チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

JUKAI -樹海-

ジェイソン・ザダ監督作「JUKAI -樹海-」("The Forest" : 2016)[DVD]

米国人の女が失踪した双子の妹を探す為に青木ヶ原樹海に訪れ、幽霊に惑わされ、死に導かれていく様を描くスーパーナチュラル・ホラー作品。

 

米国人のサラは、ある日、日本の山梨県警から連絡を受け、双子の妹ジェスが自殺の名所とされる青木ヶ原樹海を、勤務先の学校の生徒達とハイキング中に行方不明となり、学校から捜索願が出されている事を知る。サラの夫ロブは、ジェスが度々問題行動を起こし、その都度、サラが世話を焼いてきた事から大丈夫だと説くが、サラは最後に話した際のジェスが上の空だった事に不吉な予感を覚え、一人で初めて日本に赴く。

サラは東京のホテルで一泊した後、ジェスの勤務先の学校を訪ねる。ジェスの受け持つクラスの生徒は、サラを見た途端、悲鳴を上げる。生徒の一人は、ジェスが幽霊になって、自分を殺しに戻って来たと思ったのだと明かすと、樹海は霊魂が安らぎを得られずに怒って戻ってくる場所だと説く。サラはジェスの下宿先の部屋で手がかりを探り、抗不安薬を見つける。

サラは列車に乗り、樹海から程近い駅で降りると、林道沿いの案内所を訪ねる。サラが失踪したジェスについて尋ねると、案内所の主人はサラを地下の遺体安置所へ招く。サラは遺体がジェスでは無い事を確認すると、森の捜索を希望し、ガイドを要請する。主人は森がとても危険だと説き、ガイドを断ると、森の中では歩道から外れぬ様に戒める。主人の娘は、森が幽霊を使って人を惑わしており、哀しい気持ちで彷徨うと自殺する事になると警告する。

サラは樹海の傍の旅館に宿泊し、館内の居酒屋で、東京に在住するオーストラリアの雑誌記者で日本語を話せるエイデンと出会う。エイデンはサラから事情を聞くと、明日の取材で自殺防止の見回りも兼ねているガイドと森に入る事を明かし、同行の条件としてサラの取材への許可を求める。サラはそれに応じ、自らの忌まわしき過去を打ち明ける。

6歳の時、サラとジェスは祖母と共に、出かけた両親の帰りを自宅で待っていた。両親が帰ってくる時間に家の外で大きな物音がした。飲酒運転の男が住宅街で暴走した末に両親の車に激突し、外へ飛び出したジェスが家の前に倒れている両親を目の当たりにした。しかし、サラは目を閉じ、何も見なかった。その後、サラとジェスは祖母により育てられたのだった。

その夜、サラは不気味な客室で一泊する。翌朝、エイデンはガイドのミチをサラに紹介する。ミチはジェスの失踪から時間が経っている事から、自殺願望があれば既に死んでいると説くと、サラが哀しい顔をしている事を指摘し、森に入るのを止める様に促す。

サラはエイデン、ミチと共に樹海の立入禁止区域へ入る。ミチは不可解な物を見ても、それらは全て幻覚であり、信じない様に命じる。ミチはテントを張って座り込む男を見つけ、それが躊躇っている証だと説き、男の説得に向かう。サラは過去にジェスが自殺に憧れており、睡眠薬を大量に服用した経験がある事をエイデンに明かす。

サラ達は首吊り死体を発見する等しながら、樹海の奥へ歩を進める。やがて日暮れが近づき、ミチは戻る時間を見計らう。その矢先にサラはジェスのテントと、その傍に干された服を見つける。サラはジェスが生きていると信じて呼びかけるも応答は無く、ミチはメモを残して明日また来る様に命じる。サラはそれを拒み、一人で留まる意向を示す。ミチは夜の樹海が人に幻覚を見せ、死に追いやる為に危険だと説く。サラは幽霊に纏わる話を一蹴する。エイデンはサラに理解を示し、留まる決断を下す。ミチは明日自分が戻るまでテントから離れぬ様に二人に命じ、引き揚げる。

日が暮れると、サラ達は火を焚いて野宿する。サラは双子ならではの微かな音を感じる事を明かし、ジェスの生存への確信を説く。サラは両親の遺体をジェスだけに見せ、一人で辛い思いをさせてきた一方で、自分は顔を背けた事への罪悪感を吐露する。

