チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

管理会社がボロアパートの経営から手を引いた時の事を考えると募る漠たる不安。

四月も終わろうとしているのに、今月中に終わらせるはずの終活プロジェクト第一弾の汚部屋の大掃除が一向に手に付かない。付かないと言っても、当然私が忙しいからでは無く、途方に暮れて単に重い腰を上げられないだけなのだが、今日こそは最低でも半分程度は進めたい。そう考えながら布団ミノムシでウトウトしては、YouTubeで動物の動画を観て徒に時が過ぎていく。このまま今日も何もせずに終わってしまうかもしれない。隣と更に隣の部屋ではまだ騒々しく作業を行っている。搬入する資材をチラ見したところ、かなり大掛かりなリフォームを行っている様だ。どうやら新たに取って代わった管理会社は、このボロアパートに本気で入居者を募るつもりらしい。どんなに内装をそれっぽくして見ても、ボロアパートという現実は変わらないし、そこに入居しているメンツは私を含めて世捨て同然の輩ばかりなのだから、思惑どおりにコトが運ぶとは思えない。しかし、儲けが上がらないと、管理会社としても所有するメリットは薄いだろうし、放棄されたら困るのは他でもない、ここにしか住めない私の様な廃人なのだ。ときに、このアパートの周辺も、私が住み始めたン年前と比べると、小奇麗なマンションや家、テナントが増えた。半年ほど前に近所にできたある二階建ての家は、北欧風のサレオツな面構えによく手入れされた庭があって、その前の道を通る度に羨望の眼差しを向けてしまう。あんな家で暮らす気分は一国一城の主という感じなのだろうな。