チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

悪姿勢3D。

首がまわらない。昨日、顔を洗おうと首を傾けた瞬間にズキッ!と筋を痛めてしまい、またしても運動不足を痛感してしまった。これから更に齢を取ると、一事が万事こんな具合なのかもしらん。くしゃみした拍子に骨折とか、そうそう笑ってもいられない領域に差し掛かってきたんだわ、きっと。ときに最近、しばしば「ストレートネック」なる言葉を耳にする。スマホが急速に普及し、長時間首を傾けっぱなしにして利用するヒトが増えたコトで、顕在化してきた現代病の類らしい。もちろんスマホに限定されるワケではなく、おっさんの様なネット依存のPC齧り付きタイプも漏れ無く該当するとのこと。そうでなくとも僕は猫背なのに、これにストレートネックが加わると、もはや新種の生物へと変態を遂げるのではないかしら。先日、免許の更新で久しぶりに証明写真を撮ったのだけど、あの手の写真って、左右で肩の高さがズレているのが良く判るのよね。だから僕の姿勢は前後左右で、三次元的にエラいことになってるはず。こういうのって少なからずメンタルにも影響及ぼすのだろうねぇ。ま、幸い僕は子孫を残さないので、間違った方への進化は食い止められるのだけど。淘汰圧GJ。さて泣くか。

 

読了記

母という病 (ポプラ新書)

毎度お馴染み、精神科医の岡田センセの著書。出る度に気になって読んでしまうね、やっぱり。「母という病」とはざっくり言って、母からの愛着を満足に受けられなかった子供が患う諸々の症状の総称。ADHDや不安障害、うつ、ひきこもり等々、メンタルに及ぼす影響は多岐にわたる。母が子供への愛着を惜しむと、その影響は将来に渡ってクリティカルに響く。著者によれば、子は最低でも生後1歳半までは、母による十分な愛着を受ける必要があり、この期間の愛着不足は「母という病」の発現率を高めるそうだ。脳の可塑性を考えると、成長してから病を取り除くのは非常に困難で、ずっと問題を抱え続けていくことになる。また、愛着不足で育った親は、自分の子供に対しても愛着を与えにくいという傾向があり、母という病は再生産され続けると。これらは単に経験則ではなく、生理学的にも確かなことが分かっているようで、キーファクターは「オキシトシン」。愛着の授受に際し、このオキシトシンというホルモンが脳内で分泌されるのだが、これが情緒形成に重要な因子というワケだ。奇遇にも、つい先日のNスペ「人体 ミクロの大冒険」シリーズで、オキシトシンが取り上げられており、ホットな研究対象なのだと分かった。本書は見方によっては、世のお母さんに対して結構辛辣な内容となっているのだけど、それだけ乳幼児期における母子の繋がりの重要性を、広く一般に知らしめたいという、著者の痛切な思いを感じた。

(017)母という病 (ポプラ新書)

(017)母という病 (ポプラ新書)

 

 

映画鑑賞記

ジョエル・コーエン監督作「ファーゴ」("Fargo" : 1996)

自作自演の誘拐事件の顛末を描いたサスペンス作品。自動車ディーラーのしがない営業マン、ジェリー(ウィリアム・H・メイシー)は借金の返済に行き詰まっていた。そこで、ゴロツキに妻を誘拐させ、義父に身代金を支払わせるコトで、そこから自らに還流、返済費用を捻出しようという、まったくもって身勝手な偽装誘拐を画策すると。ところがこの計画自体が杜撰極まりない。また依頼したゴロツキも素性の良く知れない二人で、計画の途中で予定外の殺人事件まで起こし、証拠を残しまくってしまうワケですな。殺人事件の捜査を担当するコトになったガンダーソン署長(フランシス・マクドーマンド)は、残された証拠からジェリーに辿り着き、あらま誘拐と殺人が繋がっちゃいましたという流れ。なんというかこう含みを持たせた、意味ありげな台詞がチラホラあり、ココロに引っ掛かるのだけど、メリケンの文化や習慣に通じていないせいか、処理しきれない感。この感覚は「ノーカントリー」で得たそれと同じだ。コーエン作品はこんな雰囲気なのかしらね。

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