チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ダークスカイズ

スコット・スチュワート監督作「ダークスカイズ」("Dark Skies" : 2013)[BD]

突如襲い始めた異常な現象に苛まれる家族が、やがてその真実に肉迫していく様を描くSFホラー作品。

住宅街に住むバレット一家は、父ダニエル、母レイシー、長男ジェシー、次男サムの4人暮らし。一家はごく普通の家庭に見えるが、ダニエルの失業により、不動産会社に勤めるレイシーとの間にぎこちなさが生じ、子供達もその雰囲気を察し始めていた。

ある夜、不意に目覚めたレイシーは、窓が開き、冷蔵庫の中身が散乱しているのを発見する。しかし、ダニエルは大事には捉えなかった。就職活動が上手く行かないダニエルは、住宅ローンの滞納が気掛かりだった。次の夜、レイシーは再び目覚め、食品や雑貨等が整然と積み上がる異常現象を目の当たりにし、驚愕する。怖い夢を見て起きてきたサムは、サンドマンの仕業だと告げる。

翌朝、警察による見分が行われたが、警察は子供達による夢遊病などの可能性を疑い、一家が節約で停止中の防犯アラームの再開を警察に勧める。ダニエルは防犯アラームを再契約したものの、金策についてレイシーと口論が生じ、ジェシーとサムは夫婦仲を案じる。その夜、一家が寝静まった頃、突然アラームが鳴り響く。警備会社は全てのセンサーが同時に反応しており、システムの誤作動と判断を下すが、夫妻は部屋中の写真が全て抜き取られている事に気付く。

翌朝、再び警察の見分と警備会社の調査が行われる。会社は外部からの侵入では無いと断定し、警察は改めて子供達に疑いを向ける。夫妻は子供達に事情を聞くが、真相は掴めず、様子のおかしいサミーをセラピストに見せる事を検討し始めるが、金策に悩む。

翌日、サミーは近所の子供達と遊んでいる間に失禁し、その直後、ダニエルの目の前で突然叫びだす。その頃、レイシーはサミーの部屋でサミーが描いた奇妙な絵を見つける。その直後、夥しい数の鳥達が窓に直撃し、死ぬ現象が発生する。保健所の職員が原因の調査と死骸の回収に訪れたが、感染症では無いと判断され、原因は掴めなかった。サミーの異常行動を案じた夫妻は、セラピストに見てもらう決断をする。その夜、レイシーはサミーの部屋で得体の知れぬ影を見る。その直後、サミーは部屋からいなくなり、閉めきってあるはずの家の外に、無意識のまま裸で立っていた。

相次ぐ異常な現象に当惑した夫妻は、原因を究明する為に、屋内6ヶ所に監視カメラを設置する。その夜は何も起きなかったが、翌朝、ダニエルが記録した映像を再生すると、映像に不可解な乱れが生じているのを確認する。その日、レイシーは不動産の紹介中に我を失い、客の目の前で異常行動に及ぶ。気が付くと、レイシーはいつの間にか自宅で眠っており、数時間の記憶を無くしていた。そのせいで上司に休職を命じられてしまう。また保健所からの連絡で、3つの鳥の群れが異なる方向から家に引き寄せられる様に直撃したと判明する。レイシーはネットで類似の現象を検索する。一方、ダニエルは企業への採用が決まった為に、意気揚々と帰宅し、その夜は夫妻だけで再就職を祝う。

深夜、不意に目覚めたレイシーは、ダニエルが無意識の内に庭に出ているのを発見する。ダニエルは突然鼻血を垂れ流した後、我に返る。レイシーは昼に起きた件と、ネットで調べて分かった情報をダニエルに説明する。ダニエルは飛躍しすぎだと一蹴する。翌日、サムは知人一家に連れられ、プールへ行く。ところがサムの体には無数の痣があり、夫妻の虐待が疑われる。一方、ジェシーは友人のラットルと遊んでいる内に異常行動で意識を失い、病院に搬送される。ジェシーの体に幾何学模様の刻印を発見した医師は、夫妻の虐待を疑い、児童相談所に通報する。

その夜、悪夢にうなされたダニエルが、飛び起きて監視カメラの映像を確認すると、3体の影が映っているのを確認する。ダニエルはレイシーの話を信じ、翌日、2人で専門家のポラードの元を訪ねる。ポラードは全国で発生した、アブダクトが疑われる行方不明事件の調査をしていた。ポラードはその原因がグレイというエイリアンの仕業だと考えており、彼らが密かに地球を侵略していると明かす。その目的は人類の研究や実験だという。ポラードは夫妻から状況の聞き取りを行うと、信ぴょう性が高いと判断する。ポラードは、グレイ達が姿を見せるのは誰かを連れ去る時で、最初にグレイ達に接触した者が対象だと告げた上で、グレイ達の脅威は避けられない事実だが、面倒だと思ったら他者に対象を変える可能性があり、家族が1つになって戦うべきだと勧める。

サミーが危険だと思った夫妻は、銃を買い、番犬を引き取り、窓という窓を塞ぐ事で、完全防御の態勢を整える。独立記念日で街が賑わう夜、エイリアンの侵入の兆しが現れる。一家の抵抗も虚しく、エイリアン達は超能力でドアを破ろうとする。不意にジェシーは幻覚に囚われ、気が付くと3人のエイリアンに囲まれていた。ジェシーは家族の目の前で、光に包まれ、消えてしまう。

それから3ヶ月が経ち、ジェシーの失踪は夫妻の関与が疑われていた。一家が引っ越しの準備に追われている時、レイシーはジェシーの荷物から、サミーが描いていたのと同様の絵を発見する。ジェシーは産まれた直後、瀕死の病にかかり、奇跡的に助かっていた。実はそれが「彼ら」との最初の遭遇だった。その事実に気付いた時、かつてサミーがジェシーと遊んでいたトランシーバーが奇怪な交信を始める。

 

心霊系のホラーかと思ったら、かなり王道路線のアブダクト系ホラーだった。エイリアンの狙いがサミーかと思わせておいて、実はジェシーでしたってオチ。まぁ、サミーもゆくゆくはさらわれるであろう事が示唆されているのだが。エイリアンの姿は敢えてハッキリと映らない演出になっており、UFOも登場しない。中途半端な造形のエイリアンが登場するよりはマシだと言える。それにしても、エイリアンは人類を遥かに凌駕する技術力を持ちながら、なぜこんなチマチマとした方法で、人をさらっていくんだろうね。実験動物が人間の意図を理解できないのと同様、人間にエイリアンの意図など分からないというポラードの台詞があり、確かにその通りではあるのだが。本題のダークスカイズの真意は良く分からなかったな。

f:id:horohhoo:20150507155009j:plain

f:id:horohhoo:20150507155012j:plain

f:id:horohhoo:20150507155015j:plain

f:id:horohhoo:20150507155018j:plain

f:id:horohhoo:20150507155021j:plain

f:id:horohhoo:20150507155025j:plain