チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

グリーン・インフェルノ

イーライ・ロス監督作「グリーン・インフェルノ」("The Green Inferno" : 2013)[DVD]

環境保護を訴える大学生グループが、企業による環境破壊に抵抗すべく、乗り込んだジャングルの奥地で、食人族の襲撃に遭い、絶体絶命の窮地に陥る様を描くスプラッター・ホラー作品。

 

コロンビア大学の新入生ジャスティンは、日曜日に構内でデモを行っている、アレハンドロ率いる社会活動サークルACTに興味を抱く。期せずして、ジャスティンは講義で、通過儀礼と称して先住民が幼女に行っている野蛮な陰核切除の実態について知ると、義憤に駆られ、自らの父が国連の弁護士だと明かして何かができるはずだと説く。それを聞いたACTメンバーのジョナはジャスティンに集会への参加を打診する。その後、ジャスティンは父に先住民の件を話すが、父は野蛮だからという理由では介入できない、難しい問題なのだと諭す。

その夜、ジャスティンはACTの集会に参加する。アレハンドロは、二週間以内に地下天然ガスを狙う企業によって、ペルーの未開のジャングルが先住民と共にブルドーザーで破壊される事を明かすと、彼らを守る為に行動が必要だと説き、希望者を募る。ジャスティンはジャングルでデモを行うのかと尋ねる。アレハンドロはその軽はずみな物言いが傲慢だと非難し、ジャスティンに帰る様に命じる。

翌日、ジャスティンはアレハンドロに会って詫びると、自らの真剣さを説き、それを証明するチャンスを求める。アレハンドロはジャスティンをメンバーに加え、改めて集会を開く。アレハンドロは黒幕のペルーの企業が雇った元軍人に先住民ヤハ族を殺させている事を明かすと、ブルドーザーに先回りして団体で乗り込み、携帯のカメラで蛮行を衛星を通じて世界中に中継し、ネットで拡散させる事で、政府やメディアを動かす目論見を説く。

週末、ジャスティンはルームメイトや父に翻意を促されるも米国を出発する。12人からなる一行はペルーの空港でスポンサーのカルロスと合流すると、小型機に乗り換えて、中継地点の町で休息を取る。アレハンドロは作業現場に武装した軍隊がいる事を初めて明かすと、対抗する武器が携帯のカメラだと説く。

一行はボートに分乗してジャングルを分かつ川を遡上する。その途中、一行は、自然を守り、罪人を地獄に送るものとヤハ族が考える、黒ヒョウを川辺に見つける。程なく、一行は開発の最前線に到達すると、作業服に着替え、ジャングル内の現場に向かう。アレハンドロは大義の為だと皆を奮起させる。一行は作業員の休憩時間を見計らって、鎖と鍵で各々の体をブルドーザーや樹木に括り付けると、爆発を合図に抗議活動を開始する。そこへ即座に武装した軍隊が駆けつける。一行はカメラで撮影を始め、ヤハ族の故郷と自然を壊すなと訴える。ところがジャスティンが受け取った鍵は閉まらなかった為に、ジャスティンは軍人に鎖を解かれて、銃を突き付けられる。アレハンドロはそれが国連の職員の娘だと訴える。ジャスティンは自分が利用されたのだと知る。

一行は逮捕され、現場から連れ出された後、カルロスの手引で解放され、セスナで帰途に就く。中継の動画は首尾よくネットで拡散し、ペルー当局に違法な開発を中止する様に苦情が申し入れられた事が判明すると、一行は機内で勝利の祝杯を上げる。ジャスティンは憤懣やる方なく、間違いだったと嘆く。ジョナはジャングルを見る様に促し、間違っていないと諭す。

その直後、セスナがエンジン故障を起こし、ジャングルに墜落する。操縦士とカルロス、メンバーの4人がその場で死亡する。難を逃れたジャスティン、アレハンドロ、カラ、ジョナ、ダニエル、ラーズ、サマンサ、エイミーは川を上って元の現場に戻ろうとする。そこへヤハ族の集団が現れ、カラを殺すと、残りの7人を吹き矢で眠らせ、小舟に乗せて村へ連行する。

一行は村に乱立する死骸から、ヤハ族が食人族だと悟る。長老は一行を見渡すと、村人達に神の贈り物と説き、ジョナ以外の6人を檻に入れさせる。長老は台座に乗せられたジョナの目玉と舌を抉り取って食べる。村人達はジョナを生きたまま解体し、焼いて調理すると、皆で切り分け貪り食う。

