チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ナイスガイズ!

シェーン・ブラック監督作「ナイスガイズ!」("The Nice Guys" : 2016)[BD]

酒浸りな私立探偵と武闘派の用心棒がひょんな事から一人の女を一緒に捜索する事になり、やがて全米を揺るがす陰謀に巻き込まれていく様を描くネオノワール・アクション・コメディ作品。

 

1977年、ロサンゼルス。ある夜、ポルノ女優として有名なミスティが車で民家に突っ込んで事故死する。私立探偵マーチは妻と死別した後に夢や希望を失い、酒に溺れながらも、13歳を迎えた一人娘ホリーと暮らしていた。マーチは主に高齢者施設で働く友人から回してもらった仕事をこなしていたが、ある時、老婦グレンから姪のミスティの捜索を依頼される。マーチはミスティが事故死したと伝えるが、グレンは事故の二日後にミスティの家で彼女自身が何かを書いた後、車で走り去るのを目撃したのだと主張する。マーチは監視カメラに映った車のナンバーを元に、その女が環境保護活動に携わる女アメリアだと知り、調査を始める。一方、アメリアは自分を嗅ぎ回っている男の存在を察知し、用心棒稼業の武闘派ヒーリーに男への対処を依頼する。ヒーリーは妻の不貞が原因で離婚した後、悪党の道に足を踏み入れ、人を殺すのも厭わない様になっていた。

程なく、ミスティに他殺の疑いが浮上する。ヒーリーはマーチの家に押し入ると、マーチをこっぴどく痛めつけ、アメリアの捜索を止めるよう命じる。マーチは雇われて情報を集めているだけだと弁解するが、ヒーリーはマーチの怪我したばかりの左腕をへし折って立ち去る。帰宅したヒーリーはそこに待ち伏せていた二人の殺し屋に捕らえられ、アメリアの所在を詰問される。二人の内、若い男は不用心に部屋の仕掛けに手を出し、青いペイントを浴びる。ヒーリーは不意を突いて反撃に転じ、二人を退ける。

ボーリング場でホリーが友人達を招いて誕生日会を開き、マーチも同席する。そこへヒーリーが押しかけ、アメリアの命が狙われている事を明かすと、マーチに捜索を依頼する。マーチはそれに応じる。二人はアメリアが主催する、市庁舎前で行われている排ガスへの抗議活動グループを訪ね、アメリアの恋人ディーンが三日前に死んでから、アメリアが来ていない事を知る。二人はグループの一員で映写技師チェットの案内で、ディーンの家の焼け跡を訪ねる。チェットはディーンが実験映画を作っており、部屋がフィルムだらけでそれに引火した事を明かす。二人は通りがかった少年から、その映画のプロデューサーがシドと称する男であり、ミスティが出演していた事を聞く。その後、二人は街中で偶然にも、ポルノ王シド制作ミスティ主演と謳う映画の看板を見つける。マーチは友人を騙ってシドに連絡を図り、シドがその夜に催されれるパーティに出席する事を知る。

二人は乱痴気パーティの会場に潜入し、手分けしてシドとアメリアを探す。ホリーもまたマーチの役に立ちたいと考え、無断で会場に紛れ込む。ヒーリーはシドのオフィスでアメリアの記したメモを見つける。マーチは泥酔してバルコニーから転落し、茂みの中に拳銃を落とす。その時、女がマーチの姿を見て逃げ出す。マーチは拳銃を見つけた傍で、顔を撃たれて死んでいる男を見つけると、動転してヒーリーを呼ぶ。男が所持していた身分証からそれがシドだと判明すると、誤解を恐れた二人は死体を移動させてその場を離れる。一方、ホリーは青いペイントの若い殺し屋の車に連れ込まれる。そこへ車で逃走を図ろうとするアメリアが姿を現すと、若い殺し屋はすかさず発砲する。アメリアがその場から走り去ると、ホリーは車から脱出し、アメリアの後を追う。ヒーリーはもう一人の老けた殺し屋と再び遭遇すると、格闘の末にこれを撃退する。マーチはホリー達を車で追いかける。若い殺し屋は林道でホリー達を追い詰めるが、その矢先に後続の車に轢かれる。ホリーは殺し屋を助けるべきだと訴えるが、アメリアはそれに応じず走り去る。そこへヒーリーが駆けつけると、ホリーに通行する車に助けを呼びに行くよう命じ、殺し屋の首を絞めて息の根を止める。殺し屋は最期に、ジョンがやってきて三人を殺すと言い残す。ヒーリーは諦めて戻ってきたホリーに、殺し屋が死んだと偽る。遅れてマーチが車で到着し、ホリーの無事に安堵する。

程なく、警察が駆けつける。二人はそこに現れた女タリーから、司法省の幹部にしてアメリアの母親のカットナーに取り次がれ、カットナーのオフィスに招かれる。カットナーは自動車メーカーの排ガス浄化装置やポルノ規制に関する訴訟を担当している事、反抗ばかりしているアメリアが自分を事件の黒幕と信じ切って手に負えない事を明かすと、アメリアの身を心配し、捜索と保護を二人に依頼する。マーチはそれを引き受ける。マーチはヒーリーと共に自宅に引き揚げると、そこが焼失した元の家の建て直しまでの借り家だと明かす。ヒーリーは元の家のあった空き地で読書に耽るホリーから、マーチは嗅覚を失っているせいでガスに気付かず、そのせいで母が焼け死んだ事を聞く。ホリーはヒーリーが悪人か否か確認する為に、殺し屋の男を殺したのか尋ねる。ヒーリーがそれを否定すると、ホリーは安心する。

