チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

野良猫さん。

先日、久しぶりに路上で猫を見かけた。毛並みがボサボサで顔つきもどこかやさぐれた印象だったので、

野良猫ではないかと推測している。昨年の夏頃だっただろうか、アパートの裏の雑木林で伏せって

いた一匹の猫を部屋の窓ごしに見かけたのだが、おそらくあの時の猫と同一だろう。しかし、厳しい

冬の間はいったいどこで過ごしていたのだろうか?ここは真冬なら氷点下続きで降雪量も多い土地だし、

とても路上で越冬できるとは思えないのだが。もう少し都市部の方まで遠征して、比較的暖かい歓楽街

界隈にでも身を寄せていたのかも知れない。それにしてもあの風貌を見るにつけ、どこか僕と同じ

乞食属性を持ち合わせているような、そんな気がしてならない。もっとも向こうにしてみれば良い

迷惑かもしれないが。それ以前に普通に飼い猫の可能性もあるしな。もう少し春めいて来れば、また

どこかで会えるだろう。日常にささやかな変化をもたらしてくれる猫さんにとりあえず感謝。

 

昨日は懐かしのスリラー映画「ザ・フライ」を鑑賞。10年以上前にテレビの深夜時間帯で観た気が

するものの、記憶にほとんど残ってないのでこの度じっくり観てみる事に。BD向けにリマスタリング

されているのか、非常に画質鮮明で主役のセスが徐々に変身していく様子がハッキリ判る。この時代

らしい特殊メイクを存分に駆使しているが、CGではちょっと醸し出せない、実際にそこにあるという

臨場感と生々しさを巧く表現していると思う。昔の作品ならではの味わい深さを堪能できた。