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チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

独裁者と小さな孫

映画鑑賞記

モフセン・マフマルバフ監督作「独裁者と小さな孫」("The President" : 2014)[DVD]

独裁国家の大統領が、突如勃発した反体制派による革命で宮殿を追われた後、幼い孫を連れた逃避行の末に、国外脱出を図る様を描くドラマ作品。

 

とある小国で、大統領のその男は独裁者として君臨している。大統領は息子夫妻をテロで亡くし、孫に当たる彼らの息子を後継者として寵愛している。ある夜、大統領は自らの力を誇示する様に、宮殿から見える街全体の明かりを電話一本で消して見せ、孫にもそれを真似させる。その最中、反体制派による革命が勃発する。

翌朝、大統領とその妻、二人の娘、孫らは騒動が収まるまで、外遊と称して国を離れるべく、公用車で空港に訪れる。大統領は自ら事態を収集すべく、国に留まる意向を示し、飛行機に乗る妻達を見送ろうとする。しかし、孫は宮殿で一緒に暮らしていた幼馴染のマリアと離れ離れになる事を拒み、駄々をこねる。見かねた大統領は孫を預かり受ける。

宮殿への帰り道、公用車は反体制派の集団と遭遇する。集団は暴徒と化して公用車に襲いかかり、軍と警察がこれに対応するが抑えきれず、公用車は街の中を逃げ回る。大統領は運転手に空港に戻る様に命じ、警備主任にヘリを自ら操縦して国外へ逃れる意向を示す。

空港では元帥が反旗を翻し、部下を武装させて公用車を迎え撃つ。警備主任は撃たれて致命傷を負う。公用車は空港を脱出し、首都を離れる。間もなく、警備主任は息絶える。国営放送では、反体制軍により宮殿が陥落した事と共に、逃亡した大統領の所在に関する情報提供者に10万ドルの報奨金が支払われる事が伝えられる。

農場で公用車のガソリンが切れると、大統領達は農夫から奪ったバイクに乗り換える。程なく、寂れた農村で孫が用を足し、大統領がそれに付き添っている間に、運転手が2人を置き去りにしてバイクで逃走する。大統領は孫を連れて、散髪屋を営む男の家に押しかけると、拳銃で脅して、男の服を奪い、着替えると共に、男に頭髪を剃らせる事で変装を施す。更に大統領は男の息子の服を奪って孫を着替えさせる。報奨金が増額された事で、大統領を探す暴徒が農村にまで押しかける。大統領はかつらを着けると、孫と共に農民を装い、反体制派の目を欺く事で、逃避を始める。

道中、大統領は民家に押し入り、服と食料、ギターを奪う。その後、大統領は孫と共に人気の無い牛舎に身を寄せ、焚き火で暖を取る。大統領は事情を理解できない孫を女装させ、ギターに合わせて踊って金を貰う旅芸人を装う様に命じると、出会う全員が敵であり、正体が悟られたら殺される為、「陛下」と呼ばぬ様に諭す。孫はマリアに会いたいと泣きじゃくるが、大統領は孫を宥め、眠りに就かせる。

翌日、大統領達は難民達を乗せた車に同乗する。道中、車は略奪を働く兵士達と遭遇する。大統領達は旅芸人を演じる事で、首尾良くその場をやり過ごそうとする。その最中、結婚式を祝う新郎新婦とその親族を乗せた車列が通り掛かり、兵士達に止められる。大統領達の前で、花嫁は兵士にレイプされた後、反抗した廉で射殺される。大統領と孫は、難民を乗せた別の車に同乗し、逃避を続ける。大統領は難民達から自らに対する悪評を聞く。車は内戦で犠牲となった死体が転がる夜道を進む。

