキングスマンを招集し、弔いの乾杯を行う。アーサーは本部に訪れたエグジーに、ヴァレンタインの発言の録音を捜査当局に提供した事を明かし、任務終了だと説くと、エグジーにも特別に弔いの酒を振る舞う。エグジーはアーサーの首元にも埋め込まれた痕がある事に気付くと、酒に毒が盛られていると悟り、密かにグラスをアーサーのものとすり替える。酒を飲み交わした後、アーサーはスイッチで作用する即効性の猛毒を入れた事を明かすと、地球と人類存続の為に人口減少が必要だというヴァレンタインの主張に賛同すれば助けられると説き、ハリーの為にも新しい世界の一員になる様に促す。エグジーは誰を残すのかはヴァレンタイン次第だと説き、拒絶する。アーサーはスイッチを作動した直後に絶命する。エグジーはアーサーの首元のチップを取り出す。その時、アーサーの携帯にVデイまでのカウントダウンと避難指示が通知される。

マーリンはエグジーとレクシーを呼ぶと、誰も信用できぬ為に自分達だけでヴァレンタイン達と戦う決意を伝える。3人は小型ジェットで山中に位置するヴァレンタインのアジトへ向かう。マーリンは大気圏飛行装置で衛星高度近辺まで上昇し、衛星を破壊する事で信号を一時的に止め、再配置までの間にメインシステムを完全停止させる計画を明かし、ロキシーを大気圏に向かわせる。

ヴァレンタインに賛同した各国VIP達は自前のシェルターか、ヴァレンタインのアジトへの避難を始める。ヴァレンタインは、人類を救う為に犠牲となる人々を敬い、選ばれた人間だけで大いに祝う様にVIP達に促す。マーリンの分析により、埋め込まれたチップがSIMカードの信号を無効化させ、また裏切った時に殺せる様に超高温に発熱する機能をも備えている事が判明する。

アジトに到着すると、ハリーの用意したテーラーメイドのスーツを身に纏ったエグジーは、アーサーに成り済ます事で、首尾良くVIP達の中に紛れ込み、マーリンは機内でエグジーに指示を出す。エグジーはスウェーデン首相から端末を奪うと、USBを接続し、マーリンがそれを介してシステムに侵入する。その時、家族と共にVIPとして招かれたチャーリーが、意趣返しにエグジーがスパイだとヴァレンタインに伝える。ヴァレンタインは計画に支障を来さぬ様にカウントダウンを早める。一方、ロキシーは大気圏ぎりぎりの高度で衛星にロケットを発射する。エグジーは並み居る警備兵を退け、脱出を図る。

カウントダウンが終了し、システムが作動する直前にロケットが着弾し、衛星を破壊する。時間稼ぎに成功し、システムの分析が完了するも、ヴァレンタインによる生体認証を突破しなければ、ハッキングできない事が判明する。マーリンは機に戻ったエグジーに、ヴァレンタインの元へ赴き、直接、システムの起動を阻止する様に命じる。ヴァレンタインは近傍に位置する友人の衛星を借りる事で、リンクの再配置を試みる。

エグジーは武器を使いこなす事で、押し寄せる警備兵の集団を強行突破すると同時に、ミシェルが子供を別の部屋に入れ、鍵を掛ける様にレクシーに連絡させる。やがてエグジーは警備兵に包囲され、またジェット機にもミサイルが向けられ、互いに窮地に陥る。エグジーはチップをハッキングして起動させる事をマーリンに提案する。マーリンは即座にそれを実行し、ヴァレンタインに賛同した世界中のVIPと警備兵達の頭部が一気に破裂する。

ヴァレンタインは自らにチップを埋め込んでいない事を明かすと、衛星の再配置と同時にシステムを起動する。世界中の人々がSIMの信号で凶暴化し、殺し合いを始める。ミシェルは隔離した子供の部屋に力づくで押し入ろうとする。監禁されているティルデは、部屋の前に訪れたエグジーに助けを請い、褒美にSEXを約束する。エグジーは意気揚々とヴァレンタインの元へ向かう。

ヴァレンタインとガゼルは世界各地で争い合う人々の様子を見て歓喜する。そこへエグジーが到達し、襲撃を始めると、ガゼルが応戦し、猛攻を仕掛ける。エグジーは苦戦を強いられるが、死闘の末にシューズに仕掛けたナイフの毒でガゼルを倒す。エグジーはガゼルの義足をヴァレンタインに投げ付け、突き刺す。システムは停止し、ヴァレンタインは絶命する。人々は我に戻り、ミシェルの子供は既の所で助かる。エグジーはシャンパンを持ってティルデの部屋に駆け付ける。

ロンドンに戻り、晴れてキングスマンの一員となったエグジーは、パブに訪れ、ディーンと対峙する。エグジーは同席するミシェルに新たに特別な職を得て、家が付いてくる事を明かすと、一緒に住む様に勧める。エグジーはディーンとその子分達を、かつてハリーがそうした様に撃退する。

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