チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

グリーンルーム

ジェレミー・ソルニエ監督作「グリーンルーム」("Green Room" : 2015)[DVD]

四人組の極貧ロックバンドが、演奏の依頼を受けて訪れたライブハウスの楽屋で殺人を目の当たりにし、そこを根城とするネオナチ集団との死闘を強いられる様を描くホラー作品。

 

ワシントンDCを拠点に活動するロックバンド「エイント・ライツ」、ベース:パット、ギター:サム、ドラム:リース、ボーカル:タイガーの四人は、ライブに重きを置いており、ガソリン代にも事欠く程の極貧状態でありながら、西海岸をツアーで回っていた。四人はツアーを切り上げてDCに帰ろうとした矢先に、ラジオ放送用の取材を受けたDJタッドから、ポートランドに暮らすいとこが勤める会場で演奏する仕事の依頼を受ける。

翌日、四人はポートランドの街外れのライブハウスを訪ね、タッドのいとこダニエルと落ち合うと、ハウスの用心棒ゲイブに楽屋へと案内される。四人は早速ステージで演奏を披露する事で、集まったスキンヘッドの客達を適度に盛り上げ、与えられた20分の時間を終える。四人は楽屋へ戻ろうとするが、トリを飾るバンドが既に使っていると知らされ、ギャラを受け取って引き上げようとする。パットはサムが楽屋に携帯を忘れたと知って、代わりに取りに戻る。パットはそこで、女エミリーが頭部にナイフを刺されて死んでおり、それを三人の男と一人の女が取り囲んでいるのを目の当たりにして狼狽える。女アンバーはパットに警察を呼ぶよう訴える。パットはすかさず携帯で緊急通報を試みつつ逃走を企てるが、そこへ用心棒の大男ジャスティンが駆け付けてそれを阻止する。ゲイブはパットから携帯を奪い取ると、拳銃で脅してパットら四人を楽屋に押し込む。ゲイブはジャスティンに拳銃を渡して四人を見晴らせ、警察の対応に向かう。

ゲイブはスキンヘッドの手下二人に刺傷事件を偽装させ、駆け付けた警察官を欺く。間もなく、ゲイブに呼ばれてライブハウスのオーナーのダーシーがやってきて、警察への対応に当たる。そのライブハウスは、ダーシーが主導するスキンヘッドのネオナチ集団の活動拠点だったのである。楽屋にはパットら四人とアンバー、見張りのジャスティン、そしてエミリーの遺体が残される。パットらはジャスティンに抵抗する術を模索する。警察が引き上げると、ダーシーは自ら陣頭指揮を取る事で、楽屋の五人の始末とその隠蔽に着手する。

パットらは警察を呼ぶよう要求する。ゲイブは楽屋の外から、ジャスティンに弾を抜いて拳銃をパットらに渡すよう命じる。パットらは警察が来るまでドアを開ける事を拒むと、束になってジャスティンに襲いかかる。リースがジャスティンの動きを封じる事に成功すると、パットらはドアをソファで封鎖し、ジャスティンから奪った弾を拳銃に込める。ダーシーはパットらを外へ出して始末する意向を示すと、ライブハウスの帳簿を管理するクラークに闘犬を準備させ、またダニエルにスキンヘッド軍団を集めさせる。

パットらはジャスティンから携帯を奪い取ろうとするが、ジャスティンは携帯をポケットから出した途端に破壊する。その直後、ダーシーの企てにより、ライブハウスの電源が落とされ、間もなく復旧する。ダーシーはステージに集まった客達に閉店を伝えて帰らせる。ダーシーは楽屋のドア越しに話し合いを求め、パットが代表でそれに応じる。ダーシーはパットらに渡した拳銃が火器登録していない銃であり、警察が来る前に隠す必要があると牽制する。パットはバンドと相談し、銃と交換で携帯を要求する。ダーシーはそれを拒み、余所者のバンドが未登録の銃を持って人質を取って立て籠もっているという状況を理解すべきだと説き、強制介入か大人しく命令に従うかの選択を迫る。パットは弾を抜いて拳銃を返す意向を示すと、ソファを退けてドアを開ける。一同はその虚を突いて一気に脱出しようと企てるが、パットがダーシーの隣に控えていた手下ジョナサンに左腕をズタズタに切り裂かれ、更に拳銃を奪われた為に、再びドアをソファで封鎖する。リースが抵抗しようとしたジャスティンを窒息させて制圧すると、アンバーはナイフでジャスティンの腹を割いて殺す。

