日中は常に窓を開放しておける季節になったので、汚部屋に新鮮な空気が入ってきてなんとも心地よい。しかし、どうしても網戸の隙間をすり抜けて小虫が侵入するのが鬱陶しい。彼奴らは割と動きが緩慢だから、叩き潰すくらい造作も無いのだが、その度に手を洗うのが面倒くさい。どうして態々、自然界とはかけ離れたこんな汚部屋に入ってくるのだろう。こちらには彼奴らの望むモノなどないだろうに解せない。幸いまだコバエの発生を確認していないが、長期予報に拠ると今夏は平年より暑くなるそうだから、出現も時間の問題だろう。ときに昨日は毎週恒例の火曜市に出かけたのだが、店内を回っている内に小柄なBBAが近寄ってきたので、なにか頼まれ事でもあるのかしらとコミュ障の私は身構えた。そのBBAは徐に紙切れを取り出し、「これ見てください」と話しかけてきた。私はそれを一瞥するなり、即座に宗教の類だと察知したので、引き攣った顔でBBAに軽く会釈し、無言でその場を立ち去った。無表情で愛想のない不気味なBBAだった。私はおそらく底辺臭丸出しで隙だらけに見えるのだろうが、若い頃からしばしばその手の輩に声を掛けられる。古くは社会の右も左も分からない未成年の頃に、見ず知らずの女の勧誘にホイホイ付いていって、カルトと思しき集団の会合に参加させられた事もあった。最近でもミッション系の学生には声を掛けられやすいので、遭遇したらそれとなく逃げる様にしている。どう取り繕っても底辺臭は消せないのだし、これからも同様の出来事を経験するのだろう。
定期測定。
体重:64.80 kg (-0.15)
BMI:20.3 (-0.1)
体脂肪率:15.1 % (±0)
内臓脂肪レベル:6.5 (±0)
体内年齢:実年齢-9 (±0)