チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ライト/オフ

デビッド・F・サンドバーグ監督作「ライト/オフ」("Lights Out" : 2016)[BD]

暗闇の中に潜む女の悪霊に取り憑かれた母から弟を守る為に、姉が女の悪霊と対峙し、事の真相に迫っていく様を描くスーパーナチュラル・ホラー作品。

 

ロサンゼルス。テキスタイル会社を営むポールは、予てから心の病を患う妻ソフィと、息子マーティンと共に暮らしていた。ポールの義理の娘に当たるレベッカは、10歳の時に実父がソフィを見捨てて消えた後に、自らも家を離れ、アパートで独り暮らしをしていた。ある晩、ポールは社員が帰った後の社内で、暗闇に潜み、灯りを忌避する女の影の姿をした悪霊と遭遇する。悪霊は抵抗するポールを暗闇に引きずり込んだ後、惨殺する。

それからしばらく経った後、マーティンは、夜中にソフィが暗闇に向かって独り言を話している事に気付き、声をかける。ソフィはマーティンに寝る様に促す。マーティンはソフィの背後の暗闇に何かが潜んでいるのを目の当たりにし、寝室に逃げ込む。その直後に何かが寝室のドアを引っかき、叩きつけ、開けようとする。

それ以降、マーティンは夜中に眠れなくなり、授業中に居眠りを繰り返し為、心配した児童福祉局のエマがレベッカを学校に呼び出す。レベッカは交際中のブレットと学校に駆け付けると、マーティンを実家に連れ帰る。マーティンは家の中にいつもダイアナがいる事への怖れを訴え、レベッカの家で泊まる事を希望する。レベッカはそれが実父が出ていった時と同じ状況であり、また自分もダイアナが出て来る悪夢を見た事を明かし、現実にはダイアナがいないのだと諭す。応対したソフィは、マーティンの不眠はポールが死んだ事が原因だと説く。レベッカはソフィが医師に従わずに抗うつ薬を飲んでいない事を詰る。ソフィは自分に反抗的なレベッカを嘆くが、レベッカはソフィが薬を飲み始めるまでマーティンを預かる意向を示し、悲嘆するソフィを尻目にマーティンを連れ出す。ブレットは児童福祉局に連絡すべきだと説き、レベッカがソフィに復讐しているのでは無いかと批判する。

その夜、レベッカはマーティンを部屋で寝かせた後に引っ掻く音で目を覚まし、暗闇に潜んで床に何かを刻む女の影を目の当たりにする。その悪霊はレベッカに気付くと襲いかかるが、窓の外で明滅するネオンが部屋を照らすと消え失せる。その後、レベッカは、バスタブに身を隠して、懐中電灯を付けたままで眠るマーティンを見つける。

翌朝、ソフィから連絡を受けたエマがやってくる。レベッカはソフィが不安定で危険だと訴えるが、エマはレベッカの行為を非難し、ソフィと会って正常だと確認した事を明かすと、法的な保護者がソフィだと説き伏せ、マーティンを連れて行く。その後、レベッカは悪霊が床に刻んだ「ダイアナ」の文字を見つけ、過去に経験した奇妙な出来事を思い出す。幼い頃、レベッカのノートが目の前で忽然と姿を消し、再び現れると、レベッカが両親と並んでいる絵の実父の部分が塗りつぶされ、黒い影が描き足されていたのだった。

レベッカはブレットと共に再び実家を訪ねると、ソフィの不在中に屋内に立ち入る。レベッカは全ての窓がカーテンで遮光され、またライトが付かない様に施されている事を知る。レベッカはポールが収集、調査していた、幼い頃にソフィが入院していた精神病院の資料一式を見つける。その中にあった、1984年に医師がダイアナに対する所見を収めた音声テープから、ダイアナは特異な皮膚疾患を持ち、光に猛烈な過敏反応を示した事、問題行動が多く、暴力を振るう事、ソフィに固執し、友達だと主張しながら、怪我を負わせるなどした事、実験的な光療法の末に消失した事が判明する。レベッカはかつての自室で、前述の絵を見つける。その直後にレベッカは部屋の中に閉じ込められる。ダイアナは二度とソフィを手放す気が無い事を伝え、立ち去る様に命じ、レベッカの首をネックレスで宙吊りにする。そこへブレットが駆け付け、窮地を脱したレベッカは、資料を持ち出して家を後にする。

程なく、ソフィはマーティンを連れて帰宅する。マーティンはレベッカが頼りになるとソフィに伝える。ソフィはレベッカが辛い時に自分を見捨てた事を明かし、信頼しない様に諭す。ソフィは遠い昔にダイアナという特別な友達がおり、不幸が起きたと知ったが実は生きていて戻ってきたのだと説くと、自分がダイアナを見捨てて逃げ出した事への悔悟を示し、これからずっと一緒にいる為に明かりを付けない様に諭す。その時、マーティンの傍にダイアナが現れ、髪に触れる。マーティンは恐れ慄き、家を飛び出す。

