チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

オランウータン好きな私が思うに「猿の惑星:聖戦記」は最後を飾るに相応しい紛う事なき傑作だった。

昨日は猿惑シリーズ最新作にして最終章の「猿の惑星:聖戦記」をシネコンで観てきた。文字通り、エイプと人間の生き残りをかけた聖戦の行方を描く内容だが、最後を飾るに相応しい圧巻の出来栄えで、紛うことなき傑作だと思った。今作は前作までと違って、シーザー率いるエイプの群れが完全に主役の物語であり、それは即ちリアルな俳優の登場が少なく、主要キャラの大半がCGで描かれるという事だから、ややもすれば物足りなさを感じるのでは無いかと心配したが、VFXの進化は著しく、個性豊かたエイプ達の一挙一動がリアルそのもので感服してしまった。特に私の大好きなオランウータンのクオリティはハンパなく、スクリーンに映る度に目を見張る程だった。プロットも魅力的であからさまに奇を衒う様な展開こそ無かったが、旧シリーズへの布石となる要素が散りばめられ、結末も見事に旧シリーズとリンクして、ほんのり切ないが頗る心地良いものだった。もう猿惑シリーズはリブートを含め、これ以上手を付けない方が良いのではないか。それにしても、時間が時間のせいか、或いは猿惑シリーズだからなのか年寄りの客が多い感じがした。私がスクリーンに入場すると、隣の座席のジジイが目の前の柵に両足を投げ出すという、猿にも劣る随分と見苦しい格好で座っており、正直良い気分はしなかったが、私が着座してまもなく足を片方ずつ時間差で下ろすという、小心者っぷりを見せつけられて、私は心の中で嗤った。