チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ドント・ブリーズ

フェデ・アルバレス監督作「ドント・ブリーズ」("Don't Breathe" : 2016)[BD]

全盲の老夫宅に強盗に入った三人組が、返り討ちに遭った上に、屋内に秘匿された驚愕の真実に直面し、命懸けで脱出を企てる様を描くホラー・スリラー作品。

 

デトロイトに住むマネー、ロッキー、アレックスの三人組は、アレックスが警備会社を営む父の部屋から、密かに顧客の家の合鍵を拝借する事で、金持ちの家に空き巣に入っては高級品を盗み出し、それを換金して暮らしている。ロッキーは父が家を出た後、母が酒に溺れてろくでなしの男を家に連れ込む様になった事で、齢の離れた妹ディディを不憫に思っており、どうにかして不遇から救ってやるべく、カリフォルニアへの移住を画策している。ロッキーと恋仲にあるリーダー格のマネーもまたカリフォルニアへ高飛びする意向を示すが、アレックスは父と離れて暮らす事に難色を示す。

そんな折、マネー達は換金で世話になっている故買商から現金強盗を勧められ、標的として過疎地域の古い家に一人で暮らしている退役軍人の老夫の事を紹介される。数年前に富豪の娘が老夫の娘を轢き殺した際に、娘の親が示談金を支払って解決しており、老夫が家に30万ドルを隠し持っているのだという。アレックスは重窃盗罪の刑期が10年に及ぶ事を危惧し、また父を巻き込む事にもなる為に反対する。ロッキーはこれが最後だと協力を請うが、アレックスは計画から降りる。その後、ロッキーはアレックスに連絡を寄越し、妹の為だと改めて協力を懇願し、アレックスは応諾する。それを受け、ロッキーはディディにカリフォルニアに一緒に連れて行く事を約束する。

三人は二階建ての老夫の家の傍で偵察を始める。アレックスはロッキーの決意を聞くと、成功したら自らも一緒にカリフォルニアに行く意向を示す。偵察の結果、家の周囲は空き家だけで警察の巡回もない事、老夫はイラクで失明しており、凶暴な番犬を飼っている事が判明する。

三人は深夜まで車内で待った後、番犬に薬を飲ませて眠らせると、表口からの侵入を試みるが、ドアには会社へ届け出ていない鍵が複数掛けられており、表口からの侵入を諦めて裏口へ回る。しかし、裏口のドアは鍵が合わず、地下室へのドアも中から閉められており、三人は老夫が予想以上に用心深いと悟る。ロッキーはアレックスからセキュリティ装置のリモコンを受け取ると、格子の付いていない窓を破って屋内へ侵入する。ロッキーは通報が始まる前に装置を見つけてリモコンで解除すると、ドアを開けて二人を中に入れる。

三人は靴を脱いで屋内の探索を始める。マネーは二階に上がり、寝室のベッドで眠っている老夫を、持参したガスを発生させて昏睡させようと企てる。老夫は気配を察知して一旦目を覚ますも再び横になり、マネーは安心して一階に戻る。三人は唯一施錠されたドアの向こうに金が隠されているのでは無いかと疑う。マネーは持参した自動拳銃で鍵を破壊しようと企てる。アレックスは銃を所持して侵入する事の危険性を訴え、計画の中止を促すが、ロッキーはそれを拒む。マネーが銃撃で鍵を破壊すると、アレックスは一人で家を出て行く。そこへ老夫が二階から降りてきて、誰何する。マネーは酔って迷い込んだのだと欺く。老夫は壊れた鍵を踏んで相手の思惑を察知する。マネーは侵入を認めると、威嚇発砲し、動かない様に老夫に命じる。老夫は徐にマネーに接近すると、マネーが怯んだ隙に襲いかかる。マネーは許しを請うが、老夫はマネーの頭部に銃口を向け、何人いるのか問い質す。マネーが一人と答えた途端、老夫はマネーの頭を打ち抜き、殺す。ロッキーは即座に傍のクローゼットの中に身を隠す。

アレックスは銃声を聞いて屋内に戻ってくる。老夫はそれに気付かず、ドアを施錠し、破られた窓を板で封鎖する。アレックスは戻ってきた事をロッキーにメールで知らせる。老夫はクローゼットの奥に隠された電子金庫を解錠し、中の札束を確認して、その場を離れる。ロッキーは一部始終を観察すると同時に、暗証番号を盗み見る。アレックスはマネーの死体を確認すると、クローゼットでロッキーと落ち合う。アレックスは警察に連絡する事を提案するが、ロッキーは金庫を解錠し、100万ドルは下らない札束を全てバッグに収め、引き揚げる意向を示す。アレックスは地下室から脱出できる見込みを示す。そこへ老夫が地下室から現れ、死体の処理を始める。アレックスは後ずさりした際に床を軋ませてしまう。老夫は他にも侵入者がいると察知し、マネーから奪った拳銃を向ける。その時、マネーの携帯が鳴る。老夫は咄嗟に携帯目掛けて発砲した後、死体を運び出す。

