今朝は明け方にドカッと降雪があったようで、窓から外を見渡すとかなり積もっている。寒さはそれほどでもないので、湿ったベタ雪なのだろう。断続的に、雑木林の上の方から大きな音を立てて落雪してくる。この侘しい雰囲気が大晦日らしくて良い。今夜も例年通り、紅白をスルーしてガキ使SPを観る予定で、年甲斐も無くwktkしている。
昨日は大歳の市で賑わうスーパーをハシゴして、年末年始の食材などを両手いっぱいに買い込んできた。しかし広告品と銘打っていても、普段と比べてさほど安い感じはせず、寧ろ高いくらいで、足元を見られている様な気がした。値上げの影響もあるかも知れない。それでも年末年始のプレミアム感が財布の紐を緩ませるのか、どの店もかなりの盛況ぶりだった。この町はどちらかと言うと帰省でヒトが集まってくる場所だから、年末年始はどこもかしこも混雑するし、車がしきりに往来して喧しい。
一昨日、ジャック・バウアーからメールが届き、24の新作がもう一週間レンタルできる様になっているから、是非借りに来てくれ的に猛プッシュする内容で、ジャックがそこまで言うならと、ハシゴついでにゲオにも寄っていった。日頃愛用しているツタヤと比べてゲオは遠いので、普段余り利用しない。ツタヤでレンタルが始まるのは3月からだから、それまで待とうと考えていたのだが、1週間レンタルなら往復する手間もさほど苦ではないし、何よりゆっくり観られるのが良い。在庫が揃っているか気掛かりだったが、ギリギリのところで全巻纏めて借りる事ができた。年始の楽しみが増えたよ、ありがとうジャック。ありがとうゲオ。
さて、総括と言ってみたものの、今年はこんな1年だったと振り返られるのは、それなりに頑張ったヒトだけだと思うから、ちょっと勇み足であった。ちなみに今年1年で僕は40冊程の本を読み、340本程の映画を観た事になっている。日記というカタチに残しておきながら、ここで正確な数字をサクッと出せないのが、なんともズボラ極まる感じで実によろしくない。昨年にも増して、ゲンジツトウヒの消費に明け暮れてしまった1年だったと言える。その一方で、社会復帰は遅々として進まず、成果らしい成果は何も残せず仕舞いだったが、生活の再建は少しずつ、本当に少しずつ進んでいるから、来年は足掛かりくらい得たいものだ。今日中に、来年の目標をタスク化して、着実に処理していける様に整理しておこう。
しかし、こんな風に終わっちゃって良いのかしら。良いな、うん。
映画鑑賞記
スコット・ウォーカー監督作「フローズン・グラウンド」("The Frozen Ground" : 2013)
アラスカ州アンカレジで発生した連続猟奇殺人事件の解明に挑む、州警察の奮闘ぶりを描く、事実を元にしたスリラー作品。
1983年のアラスカ州アンカレジ。シンディという17歳の少女が、手錠を掛けられ負傷した姿で市警察に保護される。シンディは街娼をしており、ロバート・ハンセン(ジョン・キューザック)という男を客に取ったところ、彼の所有するモーテルに連れて行かれた。そこで彼女は鎖に繋がれ監禁された後、レイプされ殺されるところだったが、ハンセンの隙を突いて逃げ出して来たと主張するのだった。ハンセンには過去にレイプの前科があったが、既に罪を償い終え、今では妻子を持つ実業家として暮らしており、何ら問題のない潔白な男の様に思われていた。シンディを保護した警官はハンセンの関与を疑ったが、上司はシンディの主張を街娼という理由で退け、捜査もせず彼女を帰宅させてしまう。警官はその対応に納得できず、上司に無断で事件の概要をファイルに収め、州警察宛に送付するのだった。時を同じくして、アンカレジでは森林の各地で若い女性の惨殺遺体が立て続けに発見されていた。州警察の巡査部長ジャック・ハルコム(ニコラス・ケイジ)は、2週間後に退職し石油会社への転職が控えていたが、事件の捜査指揮を執る事になった。市警察からシンディの件のファイルが届き、ハルコムと連続猟奇殺人事件との関連性を見出したハルコムは、シンディと会い、協力を求めるのだが、彼女は警察への信頼を無くしていた。一方、ハルコムはシンディの口止めを目論み、彼女を付け狙うのだった。
1980年前後に、アラスカ州アンカレジで20体以上の女性の惨殺遺体が発見され、稀に見る連続猟奇殺人事件として全米を震撼させたそうで、その捜査の顛末が事実を元に描かれている。犯人はロバート・ハンセンという男。ターゲットになるのは主に娼婦ばかりで、自前のモーテルに連れ込んでは、監禁、レイプの果てに殺害して遺棄するという蛮行を繰り返し、家族にはそんな殺人鬼としての一面などおくびにも出さなかった。見るからにサイコ野郎で前科もあることから、一見して疑う余地なしなのだけど、巧妙に隠蔽工作を図っていたために野放し状態にされていたそうだ。幸運にもシンディは逃亡に成功し、警察に保護されたから助かったものの、子供の頃から娼婦として、その日暮らしの様な生活をしてきた娘だったから、差別的に扱われ、涙ながらの訴えにもなかなか聞く耳を持ってもらえなかった。ハルコムは州警察の中でも熱血漢タイプだったおかげで、シンディに寄り添い、その証言に耳を傾け、ハンセンの犯行を確信するに至ったと。ハルコムは若い頃に妹を事故で亡くしており、生きていれば丁度シンディと同じ齢だったらしく、特別な情が湧いてしまったワケですな。どこまで事実で、どこから脚色なのか定かではないけど、結果ありきのハナシだから意外性はちょっと薄い感じ。ちなみにハンセンは461年の懲役刑+終身刑で服役していたのだけど、どうやら今年、病死したらしい。ジョン・キューザックはサイコな役どころが多いせいか、この手のシリアルキラーにハマるね。