チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

アンフレンデッド

レオ・ガブリアッドズ監督作「アンフレンデッド」("Unfriended" : 2014)[BD]

悪辣な動画投稿により辱めを受けて自殺した少女が悪霊と化し、同じ高校の男女をネットを通じて死に追いやっていく様を描くファウンド・フッテージ型スーパーナチュラル・ホラー作品。

 

2013年4月、カリフォルニア州フレズノ市の高校生ローラが、白昼の校庭で拳銃自殺を図る。あるパーティで泥酔した彼女が、寝入ったまま失禁した様子を撮影した動画がネットに公開された直後だった。

それから丁度一年後の夜。ローラの友人で同学年の18歳のブレアは、ボーイフレンドのミッチとスカイプを通じて、自室でストリップごっこに興じ、プロムの夜に初めてのセックスに応じる約束をする。二人の会話中に、親友ジェス、アダム、ケンが同時にスカイプに乱入し、和気藹々と談笑を始める。ところが5人は、そこに正体不明の何者かが混じっている事に気付く。その不審者は5人の呼びかけに応答せず、切断もできない為、5人は一旦スカイプから落ち、かけ直した上で再び集まる事にする。ミッチはチャットを通じて、幽霊の仕業かもしれないとブレアを誂う。

程なく、ローラのFacebookアカウントからミッチとブレアそれぞれのアカウントにメールが届く。その中でローラは、ブレアがスカイプの直前まで見ていた、ローラを自殺に追いやった動画の事を差す様に、「何を見ているの?」と尋ねる。ブレアは送り主に誰何するも返事が無い為に不気味に思い、ブラウザの動画の履歴を消去する。ミッチはローラのアカウントが乗っ取られているのでは無いかと指摘する。

アダムがスカイプし直し、5人は再び集まるが、不審者が尚も混じっている事に困惑する。PCやネットに通じるケンは、エラーでは無いかと疑う。ミッチは今日がローラの命日だとブレアに指摘する。ブレアはローラのアカウントのハッキングを運営に通報しようと試みるが、なぜかエラーになり、「私がやった」と送信フォームに表示される。ミッチはブレアに、ローラをアンフレンドする様に促す。ブレアは不可解な現象に苦慮しながらもローラのアンフレンドを実行する。

スカイプの不審者は尚も留まり続ける。その時、ローラからブレアに「酷い事をしないで、助けて欲しい」とメッセージが届く。ブレアは5人の共通の友人ヴァルの仕業では無いかと疑い、ヴァルをスカイプで呼び出す。しかし、不審者は消えず、更にジェスのアカウントにヴァルの破廉恥な写真が投稿される。ジェスは自らの関与を否定するが、ヴァルは憤慨し、二人は罵り合いの喧嘩を始める。ジェスが削除しても写真は再び投稿され、更にアダムのアカウントでも投稿される。そこにヴァルとジェスを反目させるメッセージが勝手に書き込まれ、一同はそれに翻弄される。

その時、不審者がテキストでビリーを名乗り、自分が書いたと明かす。ブレアがプロフィールを参照し、それがローラのスカイプアカウントだと判明する。ブレアはジェスが誂っているのでは無いかとチャットを通じて問い質すが、ジェスは否定する。ケンは荒らしでは無いかと指摘する。怒りが収まらないヴァルは、そこへ乗り込むと挑発するが、ビリーはこちらに来たら後悔すると答える。

ミッチは6人がタイプしていない事を確認する為に、皆に手を挙げる様に促す。ビリーは「切らないで」とテキストする。間もなく、ヴァルの元にデータが届く。ヴァルはたちまち当惑し始め、それが脅迫だと指摘すると、ビリーの制止を無視し、警察に通報する為にスカイプから落ちる。ブレアは皆で一緒に落ちようと提案する。そこへローラからブレアに、ヴァルがゲームをするという旨のメッセージが届く。それには、「ラウンド1:暴露」と称して、Instagramのリンクが添付されており、ケンは自分にそのメッセージを転送する様にブレアに促す。しかし、なぜか転送ボタンが表示されない為、ブレアはやむにやまれずそのリンクをクリックすると、ローラが自殺する直前にヴァルがローラに送ったメールの文面を撮った写真が表示される。一同はそれにより、投稿した動画を消して欲しいと懇願するローラに対し、ヴァルが自殺すれば良いと唆していた事を知る。ケンはローラもいじめ好きの酷い性格だった事から天罰だと説き、ヴァルの返事に理解を示す。ミッチもまたケンに賛同する旨をブレアに伝える。ブレアはローラが家族関係で問題を抱え、苦しんでいたのだとローラの心情を慮ると、ミッチにスカイプを切ろうと提案する。ローラはもし切れば友達全員が死ぬと脅迫する。

アダムはビリーにその目的を尋ねる。その時、ヴァルのスカイプが復帰し、画面を凝視したまま微動だにしないヴァルが表示される。ビリーはヴァルに死ぬ様に命じる。ブレアはヴァルに電話をするが、ヴァルはそれに応じず、次の瞬間、ヴァルのパソコンが突然落下し、画面からヴァルが消える。そこへ警察官が駆け付ける。ブレア達は警察官が無線コードでヴァルが自殺を図ったと伝えている事を知る。その直後、画面にヴァルの死体が映る。

