チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

「ワンダー 君は太陽」を観てもう少しで泣きそうだった私の涙腺は相当ユルユル。

昨日はおよそ一ヶ月ぶりに市街地の皮膚科へ出かけた。診察する医師は何人かの持ち回り制だが、たまたまなのかそうと決まっていたのか、前回と同じ女の医師に当たった。私はこの一ヶ月で症状の改善がほとんど観られないと、苦痛を露わにしながら訴えたが、医師の対応は私の薬の塗り方が十分で無いから効果に乏しいと言わんばかりだった。私は内心ムッとして反論したい衝動に駆られたが、生活習慣を省みれば私に非がないとは言えないのも事実だし、そもそも反論する程の弁舌も持ち合わせていないので、医師の言い分をすごすごと聞くに留め、改めて別種の薬を処方してもらう事にした。しかし、わざわざ交通費を出してこの皮膚科に通うモチベーションは失われてしまった。最寄りの元の皮膚科に戻るか、或いはまた新たな皮膚科を探すか、早急に検討を始めねばならない。昨日はせっかくの交通費を無駄にするまいと思い、ついでにシネコンで「ワンダー 君は太陽」を観てきた。稀な先天性疾患により顔面に形態不全を持つ男の子が、転入先の小学校でいじめや差別に苦しみながらも、家族や友達らの支えを得て困難を乗り越え、成長していく様を描いた、紛うこと無き傑作だった。名作「ウォールフラワー」の監督だけあって、プロットの構成がドラマチックで、あとひと押しされたら泣いてしまったかもしれない。主役の男の子を演じるジェイコブ・トレンブレイの演技は「ルーム」や「ソムニア」でも感心したものだが、今作は更に卓越していた。当分引く手数多だろうが、この名子役がどんな大人になっていくのか計り知れない。