チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

映画「サウスポー」はジェイク・ギレンホールの神演技を堪能する為の作品と言っても過言では無い。

昨日はガチ泣き必至と噂されるとかされないとか話題の、アントワン・フークア監督の新作「サウスポー」を鑑賞してきた。気性が荒く、キレやすいボクシングチャンピオンの男が、最愛の妻を自らの落ち度で死に至らしめてしまう。男は幼い娘と2人きりで生きていく事になるのだが、悲しみに打ちひしがれ、戦意を喪失した状態でリングにあがった末に、醜態を晒しチャンピオンの座から追いやられる。男の元からは蜘蛛の子を散らす様に人が去って行き、金も家も差し押さえられ、更には娘も養護施設入りが命じられる。文字通りどん底に陥った男は、再起を懸けて、心を入れ替えてリングに戻るべく奮闘する。まぁ、ざっと言えばそんな感じの話である。妻が死ぬのはやや強引だったし、その後も割りとベタな展開に終始した感は否めないが、演者が魅力的だからグイグイ惹き込まれて、総じて面白い作品だったと思う。主演のジェイク・ギレンホールの迫真の演技は神懸っているレベルで、役者というよりガチのボクサーにしか見えない程の役作りに感服した。「ナイトクローラー」のあの薄気味悪いカメラマン役からのこの変貌ぶりは驚異的だ。僕は基本的にスポーツに興味が無いから、スポーツを題材にした作品を観る機会も少なく、ボクシング映画としてはマスターピースの、「ロッキー」シリーズすら一作も観ていない。それ故、本作がボクシング映画としてどれだけ秀逸なのかという点では、全く評価ができないのだが、リング上の熱気や臨場感は十分に伝わってきた。分かってはいたが、レイチェル・マクアダムスが早々に見られなくなってしまうのはやはり寂しかった。フォレスト・ウィテカーはハマり役過ぎて既視感さえ覚えた。娘役の女の子が存在感たっぷりで、今後の活躍にも期待できそうだ。しかし、なんといってもジェイク・ギレンホールだよなぁ。日本で評価されて無さすぎだと思うんだよね。

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劇場にて、ペッパー君と初めて遭遇!彼が来場客のおもてなしをしていた。ディスプレイ上のアンケートに答える様に請われたので、喜んで応じた。それにしてもよく動くし、よく喋る。この手の商業施設に彼がいるのは愛らしく思えるのだが、自宅なんかにいると少し不気味かも知れない。

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