ビリーはブレアを手始めに、皆の汚い秘密を暴いていく意向を示す。間もなく、ブレアの元にアダムと関係を持った事を詰る写真が届く。次にビリーは皆にゲームを提案する。ブレア達はマイクをミュートにし、携帯で話そうと企てる。ビリーはそれが無駄だと説き、ミュートを解除する。そこでケンは、皆にウィルス駆除用のプログラムを送り、実行する様に促す。ビリーはそれを止める様に命じる。全員が駆除を終えると、ビリーは消え、一同は安堵する。

アダムは警察に通報し、ヴァルの家の住所を知らせるが、オペレーターは電話を切るなと命じる。その途端、ビリーが再びスカイプに復帰し、不可解なカメラの映像が表示される。一同はそれがケンを背後から盗撮している事に気付く。ケンはその場所を確かめに行き、カメラの方を凝視したまま、全員と接続が切れる。再びケンに接続すると、錯乱したケンがミキサーに右手を突っ込み、血だらけになっている様子が映し出される。

次にアダムの家のドアがノックされる。アダムは誰何するが返事が無い為に、銃を持っていると警告する。その途端、アダムの家の電気が落ちる。ビリーはアダムに「黙って座っていろ」と命じると、「クズ共に復讐する、動画を覚えているか?」と問い質す。次の瞬間、ブレアのPCにローラを死に追いやった動画を再生するブラウザが次々に立ち上がり、画面を覆い尽くす。ブレアは自分達は無関係だと弁解するメッセージをローラに送る。ローラは動画に対して書き込まれた、自らを罵倒するコメントの数々を表示してブレアを責め立てる。ブレアは皆が書いていたから同じ様にふざけて書いただけであり、悪気は無かったと詫びる。

ビリーは四人に対し、質問されてやった事がある人は一つずつ指折りし、負けた人が死ぬという「私はしてない」ゲームを提案する。一同はやむを得ずそれに応じる。ビリーは質問を通じて、ジェスがブレアの拒食症の噂を広げた事、ブレアがジェスの母の車にぶつけた事、ミッチがアダムを麻薬売買の廉で通報した事、ジェスがアダムから金を盗んだ事などの、各々が抱える秘密を暴露する。それを受け、四人は激しく非難し合う。続けてビリーはジェスの命を差し出した者について尋ね、アダムがそれを認める。憤慨したアダムはセックスした事が無い者についてビリーに尋ねさせる。ブレアはそれに屈し、アダムと酔った勢いで寝た事を認める。ミッチは激しくショックを受け、ブレアを罵倒する。更にビリーはアダムとブレアのセックスを盗撮した動画を再生する。アダムは激昂し、ビリーを挑発する。その直後、アダムとブレア、それぞれの部屋のプリンタに印刷物が出力される。ミッチとジェスは二人にそれを見せる様に促すが、二人は頑なに拒む。ミッチはブレアに対し、アダムとの関係について真実を話さねば、スカイプを切ると説く。ブレアはアダムともう一度寝た事を認める。ミッチは更に紙を見せる様にブレアに命じる。ビリーはこの場を離れたらミッチの負けだとブレアに伝える。ブレアはやむを得ず、「見せたらアダムが死ぬ」と記された紙を見せる。その瞬間、アダムが拳銃で自殺を図る。画面越しにアダムの紙には「見せたらブレアが死ぬ」と記されていた事が判明する。

次にビリーはジェスへの問題と称し、ローラの墓にいたずらをしていないかと尋ねる。その瞬間、ジェスの家の電気が落ち、ジェスはトイレに逃げ込む。ブレアは匿名チャットを通じて繋がった女に、フレズノ警察への通報を依頼し、ジェスの住所を知らせる。ビリーが「バイバイ」と告げた直後に、ジェスの死体の映像が表示される。

間もなく、ブレアとミッチ、それぞれの家の電気が落ち、二人は恐れ戦く。ビリーはローラの泥酔した動画を投稿した事があるか尋ねる。ブレアはそれを否定する。ローラはブレアは無実だと説き、なぜミッチを庇うのか問い質す。ブレアは追い込まれる余り、ミッチが投稿したのだとローラに伝える。その直後、ミッチがナイフを目に刺して自殺する。悲鳴を上げるブレアに、ローラはこれで最後だと告げ、カウントダウンを始める。ブレアはいつの間にか疎遠になったものの、かつては大の仲良しだったと説き、ローラに助けを哀願する。ローラはその言い草に不快感を示す。その直後、ブレアのアカウントに動画が投稿される。それにより、ブレアがローラの失禁動画を嬉々として撮影した事が判明する。ローラは罪がここにずっと残ると告げる。動画にはブレアを罵倒するコメントが相次いで投稿される。更にローラは、許す事はできないと告げる。泣き喚くブレアの前に、暗闇からローラの悪霊が現れ、PCを閉じた後、ブレアに襲いかかる。

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