チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2

ビル・コンドン監督作「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」("The Twilight Saga: Breaking Dawn – Part 2" : 2012)[BD]

ベラとエドワードの間に誕生した子供を脅威とみなすヴォルトゥーリの襲撃を阻止すべく、カレン家を始めとする吸血鬼一族と人狼族が協調し、事態の解決に臨む様を描くロマンチック・ファンタジー作品のシリーズ最終編。

 

吸血鬼として転生を果たしたベラは、エドワードと愛を確認しあった後、早速、渇きを抑える為に森へ狩りに出かける。そこでベラは人間の時には感じ得なかった世界を体感する。ベラは森から程近い場所に居合わせた人間を察知すると、衝動に駆られて襲おうとするが、エドワードに制止される。ベラは人間の血に対する衝動を抑制する術を見出し、クーガーを襲う。

ベラはカレン家に戻ると、レネズミと対面する。レネズミは掌をベラの頬に当て、記憶のヴィジョンを見せる。エドワードはそれが天賦の能力だと説く。ベラはジェイコブが自分に無断でレネズミと刻印の関係を結んだ事を知ると激怒し、ジェイコブをつまみ出して痛めつける。ジェイコブはレネズミがそう望んだのであり、自らの意思とは無関係に決まってしまうのだと説くと、自分がレネズミの安全と幸せを望んでいるだけであり、ベラとの関係はレネズミとの刻印が理由だと悟った事を明かし、理解を求める。その後、ベラの誕生日祝いとして、アリスはエドワードと二人きりで過ごせる家をベラに贈る。ベラは吸血鬼として初めてエドワードと関係を結ぶ。

翌日、チャーリーがベラの身を案じて連絡してくる。ベラは自らの死をチャーリーに伝えねばならない事に躊躇う。ジェイコブは、ベラが人目に付かぬ様にカレン家が他所へ移り住もうとしている事を知ると、それを思い留まらせるべく、一計を案じる。ジェイコブはチャーリーの元を訪ねると、ベラの安全を伝えると共に、この世界の真実の一部と称して、狼と化した姿を見せ、ベラが回復する為にやむを得ず「変化」した事を明かす。

ジェイコブはカレン家に戻ると、ベラ達が去らずに済む様に問題を解決してきたと報告し、チャーリーにもベラ達にとってもその方が幸せだと諭す。程なくチャーリーがカレン家に駆け付けると、ベラは吸血鬼と化した事を悟られぬ様に振る舞う。チャーリーはベラの無事を確認して安堵すると、何があったのかベラに問い質す。ベラは真実を告げれば別れなければならないと説き、理解を求める。チャーリーは困惑するも追求を諦め、再会できた事に喜ぶが、ベラを抱き締めた際にその変わりぶりを悟る。エドワードは姪を養子に迎え入れたと称して、レネズミを紹介する。

ジェイコブはサムと和解する。ベラ達の元にヴォルトゥーリから結婚を祝う贈り物のペンダントが届き、添えられたメッセージでアロがベラに会う事を希望する。一方、レネズミは日増しに成長していき、ベラはレネズミとどれだけ一緒に過ごせるか不安に苛まれる。

ある時、ベラはジェイコブと共にレネズミを連れて森へ散歩に出かける。その際、ベラ達はカレン家の親族でデナリ派に属するイリーナと遭遇するが、イリーナはその場から忽然と姿を消す。カレン家はイリーナの真意を図りかねる。

イリーナはヴォルトゥーリに赴き、カレン家に罪を犯した者がいるとアロに報告する。その直後、アリスはアロがカイウス、マーカス、護衛官らを始めとするヴォルトゥーリの軍勢を引き連れ、襲来する事を予知する。カーライルはアロがレネズミを不滅の子だと誤解していると推察する。不滅の子は転生した時から成長しなくなり、教育も抑制も不可能とされている事から、人間に秘密が漏れる事を恐れるヴォルトゥーリは、不滅の子を作った一族に介入し、虐殺の後に離散させ、その伝統を消滅させて来た。かつてデナリ派の母親が不滅の子を作った際にも、抵抗虚しくヴォルトゥーリの報いを受け、子と共に殺されており、イリーナはその様子を目の当たりにしていたのである。

ベラはアロを説得すべきだと主張するが、エドワードはヴォルトゥーリが耳を貸さない公算が高い事から、友人を呼んで証人になってもらう事を提案する。カレン家は手分けして、世界中に点在する吸血鬼の友人達の元へ協力を要請しに向かう事にする。その矢先に、アリスが手紙を残して、ジャスパーと共に行方をくらます。その中で、アリスは雪が積もる前に多くの証人を集める様に促すが、その真意は掴めず、皆は困惑する。

ベラはレネズミを連れ、エドワード、ジェイコブと共に、北のデナリ派の家を訪ねる。そこで暮らすケイト、ターニャ、カルメン、エレアザルは、レネズミを見て不滅の子だと疑い、一触即発となる。ベラ達はレネズミに人間の血が流れていると説くと、イリーナのせいでヴォルトゥーリが襲来すると警告する。訝るケイト達は、レネズミの送るヴィジョンで真実を知る。

