チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

桐島beyond。

肌寒い。外は0℃くらいだろうか。空き地や駐車場にはまだ雪がドカンと融け残っている。一方で、

陽当りの良い場所では春らしく芽吹く新緑を確認できる。時が無常に過ぎていく。虚しい。昨日、

とある店で店員さんに問い合わせをしたのだが、その時の自分の声が余りにも小さいことに驚いて

しまった。もはや声量のコントロールすらままならない。きっと今の僕は一事が万事、こんな有様

なのだろう。何よりまず人間らしさを取り戻すところから始める必要があるわけだ。死んだ方が楽に

決まってる。それは分かってるんだがなぁ。

 

昨日、またツタヤで新作まとめ借りをしてきた。貪るように映画を消化していく。現実逃避の不毛な

日々は当分続くだろう。まず「アウトレイジ ビヨンド」を鑑賞。ストーリーはそれほど深みがないが、

その分スッキリ楽しめる作品。前作に比べると若干マイルドになったかなぁって印象。しかし、

たけしが出ると俄然画が引き締まるわ。飄々と東西ヤクザの間を動きまわる小日向文世の存在感も

良い。あと、一言もセリフを発しないで殺しに徹してる高橋克典の不気味さが意外だった。結末は

まあ読めたけど、これで終わりってのは寂しいな。続いて「桐島、部活やめるってよ」を鑑賞。

は?んで桐島ってなんなんだよってツッコミは、最後の最後にはどうでもよくなるのね。というか、

僕はコレがどんな趣旨の作品か全く知らなかったので、最後まで観るのが本当に辛かった。面白いことは

確かに面白いのだが、学生生活に良い思い出が何一つない、またそのことをいつまでも引き摺って

生きて来てしまった僕のような人間には、どのシーンも突き刺さるように痛かった。多感な学生の

日常ってこんなのがデフォだったりするのかな。なんの起伏もない、取るに足らない毎日の連続で

しかなかったよ。それが見事に現在の自分へと結実してるわけだな。そんなことに考えが及ぶに至り、

非常に後味の悪い鑑賞後感を得た。これは作品のせいではなく、単に個人的なメンタリティの問題だが。

青春ってなんなんだろう。経験してみたかったわ。来世こそ。