翌日、マーチとヒーリーはシドのオフィスで見つけたメモを元に、アメリアがいると思しきホテルを訪ねると、バーテンからアメリアが最上階のペントハウスにおり、大勢のボディガードがいる事、アメリアを捜しているという男ジョンが先に向かった事を聞き出す。二人はエレベーターで最上階に到達すると、通路で次々に殺されるボディガード達を目の当たりにし、恐れを為して車でホテルを後にしようとする。その時、車の上にアメリアが飛び降りてきて、二人目掛けて発砲するが、その反動で転落して気絶する。二人はアメリアをマーチの家に連れ帰る。目覚めたアメリアは、ホテルのボディガードが母が雇った者達である事、母は犯罪者の一味であり、訴訟の裏で自動車メーカーと結託し、賄賂を貰って証拠不十分にし、自分達を抹殺して全てをもみ消そうと企てている事、世間に真実を訴えるべく、シドの発案でヌードを利用した実験映画をディーンと撮ったものの、それが母に発覚し、三人が殺された事を明かす。そこへタリーから連絡が入り、マーチはアメリアが見つかった事を報せる。タリーは主治医を送る意向を示すと、急を要する現金10万ドルの運送をマーチ達に依頼する。マーチとヒーリーはアメリアをホリーに任せてタリーの元へ向かう。

二人はタリーから10万ドルを収めたケースを受け取り、車で移動を開始する。その道中、マーチは居眠り運転で分離帯への衝突事故を起こす。その反動でケースから大量の偽札が飛び出し、二人はタリーに騙されたと悟る。その頃、マーチの家に医師が訪れる。ホリーは医師を招き入れた直後に、それがジョンだと悟り、隠していた拳銃を突きつける。ジョンが正体を現すと、ホリーは居合わせた友人ジェシカに通報を命じる。ジョンはジェシカを屋外へ投げ飛ばして通報を阻止する。そこへマーチ達が駆け付ける。ジョンは車からマシンガンを持ち出し、攻撃を開始する。ヒーリーは拳銃で応戦する。マーチはアメリアにホリー達と隠れているよう命じるが、アメリアは一人で窓から逃げ出す。ジョンは執拗に攻撃を続けた末に、パトカーの到来を察知して逃走する。アメリアは通りがかりの車に助けを求めるが、不運にもそれはジョンの車で、その場でジョンに射殺される。

マーチとヒーリーは警察で無罪放免に処されるが、証言はもみ消されると警告される。二人は銃撃で蜂の巣になったマーチの家に帰宅する。そこへグレンがやってきて、姪を確かに見たと改めて訴えると共に、青いピンストライプのジャケットで机に向かっていた事を明かす。ヒーリーはそれをシドのオフィスで見ており、ミスティの名札が付いていた事を思い出す。二人はそれが映画の衣装だった事に気付き、グレンの案内でミスティの家を訪ねる。二人は部屋で映写機を見つけると、グレンが映写されたミスティを見たのだと確信する。二人はフィルムがそこに無い事から、アメリアがミスティに預けていたフィルムの複製を持ち出し、ホテルにいた配給会社の人間に渡したのだと推測する。

マーチ、ヒーリー、ホリーは部屋に残されたチェットのメモに記された日時を元に、フィルムがモーターショーに持ち込まれると考え、直ちに会場に向かう。マーチとヒーリーは会場に侵入すると、映写室でフィルムを捜す。そこにタリーが現れ、二人に拳銃を突きつけると、自らが殺し屋だと明かす。ホリーはそこへ機転を利かせてルームサービスを持ち込み、コーヒーで滑らせてタリーを昏倒させる。マーチとヒーリーは二手に別れてチェットを捜しに行く。その頃、ジョンは先んじてチェットを見つけ出し、フィルムの所在を聞き出す。間もなく、ヒーリーはゴミ捨て場で半殺しにされたチェットを見つける。チェットはフィルムを別の映像と繋いだ事を明かす。一方、老けた殺し屋はホリーを人質に取ると、マーチに屋上へ同行するよう命じる。時を同じくして、会場のスクリーンにシド制作ミスティ主演のポルノを装った大気汚染を啓蒙する映画が上映される。マーチは殺し屋を屋上から突き落とし、その弾みで自らも転落する。殺し屋は即死するが、マーチは既のところでプールに落下して難を逃れる。ジョンは爆発を起こして会場をパニックに陥れると、映写室目掛けて発砲し、上映を阻止する。ホリーは映写室でタリーからフィルムを奪い取ると、外へ放り投げる。マーチはそれを奪って逃走し、ジョンと自動車業界の人間が躍起になってその後を追う。ヒーリーはジョンを撃退し、息の根を止めようとする。ホリーはそれを制止し、殺したら二度と口を利かないと訴える。ヒーリーはそれに応じ、ジョンを気絶させるに留める。マーチは追手を退けてフィルムを守りきり、探偵としての達成感を得る。

その後、二人は司法省の庁舎でカットナーと出会す。カットナーは社会には暗黙のルールがあるのだと説き、デトロイトが潰れたらアメリカは総崩れになる為に、三大自動車メーカーに恩義のある国民はそれを潰す事はできず、自分が刑務所に行っても誰かが守るはずだと居直る。後日、カットナーの主張通り、自動車メーカーは証拠不十分で無罪となる。マーチはヒーリーとバーで落ち合うと、日本製の電気自動車が流行するだろうと楽観視する。マーチはヒーリーと共にナイスガイズ探偵社を立ち上げ、手始めにある老婦から依頼を受けた浮気調査に乗り出す。

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