チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

29歳からの恋とセックス

ダリル・ウェイン監督作「29歳からの恋とセックス」("Lola Versus" : 2012)[DVD]

29歳を迎えた女が恋人からプロポーズされて間もなく、突然の破談を申し入れられ、苦悩と葛藤の日々を送る中で、自分らしさを取り戻していく様を描くロマンチック・コメディ作品。

 

作家志望のローラは、ニューヨークの大学院で文学を専攻する傍ら、画家として成功を収めたルークとの同棲生活を満喫していた。ローラは29歳の誕生日を迎えて間もなく、ルークからプロポーズされ、快諾する。ローラは早速、両親、舞台女優で親友のアリス、ルークとの共通の友人でバンドボーカルのヘンリーらを交えて、式の準備を始める。そんな折、ルークは突然、ローラに破談を申し入れる。生涯を添い遂げる相手だと確信していたルークとの別れに、ローラは失意のどん底に突き落とされる。ローラの両親はルークとその両親に反発を強める。

ローラは他の女に貸していたアパートを明け渡してもらうと、ルークの家を出て移り住む。アリスは自由になれたと考える様に促す。ローラは生活が厳しくなる事から、博士号を諦める意向を示すが、アリスはローラの母ロビンが営む店でバイトする様に促すと共に、ローラがルークと大学で出会って以来、一途に交際してきた事から、他の男とデートしてみる様に勧める。アリスはローラをバーに連れ出すが、ローラはそこでパニック障害に陥ってしまう。

ルークはローラと友人としての付き合いを続ける事を希望し、話し合いの機会を求めるが、ローラはルークと連絡を断つ。そんな折、ローラは馴染みの鮮魚店でクセのある男ニックにナンパされ、連絡先を受け取る。ローラはルークの事が頭から離れず、悶々と過ごす。ローラはヘンリーをアパートに連れ込んで、談笑するなどして気を紛らす。

連絡が付かない事に痺れを切らしたルークは、大学に押しかけてローラを待ち伏せする。ローラは博士論文で忙しかったのだと弁解する。ルークは混乱して余裕が無くなっていたが、ローラに会いたかったのだと説き、複雑な胸の内を明かす。その後、ローラは担当教授に論文の方向性を伝え、指導を仰ぐが、否定的な評価を受ける。

ローラはロビンの営むレストランでウェイターとして働き始める。ロビンはローラの将来を慮って、卵子の冷凍を勧めるが、ローラはそれを拒む。ローラはヘンリーと一緒に、アリスの出演する舞台を観に行く。その夜、ローラは独りで寂しいとの理由で、ヘンリーに泊まっていく様に請う。ローラはヘンリーに同じベッドで寝る様に促すと、成り行きに任せてキスをし、セックスしようとする。ヘンリーはルークに配慮して、それを拒む。二人は関係を急がずにゆっくり進める事で合意する。

ルークが恋しくなったローラは、アリスに気持ちの整理と説明した後、ルークに会う約束を取り付け、レストランで食事する。アリスはいつから別れようと思っていたのか、なぜ別れなければならないのか尋ねる。ルークは、時期については結婚式の話で現実味を帯びてきた頃からであり、理由については分からないと答える。その後、ローラはルークの家でセックスするが、会えなくなるのが辛くて泣く。ローラはルークがシャワーを浴びている隙に乗じて、出来心で携帯を盗み見し、ルークがペギーという女とメールのやり取りをしている事を知る。

ローラはルークと寝た事をアリスに報せる。アリスは俳優仲間のロジャーと上手く行かない事から、ヘンリーと付き合う意向を示す。ローラはヘンリーと付き合っている事を明かすものの、好きなのかどうかは自分でも分からないと説く。

ローラはヘンリーとデートを重ねる。程なく、ローラはアリスと一緒にヘンリーのライブを観に行くが、そこでルークと出会す。そこへ偶然居合わせたペギーが現れる。ローラは、一人で考えたいというルークの言い分が嘘だったと詰る。ルークは浮気では無く、最近になって付き合い始めたのだと弁解する。ローラは携帯を見た事を明かし、信用できないと責める。ヘンリーはローラも自分勝手だと反論する。ローラは売り言葉に買い言葉で、ヘンリーと付き合っている事を打ち明ける。ルークはヘンリーに対して憤りを露わにする。ローラはアリスと踊り明かして朝帰りすると、酔った勢いでヘンリーの元を訪ね、セックスする。ヘンリーはローラのイッたフリを見抜くと、ルークを怒らせる為に付き合っている事を明かしたのでは無いかと質し、交際を自然の流れに任せる様に提案する。

ローラの父レニーは、ローラが自分に厳しすぎるのだと説き、ハメを外してみる事を勧める。それを受け、ローラはニックに連絡してアパートを訪ねる。会食の後、ローラはニックとのセックスに臨むが、満足できずに終える。翌朝、ニックはローラをアパートまで送っていく。そこにヘンリーが朝食を持参してローラの帰りを待っており、ローラにニックとの関係を問い質す。ローラはニックと寝た事を認める。ヘンリーは憤慨する。ローラは不安だった為になんとなく寝たのであり、ヘンリーとは恋人未満の関係だから大丈夫だと思ったのだと弁解する。ヘンリーは納得せず、その場を後にする。

程なく、ローラは両親が実家を空ける間、留守を預かる事になる。ロビンはローラに、ルークへの未練を断ち切り、ヘンリーに謝る様に促す。ローラは両親の勧めに従い、実家に大勢の友人達を招いてパーティを開く。ローラはヘンリーに謝罪し、和解する。ルークはヘンリーと和解し、一緒に暮らし始めた事を明かすと、近々に開くパーティにローラを誘う。

ローラはニックときっぱり別れるものの、論文に集中できずに過ごす。ローラは久しぶりにアリスと会うと、一緒にルークの家で開かれるパーティを訪ねる。ローラはルークとペギーの幸せそうな様子を目の当たりにする。ヘンリーとアリスは付き合っている事をローラに打ち明ける。ローラは二人が自分に相談一つしなかった事が裏切りだと詰る。アリスは自然にそういう関係になったのだと弁解するが、ローラは皆が自分から去っていくと嘆く。アリスはそれを否定する。ルークは去ったのは自分だけだと諭す。ヘンリーはローラの怒りが八つ当たりだと詰る。ローラは不貞腐れて一人で帰る。

ローラは上手く行かないのが誰かのせいでは無く、自分のせいだと悟り、しばらく抜け殻の様に過ごすが、やがて本来の自分を取り戻す。ローラは博士論文を完成させ、堂々と発表し、教授に評価される。ロビンはローラに自分らしくある様に促す。ローラはアリスと会って和解すると、二人が幸せなら自分も幸せだと説く。ローラは仕切り直しの意を込めて、自分の誕生日パーティを開く意向を示すと、アリスに協力を請う。

程なく、ローラは公園に両親と友人を招いてパーティを開く。ローラはその場でヘンリーと和解する。そこへ招待していないルークがやってくる。ルークは離れて気付いたと弁解し、ローラに復縁を求める。ローラは自分に必要な物が分かったのだと説き、一人でいる事を希望する。その後、ローラは自立した女として新たな人生を歩み始める。

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