カレン家の呼びかけで、エジプト派のアムン、ケビ、ベンジャミン、ティア、アマゾン派のセナ、ザフリナ、アイルランド派のマギー、シボーン、リアム、放浪者のマリー、ランドール、ピーター、シャーロット、アリステア、そしてカーライルの旧友ギャレットら、それぞれに特殊能力を備えた18人が集う。その一方で吸血鬼が増えた事により、人狼族の若者の中に変身能力に目覚める者が頻出し始める。また、ベラが吸血鬼の能力を防御するシールドの能力を備えている事が判明する。更に、予てからヴォルトゥーリに敵意を抱くルーマニア派のウラジミールとステファンが自らの意思で合流する。

カーライルは、アロがこれまで悔い改めた者を許してきた一方で、アリスの予知能力を欲し、仲間に引き入れようとしている事から、襲撃を企図したのだと察する。エドワードは狙いがアリスに限らず、皆の特殊能力の獲得であり、自由に生きる為の戦いだと皆に説く。ジェイコブは人狼族も協力する事を申し出る。

アロ達の軍勢は進撃を始め、ジェーンの暗黒の力とアレックの全感覚を奪う霧を用いる事で、カレン家に親しい吸血鬼から、カレン家が仲間を呼び集めている事を聞き出す。 一方、ベラは訓練によりシールドの能力を自分以外の仲間に放射する方法を会得する。

ベラは、アリスが手紙に用いたシェイクスピアの「ヴェニスの商人」から切り取った原本に当たる事で、その真意に気付き、自分が誰にも心が読まれないからメッセージを託したのだと悟る。ベラはそこに記されたJ・ジェンクスに連絡を取り、密かに接触を図る。アリスやジャスパーと旧知の間柄のジェンクスは、二人から指示されて用意したジェイコブとレネズミのパスポートをベラに手渡す。ベラは、レネズミに未来がある一方で、その未来にベラ達はいない事をアリスが予知したのだと確信する。ベラは万が一の時に備えて、レネズミをジェイコブと共に逃避させる準備を整える。その様子を目撃したアリステアは失望し、カレン家から去る。

クリスマスの後、ベラとエドワードはチャーリーを恋仲のスーと共に旅行に送り出す。ヴォルトゥーリの襲来を翌日に控え、カレン家とその仲間達は戦地に程近い雪山のキャンプで夜を明かす。エドワードは自分が人間に恋をしたせいだと自責の念に駆られるが、カーライルはエドワードにも幸せになる権利があると説き、誰もが自分の為に戦うのだと諭す。エドワードはカーライルがもたらした素晴らしい人生に感謝する。ベラはレネズミに、ジェイコブと一緒にいれば安全だと伝える。

翌日、カレン家と仲間達は周囲を森で覆われた雪原でヴォルトゥーリを待ち受ける。程なく、アロはヴォルトゥーリの軍勢を率いて現れ、ジェイコブ、サムを始めとする人狼族も駆け付ける。カーライルは掟を破っていない事を主張すると、戦うつもりが無く、話し合いでの解決を求める意向を示す。カーライルはレネズミが不滅の子では無い事を証明すると説き、エドワードをアロの元へ向かわせる。アロはエドワードの心を読んだ後、レネズミを呼び寄せる。ベラがレネズミを連れて行くと、レネズミは手を差し出し、アロの頬に触れてヴィジョンを送る。アロはレネズミが半分人間、半分吸血鬼だと確認する。イリーナは自分の提供した情報が間違っていた責任を負うと申し出、直ちに処刑される。怒りに駆られるケイトとターニャを、仲間達がここで攻撃すれば全員が死ぬと説き伏せ、制止する。ジェーンは暗黒の力でエドワードを屈服させようとするが、ベラが皆にシールドを放射すると、ヴォルトゥーリはその力に目を見張る。カーライルは改めて、掟が破られていないと主張する。アロは人間が吸血鬼の種族を脅かしている事から、秘密を守る事がこれまで以上に重要だと説くと、既知なるものだけが安全であり、不確かなものは許容できないと主張する。そこにアリスとジャスパーが姿を表す。アリスはレネズミが安全だという証拠があると告げると、予知した未来をアロに見せる。

それは両者が全面戦争に突入し、死闘を繰り広げ、互いに多くの犠牲を払った末に、アロがエドワードとベラに殺される未来であり、アリスはアロに戦いの翻意を促すと、レネズミを人間の目から隠し通せる保証があると説き、ブラジルから招いたチクナ族のナウエルとウイレンを紹介する。ナウエルは自らがレネズミと同じく、半分人間、半分吸血鬼であり、育てのおばのウイレンを転生させた事を明かす。更にナウエルは、自らが150歳であり、7年目で大人になって以来、老いる事は無く、血と人間の食べ物のどちらにも対応できる事を明かす。アロはレネズミに危険が無い事を悟ると、今日のところは戦いをやめると同志達を説得し、ヴォルトゥーリは撤退する。カレン家と仲間達は安堵する。ウラジミールとステファンはこれが好機であり、ヴォルトゥーリを追うべきだと主張するも、皆の賛同は得られず、決別する。

カレン家に戻った後、仲間達は再びそれぞれの住処に散っていく。エドワードはジェイコブにレネズミを任せる意向を伝える。アリスは成長したレネズミをベラ、エドワード、ジェイコブが囲む幸せな未来を予知し、それをエドワードと共有する。

ベラとエドワードはかつて通った花畑に再び訪れる。ベラはエドワードにヴィジョンを送る能力を見せ、二人の出逢いからこれまでの出来事を振り返る。二人は永遠の愛を誓い合う。

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