チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

低気圧がゴーンしたので。

NHKでは昨日から、数年に一度の猛吹雪に警戒という逆L字情報が一日中表示されており、地域によってはかなりの被害が出ているらしいのだが、こちらではさほど影響もないままに、件の低気圧は通りすぎてしまった模様。多少、風が強いものの、なんとも穏やかな天候で、申し訳ない気持ちにさせられる。

さて、昨日は懸念されていた悪天候もどこぞにゴーンしてしまったので、気を取り直して、予定通りデヴィッド・フィンチャー監督の最新作「ゴーン・ガール」(Gone Girl)を鑑賞してきた。

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ある日、忽然と妻エイミーが失踪してしまい、夫ニックが警察に捜索願を出すところから物語の幕が開けるのだが、本当はニックがエイミーを殺害したのではないのかと疑惑の目が向けられる様になり、次第に全米の関心事へと発展していくというスリラー作品。・・・予告編で公開されている断片的な情報では、そんな感じの内容だと推察せざるを得なかったのだが、それは敢えて客にミスリードを促す様に編集されたモノで、実際は驚天動地の予想だにしない展開が待ち受けていたのだった。序盤から先の内容に触れると、ネタバレに繋がり興醒めとなりかねないので、語るのは憚られるが、総括するとシリアスなスリラーというより痛快で悲しい喜劇だった様に思う。エイミー役のロザムンド・パイクの演技が最高にステキで、美醜の対極を見事に演じ分けており、僕は完全に翻弄されまくってしまった。この超絶美しいエイミーにいったいどんなアレな出来事が起きるのか、乞うご期待といったところ。やっぱりフィンチャーの作品には独特の味わいがあって良い。

しかし、相変わらずエンドクレジットが始まるやいなや、ゴーンしちゃう客が多いんだな。これは以前にも触れた事があるが、昨日も半分近くの客が、本編終了と同時にそそくさと帰っていった。一刻も早く帰りたくて仕方がない、という感じなのだが、ナニがそこまで彼らを急かせるのか、底辺の暇人でゴーンしない派の僕には理解できない謎である。

映画館を出ると再び恒例の鳩スポットを訪れ、寒さの中で縮こまる鳩達と戯れてきた。誰かが餌付けしているのか、僕が近づいても逃げもせず、逆に近づいてきたりするからカワイイ。近くにカラスも数羽おり、鳩の群れの中にズカズカと入り込んで嫌がらせをしていたから、鳩達は別の場所にゴーンせざるを得ず、それがちょっと不憫だった。街中で鳩を相手にしている暇人は僕くらいだから、通行人には変質者に思われたかもしれないな。

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今年は劇場で愉快な映画を数多く観る事ができ、ゲンジツトウヒが捗った一年だった。来年はどんな年になるのかしら。

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今朝は、昨日の疲れがドッと出てしまい、目覚ましもすっ飛ばして10時間近く眠ってしまった。あと2週間でもうお正月なんだよなぁ。人生からゴーンしないようにしないと・・・