チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ツルツルの決死圏。

土曜に降った雨が雪を融かし、そこへ気温が急降下した為に、路面が凍結し猛烈にツルツルとしている。平滑ならまだ救いがあるのだが、凸凹でツルツルだから一歩一歩の足取りに細心の注意を払わなければ、立ちどころに足を掬われる。雨降って地固まりぶりがハンパなく、ここまでツルツルなのは初めての経験だ。至るところでそんな有り様だから、どこにも逃げ場などなく、昨日などスーパーへの往復だけで、何度もヒヤリハットを繰り返し、泣きそうになった。というか心の中では泣いていた。なんとか無事生還できたものの、いつどこで転倒してもおかしくなかったし、今日もまた同じ思いをするのかと思うと気が重い。ゼロコケ達成への道程は遠い。

こう思うのは僕だけではなさそうで、昨日は転倒で負傷し、病院に担ぎ込まれた人がいつになく多かったらしい。それも頷けるハナシで、冗談抜きでマトモに歩けるところがないのだから、年配の人なんかはかなり危険だろう。その一方で、悪路でも上手に歩いている人もおり、その滑り歩きの様な姿に、僕は感心のあまり見とれてしまった。雪国生活数年目でまだビギナーの域から出ない身だから、なんとかコツを盗めないものかと必死なのだが、経験値か、或いは運動神経の差か分からないが、どうにも難しい。この齢ではもう体得するのは無理なのだろうか。

除雪車で凍結路面を削ってくれれば願ったり叶ったりだが、幹線道路への対処でいっぱいいっぱいかもしれない。今夜から降雪との予報が出ていおり、積雪で覆われれば幾分歩きやすくなるので、今はそれを待ち遠しく願っているところ。凍結路面で絶対に滑らない靴底とか、現代科学で作れないものかしらねぇ。鋲とか付けるのは気が進まないし・・・何にせよサバイバルスキルが必要な季節だ。

 

映画鑑賞記

アンソロジー作品「ABC・オブ・デス」("The ABCs of Death" : 2012)

26人の監督による、死を表現した短編で構成されたアンソロジー型ホラー・コメディ作品。

世界各国の26人の監督がアルファベットを一文字ずつ与えられ、その文字を頭文字とした単語をテーマに、それぞれが独自に死を表現した短編を製作する、という趣旨の作品群となっている。

"Apocalypse"(アポカリプス)"Bigfoot"(ビッグフット)"Cycle"(サイクル)"Dogfight"ドッグファイト"Exterminate"(駆除)"Fart"(おなら)"Gravity"(重力)"Hydro-Electric Diffusion"(水電拡散)"Ingrown"(内向)"Jidai-geki"(時代劇)"Klutz"(不器用)"Libido"(性欲)"Miscarriage"(流産)"Nuptials"(結婚)"Orgasm"(オーガズム)"Pressure"(重圧)"Quack"(アヒル)"Removed"(切除)"Speed"(スピード)"Toilet"(トイレ)"Unearthed"(発掘)"Vagitus"(産声)"WTF!"(カオス)"XXL"(ダブルエックスエル)"Youngbuck"(ティーンエイジャー)"Zetsumetsu"(絶滅)

アルファベット26個分の短編をそれぞれ異なる監督が担当し、AからZまで順番に並べた短篇集で、相互関係は全くなく、一貫性もない。ジャケットから純粋なホラー作品のオムニバスだと推察したのだが、実際はエログロなんでもありの変態的なコメディ色の濃い作品が多く、死を表現していると言われてもピンと来ないモノばかりだったが、そういうモノだと思えばそれなりに愉快だった。純ホラー、コメディ、SF、アニメ、クレイなどジャンルには幅があり、それぞれの持つ世界観も多種多彩。性的、倫理的にかなり際どい演出表現が多用されており、それ故に18禁となっている模様。26人の監督の中で、僕が知っているのはアダム・ウィンガードとナチョ・ビガロンドだけで、新鮮と言えば新鮮だけど、正直イミフな作品もあり、国柄や文化の違いなんかも感じさせられた。日本人では"F"に井口昇"J"に山口雄大、"Z"に西村喜廣が参加していて、どれも脳裏に焼き付いて離れない程に、強烈な個性を炸裂させている。いくつか衝撃的だった作品を挙げると、"F(おなら)"は終末感漂う世界で女子高生が女教師のおならを嗅いで死ぬみたいな、超絶ぶっ飛んだ内容で苦笑しきり。"L(性欲)"拘禁された男2人が衆人環視の中、オナニー合戦をさせられ、早く◯った方が勝者となり、敗者は即座に処刑されるという内容で、いったいどんな顔して見れば良いんだって内容。"Z"(絶滅)はトリを飾るだけあって、言葉にするのが憚られる程のエログロさに、社会風刺的な趣向を織り交ぜた、最大の問題作となっている。他ではちょっと味わえない、こんなノリ嫌いじゃない(笑)。2作目が既に本国では公開済みとの事で、日本でのリリースを楽しみに待ちたい。

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