チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ブルックリンの恋人たち

ケイト・バーカー=フロイランド監督作「ブルックリンの恋人たち」("Song One" : 2014)[BD]

姉が事故で昏睡状態となった弟の為に、好きだった歌手を招き、回復を促しながら時間を共有する内に、その歌手に惹かれていく様を描くドラマ作品。

ブルックリンの路上で細々と音楽活動を行うヘンリーは、ある夜、帰宅途中に不注意でタクシーに轢かれ、昏睡状態に陥る。人類学の博士課程を取得する為、モロッコで遊牧民の研究を行うフラニーは、宿泊先のホテルで、母カレンから弟の事故の連絡を受け、直ちに帰国する。

病院に到着したフラニーは、医師から弟の容態について聞き、脳に血腫が生じており、昏睡状態から戻るのを待つしか無いと知る。疎遠だったカレンと久しぶりに再会したフラニーは、ヘンリーの部屋に泊まる様に促される。フラニーは、ヘンリーが人気歌手ジェイムズ・フォレスターの大ファンだと知り、事故時の所持品の中から、フラニー宛のメッセージを付した自作CDを見つける。更にフラニーは、ヘンリーの日記の中に、ジェイムズ・フォレスターのツアーライブのチケットを見つける。

ライブ会場に訪れたフラニーは、ジェイムズの奏でる音楽に感銘を受ける。ライブの終了後、フラニーはジェイムズを訪ね、ファンだったヘンリーが事故に遭った事を打ち明け、ヘンリーの自作CDを手渡す。

翌日、フラニーは日記を元に、ヘンリーの馴染みの店や場所を訪ね歩き、その都度、音を録音する。フラニーはヘンリーの病室に戻ると、好きな食べ物や音楽、採取した音などで感覚を刺激し、意識の回復を促そうと試みる。その最中、ジェイムズが突然訪ねてくる。ジェイムズはヘンリーの曲を好意的に評し、更に自身の曲を弾き語りでヘンリーに聴かせる。その後、フラニーはカレンにジェイムズを紹介する。フラニーはヘンリーが愛用していた蓄音機が壊れた事をカレンから聞くと、ヘンリーが音楽活動をしながら寝泊まりしていた場所を訪ね、楽器店で年代物のキーボードを購入する。

夜、フラニーはジェイムズと落ち合うと、ヘンリーの馴染みの店で、互いの素性について語り合う。ジェイムズはメイン州の山小屋に住み、曲作りに励んでいる事を明かすも、前回のアルバムから作業が捗っておらず、その原因が1年半前に彼女と別れた為だと告げる。一方、フラニーは自らの研究について話すと、ヘンリーが大学を辞め、ミュージシャンに転身した事がきっかけで喧嘩し、半年間、疎遠になっていた事を明かす。その後、2人はクラブでショーを鑑賞する。ジェイムズは、ニューヨークのステージがあと2回と、結婚式の余興をこなし、フィラデルフィアのステージを最後に帰郷すると告げ、その後にレコーディングでベルリンに行かされるがスランプで不安だと漏らす。フラニーはジェイムズの音楽に対する純粋な思いを聞き、次第に惹かれ始め、ジェイムズを励ます。2人は港で語らい合い、音を録音し、朝を迎える。その後、フラニーは骨董品店で蓄音機を購入し、病院へ戻る。フラニーは蓄音機でキーボードの音を聴かせると、独善的に詰った事の許しを請い、なんとか覚醒させようと試みる。

ヘンリーのハーフバースデーが訪れ、カレンは自宅で手製のパエリアを作り、フラニーは病室を装飾し、お祝いムードを盛り上げる。そこへジェイムズも訪ねて来て、2人と一緒に祝う。ところが、ヘンリーが大学を辞めた件でフラニーとカレンは口論を始める。そこでジェイムズが機転を利かして執り成すと、気を良くしたカレンはジェイムズを夕食に招く。

ライブ当日、フラニーはジェイムズの楽屋を訪ね、ライブを鑑賞する。その後、2人は肉体関係を持つ。それからもフラニーとジェイムズは、共にクラブ通いと音の採取を続ける。2人は夜景を眺めながら、即興で詞を作り、弾き語りを楽しむ。

翌日、フラニーは病室で引き続きヘンリーの意識に働きかける。その夜、ジェームズを自宅に招き、カレンと3人で夕食を共にする。カレンはかつてヘンリーに贈ったアコーディオンを持ち出し、曲を披露すると、フラニーが幼い頃に好んで歌っていたのが「アメリカ」だとジェームズに明かし、フラニーに歌わせる。その後、フラニーはジェームズと共にクラブで踊りに耽る。ジェイムズは未完の新曲をフラニーに聴かせると、明後日のライブ後に帰郷すると告げる。

翌日、フラニーはヘンリーの覚醒を病室で祈りながら過ごす。そこへジェイムズが余興から駆け付け、未完の新曲の弾き語りをヘンリーに聴かせる。その途中、ヘンリーの目が開き、フラニーは意識を繋ぎ止めようと働きかけるが、ヘンリーは再び昏睡する。フラニーはその後もカレンと共に、ヘンリーの覚醒を促そうと働きかける。

翌朝、遂にヘンリーはフラニーの目の前で意識を取り戻す。フラニーはジェイムズを呼びに行くが見当たらず、既にニューヨークを発ったのだと悟る。翌日、フラニーはフィラデルフィアのライブに訪れるが、既にチケットは完売しており、併設されたスクリーンでジェイムズの様子を見守る。ジェイムズは未完成と前置きした上で、思いを吹っ切る為と告げて、新曲を客に披露する。フラニーはその詞が自分とヘンリーに対する気持ちを歌っていると知ると、会場を後にし、一緒に歌った曲を入れたCDにメッセージを付して、ジェイムズの車に残し、帰路に就く。



アン・ハサウェイ自身がプロデュースに携わっているだけあって、非常にアン・ハサウェイ濃度の濃ゆい、ちょっとほろ苦系な恋愛ドラマとなっている。ストーリーはシンプルそのものだが、ニューヨークの街並み、特に夜景が綺麗で、この雰囲気を堪能するだけでも和む。 相変わらずハサウェイは魅入ってしまう程の美人で、その上、歌を披露したり、軽いラブシーンがあったりと、ファン垂涎の内容である。こういう作品はデートムービーにお誂え向きなのだろうが、恋愛未経験で中年童貞のおっさんだって、一応楽しめちゃうんだからね。

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