チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

やはり私はどこかの段階で自決せねばならないだろうと思い知らされた大雨の朝。

昨夜から結構な勢いで雨が降り出し、それが窓の庇を叩きつける音がうるさくてなかなか寝付けなかった。ようやく眠れたと思ったのも束の間、夜半に突然強烈な異臭を感じて目覚めてしまった。夏場にしばしば舞い込んでくる隣近所のBBQの煙の匂いと似ているのだが、まさか冬場の大雨の真夜中にBBQはないだろうし、どうしたものかしらと思いつつ、布団ミノムシになってやり過ごそうとした。しかし、匂いが強烈過ぎて眠れやしないし、引きそうな気配もない。そうこうしている内に消防車が近づいてきて、割と近所に停まったではないか。カーテンを開けて外を覗いてみたところ、どこか分からないが煙が上がっており、そこに赤々と回転灯が反射しているのが見えたので、それが異臭の原因だと確信した。被害の程度は見ていないので分からないが、私は自分のボロアパートが火事でなくて良かったと安堵してしまった。手前勝手な人間である。原因が分かったら匂いが引くまでもなく眠りに就く事ができた。しかし、こんな大雨の日に、しかも自分の生活圏内で出火するとは想像だにしなかった。起きたら匂いは綺麗サッパリ消えており、昨夜の出来事が夢か現か分からなくなった。しかし、焼け出されるという不測の事態への備えも必要だと考えさせられた。それ以前に、自分が認知症を患い、火元になってしまう可能性を考えただけで恐ろしい。やはりそうなる前にどこかで自決せねばならない。なってからでは取り返しがつかない。それが分かっていても実行に移せず、月日ばかりが過ぎていく。