チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

「キングスマン:ゴールデン・サークル」は秒でアガるどころか秒でモヤモヤさせられたがまだ続編作るのか。

昨日は新年一発目の映画鑑賞として「キングスマン:ゴールデン・サークル」をシネコンで観てきた。前作は痛快なスパイ・コメディとして鮮やかに完結しており、紛れもない傑作だった。それだけに続編には期待より不安の方が大きかったのだが、案の定そこかしこに強引さが目立っていた。前作で死んだはずのコリン・ファース演じるガラハッドが再登場するのは知っていたので、それ自体に異論は無いのだが、復活のさせ方が余りにも強引で、今作とのこじつけ感がハンパなくモヤモヤ。初登場となるステイツマンのチャニング・テイタム演じるテキーラが、エグジーらと一緒にどんな活躍を見せてくれるのかと楽しみにしていたのに、テキーラの出番は中盤以降ほぼほぼ失われ、敵との実戦シーンに至っては一度も無くてモヤモヤ。無駄遣いにも程がある。前作で共にキングスマンのメンバーとなった盟友ロキシーも序盤で消えてモヤモヤ。今作の黒幕でジュリアン・ムーア演じるポピーが率いる麻薬組織ゴールデン・サークルは、前作の黒幕ヴァレンタインを遥かに上回る高度なテクノロジーを有しており、当たり前に自立型のサイボーグまで登場するのだが、それが故に「もう人間の手下要らなくね?」感が募ってモヤモヤ。斯様に割りとマジで秒でアガるどころかモヤモヤさせられる作品だった。マシュー・ヴォーンらしい雰囲気は随所に感じられ、エンタメ作品として決して退屈はしないのだが、前作と比べるとどうしても見劣りしてしまう。更なる続編が検討されているそうだが、次こそテキーラを活躍させて欲しい。ちなみに前作を観ていないと全くついてこれない様な作りにしているのは良かった。