また意味も無く夜更かしをしてしまい、遅起きした土曜の朝。どうしてこんな愚挙に出るのか、本当に自分でも呆れてしまう。今月は雨降りが続いているせいで、大幅に予定が狂っており、その調整をGカレと睨めっこしながら、ああでもないこうでもないと考えていたら、１時間、２時間とあっという間に時間が過ぎてしまった。といっても、廃人のおっさんのスケジュールだから、どれも取るに足らない全く大したことないモノばかりで、わざわざタスク管理をするまでもないのだが、これをやっておくと一端の健常者になったみたいで落ち着くのである。
ときに先日、某アイフォーン６が発表され、昨日早速予約が始まったそうで、僕も試みにあうの公式サイトで料金シミュレーションをしてみたのだけど、案の定というか、お金が湯水の如く飛んで行くのだなぁと思い知らされ、そっとページを閉じた。まぁ、そんじょそこらの低スペPC以上の端末価格なのだし、さもありなんなのだが、世間様がああいう代物に狂奔しているのを見るにつけ、お金ってのはあるところにはあるのだなぁと実感する。
某アイフォーン６の大きな方は、１万円札とほぼ同じ大きさだという噂を聞きつけ、どれ気分だけでも味わってみようかしらんと考えたものの、基本的に僕の財布に１万円札が入っていることはないので、それより若干小さいくらいの５千円札を耳に充てがってみた。ほうほう。お次はフリックだと平面に向けた途端に、樋口一葉の凛としたご尊顔に対峙し、なんだか窘められた様な気がしたので止めておいた。自分よりも一回りも下の女史に戒められ、情けなさここに極まる。僕のスマホデビューはまだまだ先の事になりそうだ。
映画鑑賞記
ピーター・バーグ監督作「ローン・サバイバー」（"Lone Survivor" : 2014）
ネイビー・シールズによる「レッド・ウィング作戦」の一部始終を、実話を元に描いた戦争アクション作品。
アフガニスタンにおける武装集団タリバンの掃討作戦に伴い、米軍は大きな被害を出していた。２００５年６月、ネイビー・シールズによりタリバンのリーダー、アフマド・シャーの殺害計画が立案され、クリステンセン少佐（エリック・バナ）の指揮の下、レッドウィング作戦として決行される。まず、４人の偵察チームがタリバンの拠点に近い山奥に降り立ち、シャー達の動向を把握、逐次司令部に報告する事となった。大尉のマーフィ（テイラー・キッチュ）をリーダーに、ラトレル（マーク・ウォールバーグ）、アクセルソン（ベン・フォスター）、ディーツ（エミール・ハーシュ）ら４人は偵察を開始するのだが、現場の電波状況が悪く、程なくして通信障害に陥る。そんな最中、通りすがりの村人と遭遇してしまい、やむを得ず彼らを拘束するも、司令部の指示を仰げぬ為に、危険を承知でそのまま解放する。マーフィは作戦の中止を決断し、チームは通信が確保できる場所まで移動を始めるのだが、案の定、村人は一目散にシャーの元へ報告に向かい、彼らの存在が知られる事となる。孤立無援のまま現場からの離脱を試みる４人に、シャー率いるタリバンの猛追が始まるのだった。
ネイビー・シールズ創設以来、最悪の出来事となったレッド・ウィング作戦を映画化した作品。本作に触れるまで、こんな作戦の存在すら知らなかったのだけど、かの名作「ブラックホーク・ダウン」にも似たフルボッコぶりをこれでもかってくらい見せつけられ、現場がいかに壮絶であったかが窺い知れる内容となっている。先遣隊の４人の偵察チームが、タリバンの猛追から、文字通り血だるまになって死に物狂いで逃走するっていう、言ってしまえばそれだけなんだけど、なにぶん実話ベースなもんだから、無敵のヒーローなんかどこにもおらず、糞味噌にやられちゃうワケですよ。一番の見所は４人が急勾配の斜面を転がり落ちるシーンで、切り立った岩にあちこち打ちつけながら、ズタボロになっていく様はもう見るに耐えない。いったいどうやって撮ってんだってくらい、とにかく痛い。思わず顔をしかめてしまう。スタントでも普通に無傷じゃ済まない落ち方なんだけどなぁ。このシーンだけでも本作を観る価値が十分にあると思うわ。ドンパチもかなりのもんで、この手の作品恒例のRPGなんかが何度と無く飛び交い、エンタメとして楽しんでしまうのはどうかと思いながらも、終始圧倒されまくりの２時間だった。