ロッキー達はその隙に地下室に降り、複数の棚が並んだ倉庫に出る。老夫は匂いを頼りに、ドアの傍に靴が二足ある事に気付くと、慌てて金庫の中を確認し、札束が無くなっている事を知って当惑する。ロッキー達は物置を抜けた先の広間の一角で、ハーネスと手錠、猿ぐつわで囚われている女と遭遇する。女はロッキー達に助けを求めて接近し、仕掛けられていた呼び鈴が鳴る。老夫は直ちにそれに気付く。ロッキー達は関わるのを拒み、逃げようとするが、女は自分に関する新聞記事を見せる。それにより、その女が老夫の娘を轢き殺した女シンディだと判明する。ロッキーは助けようとするが、アレックスは出てから警察を呼ぶべきだと主張する。シンディは傍にある金庫を指差す。アレックス達は一階の金庫と同じ番号で解錠し、鍵束を見つけると、シンディの手錠を外して、出口へ連れて行く。アレックスが地上へ通じるドアの鍵を開けると、そこに老夫が待ち受けており、発砲を繰り返す。シンディは顔に被弾して即死する。ロッキー達は再び地下室へ逃げ込む。老夫はシンディを殺してしまった事に気付き、慟哭する。

老夫はドアを施錠し、鍵穴を塞ぐ。アレックス達は一階から逃げようと企てるが、老夫はそれを察知し、電気を落として視界を完全に奪うと、銃撃を繰り返しながら二人を追跡する。アレックスは老夫に捕まり、銃口を突きつけられるが、弾切れで九死に一生を得ると、棚を倒して老夫を退ける。アレックス達は一階へ逃れるも、そこに番犬が待ち受ける。アレックスはロッキーに鍵束を渡して、ドアを開ける様に促すと、自らは番犬の注意を引きつける。そこへ老夫が地下から戻ってきた為、アレックス達は二階の一室に駆け込むも、退路を失う。老夫は寝室に隠していたリボルバーを持ち出す。アレックスは主装置を見つけて作動する事で、警察を呼ぶ事を提案するが、ロッキーは金を諦める事を拒む。アレックスは老夫が部屋に押し入ろうとするのを阻止し、ロッキーを通風口から逃がす。

アレックスは押し入った番犬に襲われ、窓から一階部の天窓の上に転落する。ロッキーは通風口を追ってきた番犬から逃れる途中で、一階部の天井裏に転落する。アレックスは老夫に天窓を割られて一階に落下する。アレックスはリモコンで主装置の作動を試みるも、老夫と遭遇し、工具室で息を潜める。アレックスはそこで見つけたハンマーで老夫に奇襲を仕掛けるが、返り討ちに遭う。老夫はアレックスを執拗に殴打した後、草刈ばさみで止めを刺す。致命傷を免れたロッキーは出口を見つけるが、その直前で老夫に引きずり降ろされる。老夫はロッキーに殴打を繰り返した後、首を絞めて昏睡させる。

ロッキーはシンディが囚われていた場所に拘束された状態で目を覚ます。ロッキーは老夫に許しを請い、心情に理解を示す。老夫は親と娘の絆はその立場で無いと理解できないと説く。ロッキーは亡くなった娘は戻らないと訴える。老夫はそれを否定すると、シンディが奪った娘の代わりとなる子供を妊娠していた事を明かし、その子を殺した償いをロッキーに求める。一方、アレックスはマネーの死体を盾にして、はさみの一撃を免れる。アレックスは番犬を閉じ込めると、鍵束を回収して地下室に向かう。

老夫はシンディの死体を床下の泥に沈めると、冷凍保存していた精液を取り出す。老夫は子供を産み次第、解放する意向を示すと、ロッキーのズボンの陰部を切り裂く。ロッキーは必死で抵抗する。そこへアレックスが駆け付け、老夫をハンマーで殴り飛ばして、ロッキーを救出すると、老夫をその場に拘束する。ロッキーは警察に通報する意向を示すが、アレックスは自分達の血痕などが残っており、逮捕されると説く。老夫は目的を達したなら出て行けと命じる。アレックスは警察か金かの選択をロッキーに委ねる。

アレックス達は金を収めたバッグを持って一階へ上がる。アレックスが表口のドアを解錠した途端、追ってきた老夫が背後からアレックスを射殺する。ロッキーは一人で逃走を図るが、直ちに番犬が追ってくる。ロッキーは近所に放置された車の中に逃げ込む。車は動かせず、番犬は車の前に留まった為に、ロッキーは途方に暮れる。そこでロッキーは一計を案じ、トランクを開けて、番犬を閉じ込めようと企てる。番犬は後部座席を押し破って中へ侵入する。ロッキーは首輪を車内のベルトに繋いで、脱出に成功するが、そこへ老人が駆け付けてロッキーを殴り飛ばし、家に引きずり戻す。

絶望の淵でロッキーは、傍に倒れているアレックスの手中にリモコンを見つけると、装置を作動する。直ちに通報が始まると、老夫は錯乱し、闇雲に発砲を始める。ロッキーは傍にあったバールで老夫を殴り飛ばす。老夫は地下室へ転落し、その拍子に拳銃が暴発して脇腹を撃ち抜く。ロッキーはパトカーが到着する直前にバッグを持って逃走する。

間もなく、ロッキーはディディを連れて駅に到着し、ロサンゼルス行きの列車を待つ。待合所のテレビでは、失明した老夫の家に二人組の強盗が侵入した事件について、老夫が身を守る為に戦って二人を殺害し、自らも負傷したものの容態は安定しており、強盗被害は無いとのみ報じられる。それを見て、ロッキーは怪訝な面持ちでディディと共に列車に向かう。

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