チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

REC/レック2

ジャウマ・バラゲロ監督作「REC/レック2」("REC 2" : 2009)[DVD]

アパート内で発生した謎の感染症を巡り、その対処に臨む者達の姿をモキュメンタリー手法で描くホラー作品。

前作の事件発生直後からほぼシームレスに始まる。アパートは防疫態勢を敷く当局に包囲され、周辺一帯が騒然とする中、4人の特殊部隊員が現場に到着し、保健省から派遣された医師オーウェンと合流する。彼らより先に突入した者達を含め、生存者らを救出すべくアパートに突入するオーウェンと隊員達。隊員の1人が携行するビデオで全てを録画していくのは前作同様。しかし、内部に入るやいなや、オーウェンは保健省の医師ではなく、神父であることが判明する。そう、彼は全ての事情を知った上で、秘密裏に事態を収拾すべく、教皇庁から派遣された謂わばエクソシストなのだった。アパート内で起こっている事件は、病原菌由来ではなく、悪魔憑きであり、唾液と血液を介してのみ感染する事が明かされる。体内に悪魔を取り込んだ1人の少女メディロスが全ての元凶とされ、アパートの最上階である神父がワクチンの研究を試みていたのだが、それは頓挫してしまったと。そこでオーウェンは、ワクチン生成を成功させる為に、アパート内のどこかにあるとされるメディロスの血液を確保しに来たというワケ。アパートからはミッションを完了した上で、オーウェンの声紋認識を経ないと、当局が脱出を許可しないという徹底ぶり。特殊部隊の4人は冗談じゃねえとばかりに神父に詰め寄るも、感染しゾンビ化した住人達を前に神父の言う通りにミッションをやり遂げるしかないのだった。

狭いアパート内を上ったり下ったり、死に物狂いで逃げ惑う内に、1人、また1人とゾンビ化しながら、手掛かりを探すオーウェンら。後半に差し掛かり、前作の最後で生死が不明となっていた主人公アンヘラが満を持して登場。どうやって生き延びたんだって答えは単純で、実は悪魔の本体はメディロスから彼女に乗り移っていた事が最後の最後に明かされる。そうとは知らず、オーウェンも隊員達も、まんまと騙され、結局オーウェンはアンヘラの手に掛かり、絶命。さあいよいよアンヘラはアパートから出るぞというところでEND。モキュメンタリーなカメラワークが緊迫感を絶妙な具合に維持させていて、非常に面白かった。オーソドックスなエクソシスト系譜を受け継ぎながら、それをより動的なモノへと発展させている感じがステキ。今月公開の4作目「REC/レック4 ワールドエンド」に続く様で、これは観に行くしか無いな。

f:id:horohhoo:20150217233454j:plain

f:id:horohhoo:20150217233457j:plain

f:id:horohhoo:20150217233501j:plain

f:id:horohhoo:20150217233505j:plain

f:id:horohhoo:20150217233510j:plain