チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

背徳のサンデー。

非常にしばれるサンデーである。そして、一応、歴史的なサンデーにもなるのだろう。今朝の段階では雪は降っていないが、今日の午後から明日の午後まで丸一日、雪マークが連なっており、ドカ雪と予想されているから、投票は早い時間に済ませたほうが得策だろう。これを書き終わって、ほんの少し仮眠を取ってから、粛々と一票を投じてこようじゃないか。

投票所はいつもの小学校だ。ときに、今まで住んできた場所では、どこも近所の小学校の教室か体育館辺りが投票所となっていたが、僕の様な単身のおっさんにとって、学校に入るという行為は毎度のことながら結構緊張する。自分が通っていた学校ではないのだから、というのも当然のことながら、学校そのものが最早非日常な空間であり、聖地なのだ。本来、いい齢をした化外の地のおっさんが、理由もなく足を踏み入れて良いゾーンではないのだから、背徳感がハンパない。だから僕は、いつも居心地の悪さから逃れるように投票をそそくさと終え、学校を後にする。今日も行く前から気もそぞろで、だからこそ一旦仮眠を取ってリセットするのである。まぁ、こんな行事もそうそう頻繁にあるワケでもないのだから、カタチだけでも社会にコミットしたという思い出作りになればいいのだがね。いつしかネットでポチッとな的に票を投じられる様にならないかしら。

さて、今週のマッサンはエリーがあんなことになって衝撃の鬱展開となってしまった。来週の予告を見た感じでは、引き続き鬱々とした内容が繰り広げられる様だが、選挙結果と相まって重苦しい一週間の始まりになりはしないだろうかと、気を揉んでいる。

 

映画鑑賞記

ポール・マクギガン監督作「PUSH 光と闇の能力者」("Push" : 2009)

超能力を持った者達と、彼らを兵器利用しようと企てる組織との抗争を描くSFアクション・スリラー作品。

かつてナチスでは、超能力を備えた人間を兵器利用する為の軍用実験が行われていた。ナチスの計画が失敗と共に潰えると、世界各国はディビジョンという組織を編成する事で、秘密裏にその計画を継承してきたのだった。超能力者はその能力特性によって、それぞれウォッチャー(予知能力)、ムーバー(念動力)、プッシャー(記憶操作)などと称され、数多くの能力の種類が確認されていた。各国のディビジョンが、世界に散らばる超能力者を捕らえては、実験を繰り返し、兵器開発に鎬を削る一方、能力を悪用する事で、闇社会において隠然と振る舞う犯罪グループも存在した。幼いころ、ディビジョンに父を殺害されたニック(クリス・エヴァンス)は、ムーバーでありながら、その能力を巧く使いこなせず、香港の街に身を潜めながら冴えない日々を送っていた。ある日、ニックの元にキャシー(ダコタ・ファニング)というウォッチャーの少女が訪ねてくる。彼女の予知能力によれば、ディビジョンの実験施設から逃走したある超能力者の女が、600万ドルを携えてどこかに潜んでおり、共に探して欲しいというのだ。ディビジョンの執拗な追跡と、能力者で編成された中国系犯罪グループの襲撃を掻い潜り、ニックとキャシーは探していたプッシャーの女キラ(カミーラ・ベル)を発見する。ところが、キラはニックの恋人だった・・・。

この世界には超能力者が数多くいて、そんな彼らを兵器利用しようと企む秘密組織が暗躍しており、長年に渡り抗争が続いてきたという設定の、割りとソフトなSF作品。ウォッチャー、ムーバー、プッシャー、スニファー、シフター、ブリーダーなど能力は数えきれぬ程あるとされる一方、各能力者は単一の能力しか扱えない様子。また能力の程度も、その能力者の力量に大きく左右されるらしい。例えば予知能力は、刻々と変わる将来の出来事を見通す能力だけど、どこまで遠い未来まで見渡せるかが能力者如何に依るところで、本作ではキャシーと敵対勢力のウォッチャーとの予知合戦の様相を呈し、いかに敵を出し抜くかが大きな鍵となっている。ニックの恋人でプッシャーのキラは、ディビジョンが行っていた実験に成功した唯一の被験者で、彼らにしたらなんとしても取り戻したい逸材なワケだけど、なんだかこう緊張感というか必死さが足りない気がする。ニックとキャシーが探すはずだった600万ドルのハナシは、いつの間にか雲散霧消してしまうのがイミフだけれど、それもそのはずで、彼らもまた陰で糸を引く大きな力に導かれており、そこへプッシャーの記憶操作が絡んでくるものだから、虚実の区別がなかなか付きにくく、今ひとつテンポが悪いのが残念。ニックは能力を開花しきっていないので、思いの外、弱々しく、敵との戦闘は爽快感に乏しい。予算の割にはVFXなんかは邦画のSF作品の様なチープさだし、こちらも残念。いろいろと惜しい作品だよね。

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