チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ヴァイラル

ヘンリー・ジュースト,アリエル・シュルマン監督作「ヴァイラル」("Viral" : 2016)[DVD]

米国で寄生虫由来のゾンビ化をもたらす感染症が蔓延し、田舎町に住む高校生の姉妹が生き残る為に奮闘する様を描くホラー作品。

 

中国で寄生虫を原因とした虫インフルエンザが発生し、感染が拡大する。その症状は主に食欲増加、発熱、吐血などとされ、血液を介してのみ感染する。米国政府は入国時の検査を強化する事で水際対策を講じる。その最中、エマと姉ステイシーは父がカリフォルニア州バークレーの大学をクビになり、郊外の高校の生物教師に転職したのに伴い、学校から程近い小さな町シャドーキャニオンに一緒に移り住み、同じ高校に転入する。母はその直前にカンザスシティに出張する。奔放なステイシーとは対象的に内向的なエマは、クラスメイトで自宅の真向かいに義父と住むエヴァンに密かに好意を抱く。ステイシーもまたクラスメイトのCJと交際を始める。ステイシーはエマの心情を悟って、バス通学のエヴァンを家路に誘い、父の運転する帰りの車に同乗させる。道中、母は明後日に戻ると電話で伝えてくる。ステイシーはエヴァンに好意を伝えるようエマを唆す。

夜、ステイシーは予てから折り合いの悪い父に悪態をつく。エマはビデオ通話を通じて、クラスメイトのグレイシーが旅先から戻った母に風邪を移された事を聞く。その矢先に、エマの部屋にエヴァンが紙飛行機を投げ込む。エマはエヴァンに電話番号を教えると、頬にキスをし、距離を縮める。エマは父に母との関係が不自然な事について尋ねるが、父は多くを語ろうとせず、突然の引っ越しを詫びる。

翌日、エマは父の寄生虫に関する授業を受ける。その最中、グレイシーは発作を起こした後、吐血して教室を飛び出す。エマはグレイシーの身を案じて後を追いかけ、広場で痙攣して倒れているグレイシーを見つける。そこへ男子生徒が駆け付けると、エマは助けを呼びに行く。その直後、グレイシーは男子生徒に血を吐きかける。二人はそのまま行方をくらます。エマは保健室で診察と聴取を受け、グレイシーが風邪の症状と空腹を訴えていた事を伝える。その日の授業が休止となり、父は母を空港まで迎えに行く意向を示すと、エマとステイシーにまっすぐ家に帰るよう命じる。二人は斜向いに住む老夫トゥーミーに迎えに来てもらう。

帰宅後、父が連絡を寄越し、道路が封鎖されて帰れなくなり、空港にも近づけずに立ち往生しており、また地域全体が隔離されており、事態は相当深刻だと伝えると、喧嘩せず、また男を連れ込まぬよう二人に命じる。二人は家の中にまともな食料が残っていない事に気付く。テレビでは大統領が、空気感染しない事から対策を徹底すれば事態をコントロールできるという見込みを示す。夜、ステイシーはCJを自室に連れ込む。

翌朝、町に軍のトラックとCDCのバンがやってきて、各戸にマスク、ライト、非常食などが詰まった災害緊急キットを配布していく。テレビでは行方不明の若者が急増していると報じられる。夜、ステイシーは外出禁止令が出ているにも関わらず、CJと一緒にパーティに出かける意向を示し、密かにエマの携帯でエヴァンを呼び出す。エマはそれを知ると、やむを得ず会場に向かう。大勢の若者達が乱痴気騒ぎで盛り上がる中、エマはエヴァンと酒を飲みながらダンスに興じる。エヴァンは個室でエマと二人きりになると、好意を伝え、口づけしようとする。その時、すぐ傍でステイシーがCJの浮気を見つけて騒ぎ始める。ステイシーは憤慨し、一人で帰ろうとするが、その矢先に屋内に忍び込んでいた感染者の男が、傍にいる者達を見境なく襲い始める。皆は一目散に逃げ出す。エマはステイシーと一緒に逃げようとするが、男に阻まれる。ステイシーは男の吐いた血を顔に浴びて感染する。そこへエヴァンが駆け付け、男を殴り飛ばし、二人を救う。ステイシーは感染を否定する。帰宅後、ステイシーはシャワーで血を洗い流す。