テントで休むサラは、幽霊に襲われる悪夢で目を覚ますと、物音に誘われてテントを離れ、その先で制服姿の少女ホシコと遭遇する。ホシコはジェスがサラの助けを求めていると伝えると、「彼を信じるな」と警告して逃げ出す。サラはホシコの後を追って駆け出した矢先に転倒し、手に深い切り傷を負う。そこへエイデンが迎えにやってくる。

夜が明けると、エイデンはサラの手の傷を縫う為に戻るべきだと主張する。サラはテントでジェスを待つ事を希望する。エイデンはサラが見たホシコも自殺願望を抱いている可能性を説き、ジェス共々捜索してもらうべきだと諭す。サラ達はメモを残してテントを離れると、小川を辿って下流を目指す。サラはそこに死体が流れていく様子を目の当たりにした直後に、川の流れが反転する幻覚に惑わされる。

森を彷徨う内にエイデンの携帯の録音が勝手に再生される。サラはエイデンが自分との会話を全て録音していた事を知り、取材の為に嘘を付いてまで留まったのでは無いかと問い質す。エイデンはそれを認める。サラはエイデンが実はジェスを知っているのでは無いかと疑い、携帯を渡す様に要求し、エイデンはそれに応じる。サラは携帯から録音を消し、更にジェスの写真を見つけると、その場から逃げ出す。サラは霊の呼びかけに翻弄されながら、森の中を彷徨った末に、洞穴に転落する。一方、テントに戻ったミチはサラ達がいない事を知り、警察に通報する。程なく、サラの身を案じてロブが米国から駆け付けると、ミチはロブ、警察官らと共にサラ達の捜索を開始する。

サラは携帯のライトを頼りに洞穴の奥へ進み、その先で再びホシコと遭遇する。ホシコはジェスが待っていると告げ、サラを導いた先で恐ろしい形相の悪霊と化す。サラは転落した場所へ逃げ戻り、助けを求める。そこへエイデンが駆け付け、ロープを探しに行く。その間にサラは両親が死んだ事故に纏わる恐ろしい幻覚を見る。

エイデンはサラを救出すると、サラにナイフを与え、互いに助け合う様に促す。エイデンはサラを連れてレンジャーの詰め所へ向かう。サラは手の傷を洗いに小川へ寄った際に、手首の皮下にウジが這う幻覚を見て、手首をナイフで切ろうとするが既のところで我に返る。

二人は詰め所に辿り着く。エイデンは故障した無線の修理を試みるべく、サラにナイフの返却を求める。サラは真意を訝りながらもそれに応じる。サラは鍵の掛かったドアの向こうからジェスの声を聞く。ジェスはエイデンに察知されぬ様に、ドアの隙間からサラにメモで筆談を促すと、二人がエイデンに殺されると警告し、ドアの鍵を奪う様に請う。サラはキッチンでナイフを見つけると、それをエイデンに突き付け、ジェスを解放する様に命じる。エイデンは不意を突いてサラを押さえ込もうとする。サラは揉み合った末にエイデンを刺し殺す。その時、ドアが一人でに開く。ドアの向こうはかつての生家の地下室に繋がっており、そこでサラは両親の死体を目の当たりにして座り込む幼いジェスを見つける。サラは両親の死の原因が本当は事故では無く、父が母を道連れにショットガンで無理心中を図ったのだと知る。突然、父が目を覚まして這い寄り、サラの手首を鷲掴みにする。サラは無我夢中で父の手にナイフを突き刺し、それを解くと、詰め所から逃げ出す。

ミチ達は日が暮れたのに伴い、捜索を打ち切り、引き揚げようとする。その矢先に、森を彷徨っていたジェスが現れ、ミチ達に保護される。サラはジェスの助けを呼ぶ声を聞いてその後を追う。そこにホシコが立ちはだかる。サラはホシコの視線で、切り刻まれた自分の手首を見やり、ナイフで突き刺したのが自分の手首であり、既に自分が死んでいるのだと悟る。その途端、サラは悪霊に地中へと引きずり込まれる。

間もなく、ジェスはサラがこの世から消えた事を悟る。捜索隊はジェスを連れて引き揚げる。ミチはその場に留まり、闇に包まれた森の中を見つめる。そこにサラの悪霊が現れ、ミチに襲いかかる。

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