チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

カーネーションのなぜ。

知らなかったよ。その由来について考えたこともなかった。大昔、まだメンタルが正常でここまで堕落

していなかった頃、母親に花を贈ったことがある。店側がポットに何種類か見繕った花で、ネット経由で

送ったのだが、あれは確かカーネーションではなかったな。今はもう遠い思い出だが。いま現在BBAが

どこでどうしているのか知らないし、生きているのかどうかも不明。とりあえずどうでもいいことだ。

昨日、スーパーのレジに並ぶと僕の前に一人の子供が会計しているところだった。歳頃は小学校高学年

くらいだろうか。買っていたのは一輪のカーネーション。店員に丁寧に包装してもらっていた。なんとも

忌々しい微笑ましい光景ではないか。一方、僕のカゴに入っていたのは半額シールの付いたスイーツ

2つ。この彼我の差。次世代を担う少年と、次世代のお荷物となるおっさん。少年よ、僕は君達の世代の

負担にならぬ様、できるだけ速やかに逝くことにするからね。

 

一昨日、昨日とまとめ借りした新作映画を観た。昨日は充足感いっぱいで、その衝動だけ書き殴ったが、

やはり「エヴァンゲリオンQ」は最高に面白かった。「序」、「破」はストーリーを展開する上で、旧

劇場版を踏襲せざるを得ない部分が多かったわけだが、今作は全くのオリジナル。旧作の軛からいよいよ

解放され、観るものを無慈悲に突き放す勢いでドンドン進展していくのが逆に心地いい。浦島太郎状態の

碇シンジと同期するように、未知の時代、未知の環境、未知の人間、未知の言葉の数々にただひたすら

戸惑う。それらほとんどが所与のモノであるかのように何の説明もなされないから、この部分に不満を

持つ人が苛立ちを募らせるのは理解できる。しかしそこに「これぞエヴァ」感を覚えるならば、ゾクゾク

して血沸き肉踊るファン垂涎の出来であると言える。まぁ、もっともそこまでコアなファンでもない僕の

独善的な感想だが。個人的には本当に非の打ち所がなかったよなぁ。次回作で本当に終わるのかどうか

定かではないが、是が非でも生きて見届けたいものだ。「Q」がこのクオリティならどんな結末だろうと

期待を裏切るものにはならないだろう。続いて内田けんじ監督作「鍵泥棒のメソッド」鑑賞。タイトル

から内容が全く類推できなかったが、あまり関係ない・・・よね。堺雅人香川照之は異色のコンビだと

思ったが、香川が記憶を喪っている間のカジュアルな服装が似合わなすぎワロタってのがまず第一印象。

プロの殺し屋だと思わせておいて実は・・・ってところが作品の肝かな。派手さはないがなかなか面白い

作品。香川と広末のカップルって(笑)そして大ラスのオチでさらに好感度がグンッとうp!ほのぼの

したなぁ。そして昨日はジェラルド・バトラー主演作「マシンガン・プリーチャー」を鑑賞。元麻薬

密売人で現在牧師のサム・チルダースという実在の人物の半生を映画化したものらしい。荒くれ者で

ムショに出入りしていた人物が、キリスト教の洗礼を受けることで人生を大きく変えていく。そんな折、

偶然彼の目に留まったスーダンの国情。現地で子どもたちの窮状を知り、白人牧師という立場で彼らの

ために家庭すら顧みず我が身を捧げていく。しかし、現実は教義を超越し、神の存在に疑いをすら

抱かせる。この作品に明確な終わりはない。チルダースはいまも尚、苦悩と葛藤に向き合いながら

スーダンで活動しているそうだ。