ジャスティン達は為す術無く、夜を迎える。アレハンドロは工事が中止では無く延期されただけであり、全てはACTが名声を得て仲間を増やす為のPRだった事、カルロスは競合他社からライバルを潰す為に金で雇われていた事を明かす。ジャスティン達は非難するが、アレハンドロはそれが世の中の仕組みだと説き、開き直る。アレハンドロは後釜を狙う会社のブルドーザーが三日後にやってくる見通しを示し、それまでヤハ族を刺激せずに待つ様に促す。

翌日、ヤハ族の少年が、ジャスティンが首から提げる母の形見のフルート型の銀のネックレスに興味を示す。ジャスティンは笛を吹いて見せる事で男の子の懐柔を試みる。間もなく、ジャスティン、サマンサ、エイミーが檻の外に連れ出される。長老は順番に三人の性器に角を突っ込み、ジャスティンが生娘だと確認すると、村人達は一斉に歓喜する。ジャスティンは薬で眠らされ、小屋に連れ込まれる。その直後、ダニエルとラーズが協力して見張りの気を引き、サマンサを檻から脱出させる。サマンサは川辺の小舟を目指す。

ジャスティンは下着姿に化粧を施され、檻に戻される。程なく、4人に小皿で得体の知れない食事が提供される。4人は動物の肉だと考え、それを口にする。エイミーは小皿の底に張り付いたサマンサのタトゥーを見て、絶望し、小皿の破片で首を裂いて自殺する。

ダニエルとラーズはヤハ族がエイミーをジョナの様に焼くはずだと考え、エイミーの体内にラーズが持参したマリファナを袋ごと詰め込む。その後、ヤハ族はエイミーを解体した後、焼いて調理する。ヤハ族はエイミーを食べた直後に酩酊状態に陥る。ジャスティン達はその隙に脱走を図るが、アレハンドロは一人で残される事を嫌い、ラーズをヤハ族の吹き矢で眠らさせる。

ジャスティンとダニエルは村からの離脱に成功する。ラーズはヤハ族に生きたまま餌食にされる。夜更け過ぎにジャスティンとダニエルはセスナの墜落現場に辿り着き、そこで串刺しにされたメンバーの死体を目の当たりにする。二人は機内に残っていたGPS端末のバッテリー切れを知るも、カラの携帯が生きている事に気付き、持ち出そうとする。そこにヤハ族が駆け付け、二人を吹き矢で眠らせ、村に連れ戻す。

ジャスティンは裸の状態で拘束され、儀式の為の化粧を全身に施される。一方、ダニエルは柱に縛り付けられ、痛めつけられた後、アリ攻めにされる。ジャスティンの元に長老が現れ、陰核切除を行おうとする。その時、村人の一人が作業員の首を持ち帰る。長老は皆に武器を持たせ、出陣を促す。村には僅かな見張りだけが留まる。ジャスティンの元に、笛で懐柔した少年が現れ、拘束を解いて、逃走の手引をする。ジャスティンは瀕死のダニエルを連れて行こうとするが、ダニエルは携帯を持って一人で逃げる様に促し、自分を殺す様に請う。ジャスティンがそれを躊躇うと、少年がダニエルの首を裂いて殺す。ジャスティンは檻の中で助けを請うアレハンドロを無視して、少年と一緒に村を脱出する。それに気付いた少女が見張りを連れて後を追う。

ジャスティンはネックレスを子供に与え、別れる。その矢先にジャスティンは川辺で黒ヒョウと遭遇するが、黒ヒョウはジャスティンを襲わず、見逃す。追ってきた少女達はその様子を見て撤収する。程なく、ジャスティンはヤハ族と軍隊が衝突する現場に辿り着く。軍隊はヤハ族を銃火器で虐殺する。ジャスティンはその場へ歩み出ると、携帯を掲げながら活動家だと訴え、軍隊に保護される。ジャスティンは生き残りが自分だけだと告げた後、ヘリでジャングルを離れ、帰国の途に就く。

帰国後、ジャスティンは国連職員の聴取を受け、墜落で仲間が全員死んだ後、友好的なヤハ族が自分を保護してくれたにも関わらず、軍隊に虐殺されたのだと証言する。ジャスティンはヤハ族の食人の習慣について尋ねられ、それを明確に否定する。

大学構内ではアレハンドロの意志を汲んだ学生達がデモを続ける。程なく、アレハンドロの妹ルシアがジャスティンに連絡を入れ、衛星写真に兄らしき人物が写っている事を明かして会談を求める。その写真から、アレハンドロがヤハ族の一員と化した事が示唆される。

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