マーティンはレベッカのアパートに身を寄せ、ソフィの症状が悪化している事を報せる。ブレットは買い物に出かける。マーティンはダイアナが現実にいるのだとレベッカに訴え、光を嫌う事を明かす。レベッカはその話を信用する。レベッカは資料に基づき、ダイアナが13歳の時に鍵の掛かった地下室で見つかり、父は自殺していた事、特異な皮膚疾患があり、人の頭に入り込んで性格を変える事から悪魔の子と呼ばれていた事、精神病院でソフィと出会い、友達だと洗脳した事を伝えると、ソフィが弱っている時にダイアナが現れる事から、心を強く保てれば繋がりを断てるという見込みを示す。マーティンはポールがそれを試みた末にダイアナに殺されたのだと明かす。その時、ノックと引っ掻く音が部屋に響き渡る。レベッカがクローゼットを開けた途端、マーティンがベッドの下に引きずり込まれ、レベッカがそれを食い止める。

その夜、レベッカ達は再びソフィの元を訪ね、ダイアナについて尋ねる。レベッカはソフィがダイアナと写った写真を突き付け、ダイアナが写真の翌年に死んでいると指摘する。ソフィは取り乱し、レベッカがマーティンを自分から取り上げる為に作り話をしているのだと主張する。レベッカはソフィが死人を家の中に招き入れたのだと訴える。ソフィはレベッカが自分を見捨てて傷つけた様に、自分もダイアナを拒み続けてきたが、二度とそんな事はしないと説くと、ダイアナは幽霊では無いと主張し、自室に篭もる。レベッカは明日、福祉局に連絡する意向を示すが、マーティンはソフィを案じて一緒にいる事を希望する。

レベッカ達は、夜中に灯りを切らさない様にライトや電球を確保し、不測の事態に備える。ブレットはリビングで寝る事にし、逃げずにレベッカ達を守る決意を示す。レベッカはドア越しにソフィに泊まる事を伝える。ソフィは明朝やり直す事を希望すると、レベッカを抱き締めると同時に密かに「助けて」と記されたメモを手渡す。レベッカは二階のマーティンの部屋で一緒に眠る。

間もなく、家中の電気が落ちる。レベッカは手回しライトを携え、地下室の配電盤に向かう。ブレットは庭の様子を見に行く。マーティンはレベッカが傍にいない事に気付くと、ろうそくを掲げて探しに行く。その最中、マーティンはダイアナに襲われ、地下室に逃げ込むが、ダイアナは地下室の扉を閉ざす。家の中に戻ったブレットはレベッカ達の叫び声を聞いて助けに向かうが、ダイアナの執拗な襲撃を受け、車で逃走する。ソフィはダイアナに子供達を傷つけぬ様に請い、存在の為に自分が必要だと説くと、薬を飲もうとする。ダイアナはそれを阻み、ソフィを気絶させる。

レベッカ達は地下で暖炉を焚き、策を練る。間もなく、マーティンがブラックライトを見つける。レベッカはマーティンに火の番を任せて、ブラックライトを携えて他のライトを探しに行く。レベッカは地下室の一角で、ブラックライトが壁に照らし出したメッセージを見つける。その中でダイアナは、暗闇の中に閉じ込められている自分が忘れ去られ、ソフィまで取り上げられようとしている事を訴える。その直後、ブラックライトの下で実体が露わになったダイアナがレベッカに襲いかかる。そこへマーティンが駆け付け、ライトを照らすと、ダイアナの皮膚が焼け爛れる。ダイアナはその場から退くと、暖炉の火を消す。

間もなく、ブレットがロス市警の警官二人を連れて戻る。警官はブレットの話を真に受けず、地下室に向かうと、ドアを破壊する。そこにダイアナが現れ、警官二人を立て続けに惨殺する。 レベッカはブレットにマーティンを託し、外へ退避させると、ソフィを探しに二階へ向かう。ダイアナは、レベッカ父親の元へ連れて行くと脅す。レベッカは父が逃げたのでは無く、ダイアナに殺されたのだと知る。レベッカはブラックライトとライトの組み合わせでダイアナに抵抗するが、ダイアナはレベッカを一階に投げ落とし、更に痛めつける。そこへソフィが現れ、警官の拳銃をダイアナに突きつける。ソフィはダイアナに銃撃が効かない事を悟ると、自分の頭を撃ち抜く。その瞬間、ダイアナは消失する。レベッカはソフィの傍で慟哭する。程なく、警察の応援と救急車が駆け付ける。レベッカ達はもう逃げずに一緒にいる事を誓う。

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