チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

放り出す。

昨日から今朝方まで3月どころか4月並みの気温だったらしいが、ここから急転直下で平年通りの氷点下に戻っていく。低気圧のせいか、腹にガスが溜まり、その苦しさで目が覚めた。おならを放り出しても放り出しても、すぐに溜まって腹を圧迫してキリがない。ちなみにお一人様だから、こうして部屋の中でも、誰憚らずおならを放り出し放題なワケだが、配偶者や家族と同居していたら、さすがにこうもいかないだろう。おならゲージが満たされたら、その都度トイレに駆け込むしか無いのだろうか。

いや、ひょっとしたら気脈を通じる人間同士なら、おならは放り出し放題なのではないか?寧ろおならを放り出し合えない関係は、緊密な間柄と呼べないのかも知れない。僕はたとえ家族の面前でも、おならは放り出せない性分だったから、俗にいう「結婚おなら問題」一つ取ってみても、端から結婚どころか共同生活すらできないのが確定していたのである。

通常、僕は出先ではトイレでしか放り出さない。どうにもしんどくて我慢できない時に限って、リーサル・ウェポン的に放り出す。それも人気の無い屋外限定のハナシで、屋内や公衆の面前で放り出すなど蛮行に等しいと考えているし、また放り出された臭いの分子が、衣服の生地を通過するのを想像するだけでも我慢ならない。こんな事を書いていたら便意を催した。

 

映画鑑賞記

ロバート・ストロンバーグ監督作「マレフィセント」("Maleficent" : 2014)

眠れる森の美女」をマレフィセントの視点でリメイクしたダーク・ファンタジー作品。

あるところに互いに隣り合う妖精の国と人間の国があった。妖精の国はムーアと呼ばれ、深い森に包まれた豊かで美しい世界で、妖精達が平和に過ごしていた。人間の国では城を拠点にした王政が敷かれ、ムーアとは対立関係にあった。妖精の少女マレフィセントは、仲間達と共にムーアで自由奔放な生活を送っていた。ある日、マレフィセントはムーアに宝石を盗みに侵入した人間の少年ステファンと遭遇し、その考えを改めさせる。その日以来、マレフィセントは純真なステファンと親しくなり、2人はすぐに恋に落ちる。しかし、時が経つと、ステファンの気持ちはマレフィセントから離れ、ムーアにも訪れなくなり、マレフィセントは真実の愛など存在しないと失意に暮れる。やがてマレフィセントは大人になり、強力な魔力を備えたムーアの守護者となる。その頃、人間の国のヘンリー王はムーアの支配に乗り出し、大軍を率いて出兵するのだが、マレフィセントは妖精達と共にこれを退ける。命からがら逃れたヘンリーはその後、病に倒れ、マレフィセントを討伐した者を後継者にすると宣言。野心に燃えるステファンは、単身ムーアに赴き、久しぶりの再会を装ってマレフィセントに接近し、薬を盛って眠らせる。ステファンはマレフィセントの両翼をもぎ取り、持ち帰る事で、見事王座に就く。怒りと憎しみに駆られたマレフィセントは、ステファンと王妃が授かったばかりの娘オーロラに「16歳の誕生日に永遠の眠りに就く。真実の愛以外に解けぬ。」という呪いを掛けるのだった。

眠れる森の美女」のリメイクだと知らずに観たのだけど、そもそもその「眠れる森の美女」を観てもいなければ、概要すら知らなかったので、なかなか新鮮なファンタジーとして鑑賞した。天真爛漫の妖精マレフィセントが人間の少年ステファンと恋に落ちるも、やがて捨てられてしまい、真実の愛を否定して成長する。ところが大人になった矢先に、またその男に絆され、騙された挙句、翼をもぎ取られ、憎悪に身を焦がす魔女に変貌しちゃうと。ステファンの城に乗り込み、娘オーロラに16歳になったら発動する死の呪いをかけるワケですな。ところが、その後マレフィセントはオーロラを監視する間に次第に情が湧いてしまい、またオーロラも成長するとマレフィセントに良く懐く様になったものだから、マレフィセントは自分でかけた呪いを解きたくなってしまうと。「なんて醜い子」なんて言いながら、我が子の様な溺愛ぶり(笑)しかし、存在しないという前提の真実の愛でしか解けない。そうこうしている間に、オーロラは16歳の誕生日を迎えてしまうと。あゝ真実の愛よ、何処に・・・というハナシ。終始アンジェリーナ・ジョリーのワンマンショーといった感じで、見事なまでにハマり役だし、本人もノリノリで楽しそう。真実の愛でのみ魔法が解けるというのは、まさに「アナと雪の女王」のプロットと酷似しているワケだけど、本作を観る人はおそらくアナ雪も観ているだろうから、オチはかなり早い段階で気付いてしまうだろうな。思いの外、躍動感のある賑やかな作品で面白かったわ。

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