翌朝、CDCの職員が各戸を回って感染の有無を検査する。エマとステイシーは検査にパスし、感染者との接触を否定する。軍は各戸のガレージのドアに検査が必要な家か判断する為の記号と数字を描いて回る。間もなく、父が連絡を寄越し、施錠して誰も入れない様にし、ステイシーに銃を肌身離さず持っているよう命じる。その直後、電話、ネット、テレビが全て不通となり、緊急放送で大統領による戒厳令が宣言される。ステイシーは銃を探す。その際、エマは母が片時も外す事のなかった結婚指輪を見つけると、父と母に何があったのかステイシーに尋ねる。ステイシーは口を噤む。その夜、周辺の家から感染を報せる発煙筒が次々に上がり始め、間もなく感染したトゥーミー夫人が駆け付けた軍に強制連行される。エマとステイシーは車で逃げようと企てるが、町外れの検問で引き返すよう命じられ、強行突破を図った別のトラックは問答無用で銃撃される。

翌日、軍は感染者を匿うと重罪に問われると警告して回る。ステイシーはうなじにできた腫瘍を案じ、針で刺した途端に激痛を覚えて止める。その夜、ステイシーはエマに対し、父に会いに大学を訪ねた際に、父が学生と浮気しているのを目撃し、それを母に伝えた事、エマを守る為にそれを黙っていた事、悪態をついていたのもその為だった事を明かす。ステイシーは感染の症状を発現し始める。その時、エヴァンが感染した義父に追われて逃げ込んでくる。義父は中に押し入ろうとする。エヴァンは感染者が目が見えない事を明かす。三人はマスクを着用して襲撃に備える。義父は窓を割って押し入ると、エマに接近する。ステイシーは義父を撃ち殺してエマを救うが、その直後に痙攣を起して倒れ、吐血する。エマとエヴァンはステイシーを部屋に監禁する。エヴァンは逃げるべきだと主張するが、エマはステイシーの為に留まる意向を示す。

翌日、エマはガレージに避難済みと欺く記号を描く。ステイシーは空腹を訴えると、エマに逃げるよう促す。エマはステイシーを励ますと、父の書物などから寄生虫を取り除く方法を模索する。エマは屋根の上に登って携帯の電波を探ろうとするが不振に終わり、父にもう会えない予感がするとエヴァンに訴える。エヴァンは数年前に癌で死んだ母を一人で看病した事を明かし、今でも病気になる前の姿を思い出すと説き、エマを慰める。間もなく、周辺の地域で空爆が始まる。CJはステイシーを連れ出す為に家に忍び込む。ステイシーはCJに助けを求め、部屋の前に呼び寄せると、隙間から腕を引きずり込んで食い殺す。そこへエマとエヴァンが駆け付ける。ステイシーは空腹に耐えられなかったのだと訴える。

エマは食事に麻酔薬を混ぜてステイシーに与える。ステイシーはそれを貪り食った後、自分が死んだら父に謝意と愛を伝えるよう請う。エマはステイシーが助かって自分で伝えられると励ます。間もなくステイシーが眠りに就く。エマは部屋に入ると、ステイシーのうなじに空いた穴をテープで塞ぐ。寄生虫が空気を求めて姿を現すと、エマはピンセットでそれを引きずり出そうとする。ステイシーは激痛で目を覚まし、長い紐状の寄生虫を引きずり出す。エヴァンは床に落ちたそれを踏み潰して殺す。

翌日、軍は空爆に備えて町の住民に避難命令を発する。エマは快方に向かうステイシーを見て安心する。間もなく、ステイシーは非常食を全て食べ尽くして外へ飛び出す。エマはエヴァンと共にステイシーを追って民家に入る。二人はその家の住人が心中を図ったのだと悟ると、血痕を辿って物置の奥へ向かい、グレイシーを始めとする感染者が集う巣に辿り着く。感染者が二人の存在に気付くと、二人は二階の部屋に逃げ込む。そこにいたステイシーはエマを襲う事を恐れ、自分を殺すよう哀願する。エマは逡巡するが、ステイシーが完全に寄生虫に蝕まれたのを見て、やむを得ず撃ち殺す。二人は屋上へ逃れる。そこへ巣の熱源を感知した戦闘機が飛来し、二人はプールに飛び込む。その直後に家は空爆され、木っ端微塵に吹き飛ぶ。

エマとエヴァンは町の売店に辿り着く。エマはそこに貼り付けられた無数のメッセージの中から、ワシントン州の叔父の家に来るようにと、父が記した家族写真を見つける。二人は放置された車に乗り込むと、口づけを交わし、町を離れる。

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