チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

どうなるんざんしょ。

昨日に引き続き、涼しくて何より。ニュースを観ていたら、トンキン方面の方々が「涼しい」だの「もうクーラー要らん」だの言っており、ああそっちもですかという感じ。いま思ったことをそのまま口にするけど、残暑はどうなるんざんしょ(震え声)

しかし、今夏は大雨と日照不足の影響で農作物へのダメージの方がなかなか深刻な様子。昨日、スーパーの特売に行ったので、あれこれと価格を見て回ったが、こちらではまだ目立った価格変動は無く、とりあえずは一安心。強いて言えば普段より茄子が高かったくらい。自室を出る前に「きょうの料理ビギナーズ」を観ていて、ハツ江ばあちゃんが丁度茄子の簡単料理を紹介していたので、「よっしゃ茄子買ってきて早速作ったろ!」って意気込んで行ったのに、買えずに残念。

最近観るようになったあの番組は、ズボラで料理スキルゼロの僕には打ってつけである。近くテキストを購入して幅を広げてみたいな、などと考え中。しかしあくまで予定は未定である。

 

読了記

無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)

無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)

 

若年無業者問題に焦点を当てた一冊。NPOで若年就労支援に携わる工藤氏と、気鋭の社会学者の西田氏による共著。福祉や労働問題に関心のある向きには一読を勧めたい。一言で「若年無業者」といってもその定義はなかなか難しく、そもそも「若年」を何歳から何歳までと定義すべきか、という基本的な部分で論者により相違がある。上限は29歳なのか、あるいは34歳か、更には39歳までとすべきか、といった具合だ。ニートの定義は15~34歳と決められているが、それに倣った場合、30代後半の本来働き盛りの稼働年齢層まで切り捨てることになってしまう。

また「無業者」も求職型、非求職型、非希望型と分類され、それぞれ、就業意欲があり職探しをしている者、意欲はあるが職探しをしていない者、意欲を失ってしまっている者、の3類型があるとされる。この3類型の各個人で置かれた状況が異なり、社会復帰を促すにしても当然対処法も変わってくるワケだ。ここにニート、ひきこもり、また最近話題のSNEPの存在が頭を擡げる。(ニートは60万人、SNEPは160万人いるとされる。)国による統一した指針がないために、現段階で大規模且つ精緻な調査・研究が行われていないのが残念だが、工藤、西田両氏の手で少しずつではあるが「若年無業者」問題に光明が差してきた様に思える。

僕はまさに無業者の最たる存在なので、身につまされる内容ではある。そのうち、若年ですらなくなってしまうのがツライが、著者らの研究が若い世代に福音をもたらす存在たる事を期待せずには入られない。しかし、この若年無業者問題ひとつ取っても、日本の将来は予断を許さない状況にあると思うのだけど、国の動きは絶望的に遅い。これからどうなるんだろうねって誰しも不安を抱くところだけど、悲観的な僕に言わせれば、もうどうにかなるレベルを過ぎてしまった気がするんだよなぁ。そんなことより自分の心配をするべきなんだけどさ。

 

映画鑑賞記

ジェームズ・ワトキンス監督作「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」("The Woman in Black" : 2012)

廃れた屋敷を訪れた男が亡霊の呪いに翻弄される様を描いたホラー作品。

20世紀初頭のロンドン。弁護士のアーサー(ダニエル・ラドクリフ)は成績が振るわず、所属する事務所からクビを迫られる窮地にあった。そんなアーサーに、上司がある田舎村の屋敷に関する調査を託す。曰く、所有者の女性が亡くなっているその屋敷に赴き、遺書の類を発見せよとの指示で、アーサーにとってはこの仕事の成否が人生を左右する事になった。男やもめのアーサーは幼い息子を残し、はるばるその田舎村へと向かう。ところが、よそ者のアーサーに対し、村人は誰も一様に冷たく、屋敷については口を噤むという只ならぬ雰囲気で、彼は当惑する。屋敷は干潮時にのみ渡れる海岸沿いの離れの無人島にあり、往来するにも一苦労だったが、アーサーに選択の余地はなく、村人の制止も振り切り屋敷を訪ねる。時間に限りがあり、早速廃れた屋敷の探索を開始するアーサーだったが、そんな彼は得体の知れぬ何者かの存在を感じ、翻弄されていく。

心霊モノのオカルトチックなホラーですな。田舎の寒村からほど近い場所にある離れの孤島に聳え立つ、いかにもいわくつきの怪しげな廃館に、ラドクリフ扮する弁護士アーサーが単身乗り込んで探索するハナシ。最初は超常現象に翻弄されていたのが、次第に漆黒の衣装を身に纏った女を見たり、果ては子供たちの亡霊まで現れちゃうと。実は生前、所有者の女が水難事故で息子を喪っていたのだけれど、その件に関して怨嗟と憎悪を滾らせており、それが呪いと化して、過去に村人にも災いをもたらしてきたと、こういうワケですな。んで、アーサ一にもその呪い見してすぐ気付くのだけど、このストーリー展開ってあの鈴木光司原作の「リング」に通じるモノがあるのね。もちろん設定こそ違うものの、本質はオチまで含めてかなり似ている。ネットの声を拾ってみると、やはり同じ感想がチラホラ。雰囲気は凄く良かったけど、もうひと押し何か欲しかったかも。

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