昨日はS幌市の雪まつりに出かけたのだが、厳寒の上に風が強かったから、みるみるうちに体力が奪われ、今日は疲労感で昼前まで起きられなかった。防寒対策が至らなかったせいで、たった数時間、屋外にいただけなのに、顔と手に軽くしもやけが残ってしまった。衰えが著しい。
都市部に行く際には、できるだけコスパを高める為に、いろいろと予定を詰めまくるのが僕の性で、雪まつり会場に行く前に、新作映画「アニー」を鑑賞してきた。往年の名作ミュージカルのリメイク作品だが、僕はこれまでアニーに関してほとんど見聞きした事が無く、知っているのは劇中歌くらいだったから、新鮮で面白かった。アニーを演じるのはクヮヴェンジャネ・ウォレスで、デビュー作「ハッシュパピー」で一躍有名になった子である。ハッシュパピーを観ていなかったので、彼女の演技を見るのも初めてだったが、御年10歳で凛としたその一挙手一投足、そしてなにより歌の上手さに感服した。近々、ハッシュパピーも観てみよう。市長選の支持率アップを狙う下心から、アニーと一緒に住む事になる携帯会社の大富豪スタックスをジェイミー・フォックス、その部下ファレルをローズ・バーン、アニーの里親ハニガンをキャメロン・ディアスが演じている。この４人がメインで、それぞれ歌うパートがあるのだが、フォックスが抜群に上手すぎて笑った。ちなみに平日だからか、メンズデーなのに男で独りで来ているのは僕だけだった。他はカップル１組と女子が数名だった。
映画館を出たら、その足でNHKに向かった。雪まつり期間中、8Kスーパーハイビジョンのパブリック・ビューイングが開催されていると直前に知ったからで、無料なら行かない手はなかった。スタジオ内に会場が特設され、スクリーンと座席を取り囲む様にスピーカーが設置されていて、8Kの超高画質と22.2chの超高音質が堪能できる様になっている。テレビ局のスタジオに入るのは、記憶が確かなら初めての経験だ。ン年前にフジテレビに遊びに行った時も、スタジオには入らなかったと思う。僕が参加した回は昼時で、50～60人程度の客がいたが、９割方が年配者で、高齢化社会の圧力がハンパなかった。スクリーンに映像が映し出されると、会場が一斉にどよめいた。8Kにはそれだけのインパクトが確かにあった。コンテンツは、浅田真央のスケーティングや、昨年の紅白歌合戦の模様を編集した40分程度の内容で、どれも脳が実物と錯覚してしまう程に美しく、見応えたっぷりだった。
同時開催中のマッサンのロケ写真展にも寄ってみた。
マッサンとエリーの衣装。感慨深い。
NHKを出て、諸用を済ませた後に、雪まつりの人の波になだれ込む。前日までの暖気と雨の影響で、雪像が相当のダメージを受けているのが、一見して分かった。倒壊してしまったり、安全に配慮して意図的に解体した雪像が目立ち、またそこまでしなくとも、融け落ちて無残な姿となった雪像が多く、なんとも寂しい感じだった。これだけ倒壊や解体したのは初めての事らしい。ディティールに凝ったモノ程、早々と壊れてしまった様で、開催直後に来れば良かったとやや後悔。ちなみに雪まつり会場にもマッサンブースがあり、そこには撮影で使用された美術品や、シャーロット・ケイト・フォックスの書き込み付き台本などが展示されている。
さっぽろ雪まつり、８日の気温上昇で雪像４基倒壊 危険防止へ計２６基解体−北海道新聞[道内]
しかし、寒かった。体感では－10度くらいで、その最中に屋台で何か食べる気にもならず、結局、甘酒を一杯飲んだきりで帰路に就いた。あんな寒さの中で、１日中働いている人達には本当に頭が下がる。
スター・ウォーズの新作公開を記念して、ダース・ベイダーと仲間たち。後方には戦闘機があったらしいが、崩落を防ぐ為に取り壊したらしい。
なんとか持ちこたえたサザエさん一家。波平の髪の毛も健在の模様。
客入りはそこそこで、今年は自撮り棒を持ち歩いている人が目立った。あゝ本当に流行ってるんだなぁと実感。
２月、３月も引き続き、映画でゲンジツトウヒ。目玉作品の公開が待たれる。
