チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

爪のせいで掻き毟ってしまうのだからいっその事爪を全て剥ぎ取ってしまいたい。

今日も30度超えの真夏日だ。昨日は適度に風があって幾分暑さも和らいだのだが、今日は日差しが照りつけるだけで室温がどんどん上がっていく。こう暑いと扇風機の風を強めざるを得ないワケだが、四六時中人工的な風に当たっていると悪化したアトピーが痒くて仕方ない。昨夜は暑さと痒みのコンボによる寝苦しさのせいで、一時間置きに覚醒を余儀なくされた。その過程で、私は自分が思っている以上に全身を掻き毟っている事に気付かされた。そうなるのを嫌って、日頃から深爪になるくらい爪を短くしているのにまだ足りないらしい。そもそも野生から解き放たれた人間にとって、爪は本当に必要なのだろうか。即座に思い当たる用途が体を掻く事くらいしかない。掻き毟らないで済むのとトレードオフになる程のメリットが無い様に思える。私の様な体質の者にとって、掻く行為は百害あって一利ないのであって、傷めないで済むならゴリゴリに削ってしまいたいし、更に言うならいっその事、剥がしてしまいたい。まあ、できもしない事をあーだこーだ言っていてもどうにもならないのだし、日がな爪切りに勤しむしかない。ときに、私はこういう性分ゆえに、他人の爪を観察するのが習性となっているのだが、良い齢の男が爪を無造作に伸ばしっぱにしているのを見るにつけ、ゾッとしてしまう。一般に『爪が長いと童貞』的な俗説があるが、完全無欠の童貞である私もそれは正鵠だと思える。