車を降りると、大統領は昔訪れた事のある、娼婦マリアの家に身を寄せる。大統領は知人に電話をかけ、2日後に指定の場所へ迎えに来る様に指示を出す。大統領は自分に気付かないマリアに、正体と面識がある事を明かす。マリアは姉が逮捕された時に手紙を何百通と送ったが返事は無く、姉がそのまま刑務所で死んだ事を非難する。大統領は手紙を受け取っていないと弁解する。マリアは騒動に巻き込まれる事を拒み、出て行く様に命じる。大統領は一人で国境を超える必要性を説くと、大金を約束する代わりに、迎えに来るまで孫を預かって欲しいと請う。そこへ兵士達が押しかけた為、大統領は孫と共に身を隠し、その場を後にする。一方、報奨金は50万ドルに増額され、反体制軍による虐殺は熾烈を極める。

翌日、大統領達は難民の列に紛れて、反体制軍の検問所に差し掛かる。大統領は孫に別の女の孫娘を演じさせる事で、その場を切り抜ける。その後、大統領達は革命後に釈放された7人の政治犯の男達を乗せたトラックに同乗する。大統領は自らも政治犯だったと偽る。程なく、大統領達はトラックを乗り捨てると、拷問で歩けなくなった男達を担いで、先へ進む。その最中、政治犯達は大統領への処遇を巡って議論を交わす。ある寛容な男は復讐から民主主義は生まれないと主張するが、別の男は断じて許すべきでは無いと反論する。また一人の男は、大統領の息子夫婦のテロ計画に関与していた事を明かす。大統領は素性が悟られるのを恐れ、怒りを抑える。

大統領は、最愛の妻が帰りを待っているという男を介抱し、家まで送り届ける。男は、服役していた5年の内に、妻が再婚し、一児を儲けている事を知って絶望し、手元にあったピッチフォークで自殺を図る。大統領達は男の葬儀に立ち会った後、馬車で出発する。程なく、4人がそれぞれの帰途に就き、大統領と孫、弾き語りの男と寛容な男が残る。大統領と孫は、海からほど近い場所で馬車を降り、男達と別れる。その頃、報奨金は100万ドルに増額される。大統領達は、反体制軍をやり過ごす為に、カカシを演じた際に、その不審な様子を農夫に目撃される。

程なく、大統領と孫は浜辺に到着すると、砂宮殿を作って迎えの船が来るのを待つ。そこへ先程の農夫が反体制軍の兵士達と暴徒を率いてやってくる。農夫達は近くの穴に隠れていた大統領達を見つけ、引きずり出す。兵士達は大統領達を浜辺に立たせ、銃殺刑に処そうとする。その時、一人息子が絞首刑で殺されたという女が、銃殺は生温いと主張し、まず孫を首吊りに処し、その後で大統領を殺す様に懇願する。兵士達はそれに応じ、傍にあった台車で即製の首吊り台を設けると、孫の首に縄を括る。そこへ騒ぎを聞きつけた、先程の政治犯の男二人が駆け付ける。寛容な男は、兵士達もこれまで大統領の命令に従い、大量虐殺に加担していたと主張し、大統領達の処刑を非難する。しかし、暴徒はそれに反発し、大統領を火あぶりにして殺す様に囃し立て、大統領を焚き火の前に連れて行く。寛容な男は、国民もかつては大統領を祭り上げていたはずだと批判する。弾き語りの男は、涙する孫を保護すると、処刑されんとする大統領から目を逸らさせ、耳を塞がせる。暴徒の一人は、大統領の首を差し出せば100万ドルが手に入ると主張し、火あぶりでは無く、切り刻んで山分けにする事を提案し、斧を大統領の首に充てがう。寛容な男は、自らの首を差し出し、まず自分から殺す様に促すと、負の連鎖を止めないと同じ事の繰り返しであり、独裁者を殺した後には国民同士が殺し合いを始めると説く。その暴徒は寛容な男にどうすべきなのか尋ねる。寛容な男は、この国の民主化の為に、大統領を躍らせる様に促す。その暴徒は斧を振り上げる。波打ち際では、弾き語りの男のギターの演奏に合わせて、孫が踊る。波が砂浜の宮殿を消し去る。

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