チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

会えずに寂しい。

11月11日の11時11分を意識して過ごそうと思っていたら、案の定ウトウトしていてスルーしてしまった。我ながら実にくだらんのう。

昨日は通院日だったので、強風で横殴りの雨降りの中をウンザリしながら歩いた。クスリを処方してもらう必要があるし、ヒトと会話できる貴重な日でもあるので、通院自体は苦にはならない。往復5キロ程を歩くので、運動不足解消にもなり、出不精ヒキのおっさんにはそれなりに意義深かったりする。目的さえあれば割りと外に出ていけるタイプだと思う。

そこで一番楽しみにしているのが、調剤薬局のBYS(美人薬剤師Sさん)に会う事だ。ところが、ここ数ヶ月程、BYSをお見かけする事が無くなってしまった。その薬局は中規模な店舗で、店内に所属している薬剤師の名前が掲示されており、そこにまだBYSの名前がある事から、異動などではないと思う。地位や職責などが上がって、裏方に回ってしまったのだろうか。薬剤師のキャリアというモノが分からないので全て憶測だが、もう会えないかと思うと寂しい。

尤も会うと言っても、遠くから彼女の働きぶりをそれと悟られないように覗うだけで、たまにクスリの受け渡しをしてもらう際に、ガチガチにキョドりながらも一言二言やり取りできればラッキーという程度の事なのだが。それでも拗らせ系男子で、咲く前に枯れ果てたアラホーのおっさんにとっては、この上ない奇跡体験アンビリバボーだったのに、もう会えないのかしら。会いたくて会いたくて震える気持ちが、今ならなんとなく理解できるわ。寂しさは秋の色。

 

映画鑑賞記

リチャード・アイオアディ監督作「サブマリン」("Submarine" : 2010)

少年がガールフレンドとの交際や、両親の不仲を解消するなどして成長する姿を描く青春コメディ作品。

オリバーは少し妄想に耽りがちなところがある、思春期真っ只中の15歳の少年。オリバーには放課後を共にするクラスメイトがいたが、誰しも抱きがちな「自分は特別である」という感情が、オリバーをどこか孤独にさせていた。そんなオリバーは、同じクラスの女子ジョーダナに密かに思いを寄せていた。ジョーダナはオリバーとは異なり、自由奔放で掴みどころがないタイプだったが、ひょんなことからある日を境に2人の関係は交際へと発展する。その一方で、オリバーの両親ロイドとジルは互いに気持ちがすれ違う生活が続いており、オリバーは2人が離婚をしてしまうのではないかと気掛かりだった。というのも、彼らの隣家には、怪しげな神秘体験を説くセミナーを開催する男グラハムが暮らしていたのだが、彼はジルの元恋人であり、最近になって2人は密会を重ねていたのだ。オリバーは両親の離婚を食い止めようと、グラハムとジルの関係を引き裂こうと画策するのだった。そんな時、オリバーはジョーダナが深刻な悩みを抱えている事を知り・・・

思春期の少年と少女の心の機微を、独特のタッチで描き出したややクセのあるコメディ作品。大筋では、オリバーとジョーダナの関係を描くパート、不仲の両親とそこへ存在感を増す怪しいグラハムを描くパート、両親に訪れる離婚の危機問題と、ジョーダナに訪れる家庭問題とで、オリバーが揺れ動く様子を描くパートで構成されている。端的に言えば恋愛問題と家庭問題を経て、オリバーが男として少しだけ成長するっていうハナシ。作風、とくに映像表現が観念的で、サレオツでありながら、メジャー作品にはない難解さがあって、個人的には少し取っ付きにくかった印象。オリバーの様な、やや偏執的かつ独善的な気質ってのは理解できないでもないし、彼の素行が「サブマリン」というタイトルで表現されていると思うのだけど、ジョーダナの不思議ちゃんっぷりは、掴み所が無さ過ぎて、いったい彼女の真意がどんなモノなのか、最後まで分からず仕舞いだった。僕の恋愛スキルが足りなすぎるのかしら。

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