ダニエルはエミリーが殺されたと知って憤激し、ダーシーに窘められる。動けないパットを除く一同は楽屋の中で出口を探し、床下にヘロインの貯蔵庫として使われている地下室を見つけるが、そこから地上に通じるドアは施錠されており、出られないと知る。パットはテープで腕の応急処置をしてもらう。痺れを切らしたリースは、待っていればいずれ皆殺しにされると主張し、決死の覚悟でドアから脱出する事を提案する。

それを受け、ドアを開けて楽屋から出た一同は、そこに誰もいない為に別々に分かれて出口を探す。間もなく、タイガーはクラークが放った闘犬に咬み殺され、リースは建物から出た矢先にスキンヘッドの待ち伏せに遭ってめった刺しにされる。アンバーもまた闘犬に襲われるが、パットがスピーカーのハウリングを利用して闘犬を退けて窮地を救う。パット、アンバー、サムはライブハウスがスキンヘッド軍団に包囲されて脱出できないと悟り、再び楽屋へと退く。

ダニエルは自らの手でパットらを始末に行くとダーシーに申し出ると、ジョナサンを連れて楽屋に押し入る。アンバーは、エミリーが仲間から去ろうと企てている事に気付いたワームによって殺された事を明かす。それを知ったダニエルは、ジョナサンをダーシーの元へ帰し、その場に留まる。ダーシーはダニエルの戻りが遅い事を訝り、ダニエルにエミリー殺しの見張りをさせなかった理由についてゲイブに尋ねる。ゲイブは二人が交際していた事を明かす。

ダニエルはパットらの側に寝返ると、脱出の手引を買って出るが、楽屋を出て間もなく、ダーシーが送ったバーテンにショットガンで殺される。パットは奪った短刀でバーテンを殺し、ショットガンと弾を盗むと、それをアンバーに託す。三人は建物を出た矢先にスキンヘッド軍団の待ち伏せに遭い、銃撃を浴びる。アンバーは脚を負傷し、サムは犬に咬み殺される。パットとアンバーは再び楽屋に退くも、為す術無く途方に暮れる。

アンバーはパットの他愛のない話に触発され、戦意を高める為に顔にカモフラ柄を描く事を提案する。パットはそれに応じ、更に髪を短く刈る。一方、ダーシーはゲイブに対し、新たな専属バンドを探して通常の営業に戻すよう命じると、隠蔽の総仕上げに移るべく、クラークと共にライブハウスを離れる。ゲイブと二人のスキンヘッドは、クラークから託された闘犬を連れてパットらの始末に向かう。パットらは再びハウリングを利用して闘犬を退けると、楽屋に押し入ってきた二人のスキンヘッドを協力して殺す。その後、パットらは証拠の隠滅にやってきたゲイブをショットガンと拳銃で脅し、ライブハウスの外の森へ連れ出す。

パットらはゲイブに警察への通報を命じて解放する。間もなく、パットらは闘犬に死体を食わせて、隠滅を図ろうとしているクラークとジョナサンを見つけ、ダーシーの元へ案内させる。アンバーはクラークを射殺する。ダーシーは降参するように見せかけてパーシーらに銃撃を企てる。パットとアンバーはダーシーとジョナサンを射殺する。一方、ゲイブは傍の民家に辿り着くと、住民に通報を依頼する。パットとアンバーは座り込んで警察の訪れを待つ。そこへ生き残った闘犬がやってきて、クラークの傍で横たわる。

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