今年も光の速さで半年が終わってしまった。というか、その事実すらつい先程テレビで伝えられたから気付いたワケで、ダラダラと非生産的な日々を送っていると、すぐにまた冬がやって来て年が暮れてしまうだろう。その時、また今日と同じように、一年が終わってしまったと嘆くに決まっている。これまでだってそうだったのだから間違いない。僕は何をやっているんだろうと思わない日々はないのだけど、食って寝てうんこを放り出すという一連の作業を延々と繰り返すのみで、何一つ社会にコミットせずに年単位で時間が過ぎていくのが怖い。このままだと無縁仏まっしぐらだが、死ぬコト自体はさして怖くない。ココロは子供、カラダは大人のまま逆コナン状態で老いていくのが只々怖いのである。
とりあえず今日は久しぶりの通院でBYS(美人薬剤師Sさん)に会える日なので嬉しい。ハハッ!下半期もレリゴ~♪レリゴォ・・・さてGカレに7月分のスケジュールとタスクをぶっ込む作業だけはやっておこうか。
映画鑑賞記
ベネット・ミラー監督作「マネーボール」("Moneyball" : 2011)
統計分析の手法を導入し、球団の再建と球界の改革に挑戦するGMの、実話に基づく人間ドラマ作品。
オークランド・アスレチックスのGMビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、かつてドラフトで破格の契約金を提示され、鳴り物入りでプロの道へと進んだものの、期待に反して結果は振るわず、球団を転々とした後、スカウトに転向し、現職に至った異色の経歴を持つ人物。そんな彼が取り仕切るアスレチックスは、他球団と比べ圧倒的に資金力に乏しく、結果として有力選手の獲得争いでは競り負け、球団は不振に喘いでいた。窮状を打開したいビリーだったが、古参スカウト陣の旧態依然とした選手獲得法に業を煮やす日々が続いていた。ある時、交渉に訪れたクリーブランド・インディアンズで、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)というスタッフと出会う。ピーターはイェール大卒の秀才で統計分析に明るく、試合の結果を徹底的にデータ解析し、選手を客観的数値で評価する術に長けていた。彼もまた球界の古い体質に不満を抱いていたが、その能力を満足に発揮できずにいた。ビリーはそんなピーターの手法こそ球団再建に必要だと確信し、自身の補佐役として招き入れる。従来の手法とは全く異なるビリーとピーターの再建法は、伝統を重んじるスカウト陣や監督と真っ向から対立するが、二人の強い信念は徐々に実を結び始めるのだった。
タイトル通り、ど真ん中に野球が主題の作品なのだけど、スポ根系とは違って球団再建とビリーの人生再起に重きが置かれている。そのため、メジャーリーグはおろか、野球の知識が皆無に等しい僕でも問題なく楽しめた。鳴かず飛ばずのままにプロ選手としての人生を終えた事が、スカウトに転向してからも呪縛となっていたビリーの悲哀が巧く描かれている。自分の様にカネで人生が左右される経験を、若い選手にさせたくないという思いが、資金力に依存する球界の改革へと駆り立てるのかなと。よく分からんのだけどメジャーリーグってこんなにバシバシと選手が放出されたり、引きぬかれたりするものなのね。突然「荷物纏めろ」って感じでトレード告げられたりと実に厳しい。しかし、ブラピは格好良いのう。一挙手一投足から台詞回しまで格好良すぎるわ。