チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

新年度の光景。

まぁ、毎年のことなんだがニュースで大手企業の入社式の映像を見るにつけ鬱々としてしまうんだよね。

ああいう眩い光景に嫉妬と苛立ちを禁じ得ないんだ。性根が腐ってるからさ、腐臭漂うほどに。

僕は大卒でストレートに就職できなかった落ちこぼれ組だから、いわゆる入社式などに参加したことは

ない。その後もあれよあれよと底辺の滑り台を転げ落ちては這い上がりの繰り返しで、いまや人生を

ドロップアウト。どこぞの調査で就活を苦に死を意識したことのある若者の割合が増加しているそうだ。

でも、そんなの誰だって生きてりゃ考えることくらいあるんじゃないのかね?僕なんて大学に入る

前から、死にたいと思わない日は一日たりともないけどね。ただ自らの不遇が社会のせいだとは

努々思わぬようにしてる。一方で、僕のようなGMKZの乞食を処分できずに放置するのは社会悪だとも

思うがな。ふぃ~、本当に春はネガチブな感情が沸々と募るわ。

 

昨日も図書館で借りたNスペを観た。「学徒兵 許されざる帰還 陸軍特攻隊の悲劇」。タイトルだけで

憎っくき大本営モノだって察しが付くよね。舞台は沖縄。1000機以上が陸軍特攻隊として

飛び立って半数近くはなんらかの事情で帰還せざるを得なかったそうな。事情の如何を問わず、

特攻はすなわち死であり、軍神として扱われる存在である。戻ることなど絶対にありえない、

これが軍を支配する空気であった。それでは戻らざるを得なかった特攻兵はどうなったか?戦意に

関わるので、人目に付かぬように専用の寮に隔離・幽閉され、その挙句に上官からはクズ呼ばわりの

日々が待っていたというのが実情だそうだ。特攻兵として編成されたのは二十歳前後の若者ばかり。

戦争が終わってなお、慚愧に堪えぬ思いを抱き続ける証言者の姿がとても悲しかった。