チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

REC/レック4 ワールドエンド

ジャウマ・バラゲロ監督作「REC/レック4 ワールドエンド」("REC 4: Apocalypse" : 2014)[BD]

謎の集団感染の生存者が、海上で隔離された船からの脱出を図るべく、感染者を退け奮闘する様を描くホラー作品。

謎の奇病の集団感染が起き、隔離されたアパートに、軍医グスマンと伍長ルーカスら特殊部隊が突入する。時限爆弾を仕掛け、脱出を試みるが、感染した住民の襲撃に遭う。グスマンらは犠牲を払いながら、生存者でTV局レポーターのアンヘラを救出し、脱出する。

アンヘラは、海上に隔離された船の研究施設で意識を取り戻す。そこに現れた研究者達は、アンヘラの感染の有無を調べる血液検査を行う。同じ頃、グスマンは検査を終え、船室で目覚める。その後、アンヘラは陰性と判るや否や、船外への脱走を図る。その途中、グスマンと遭遇し、甲板へ出るも、医師リカルテらの率いる警備隊により包囲される。アンヘラは船室へ連れ戻される。リカルテは、船内にルーカスと更に披露宴会場の生存者の老婦がいる事を伝え、感染拡大を食い止める為に、海上で完全な隔離状態にしていると告げる。

船長のオルテガは、リカルテが大金を払って船をまるごと買い上げ、大量の医療機器を研究室に搬入した事をグスマンに打ち明ける。グスマンは、通信士のニックが、リカルテの依頼を受け、アンヘラの所持していたカメラの修理と映像の復元を行っていると知る。グスマンは食堂を訪れ、ルーカスと再会し、船が外部と交信できず、救命艇も使えない完全な隔離環境だと知る。

グスマンは、ニックに船内の監視カメラのシステムに侵入させ、内部の様子を探ると、研究室に向かう。その直後、船内が停電に見舞われる。アンヘラはその隙を見計らって船室から抜け出し、グスマンと会う。オルテガと舵手ゴロは、船に嵐が近づいている事を察知する。アンヘラはグスマンと共に操舵室を訪れ、ニックが行っている修復中の映像を見る。

その頃、研究室から感染した猿が逃げ出した事が判明し、リカルテは警備隊に捜索を命じる。調理室に出現した猿にコックが襲われ、猿を殺すが、咬み痕から感染する。食堂のゴロや警備隊らは、料理に猿が混入していると知らずに食べる。ルーカスはコックの感染に気付き、冷蔵庫に閉じ込めると、アンヘラ達に食事に手を付けぬ様に制止する。そこへリカルテらが現れ、コックに解毒剤を投与する。しかし、効果が現れず、コックは逆に凶暴化する。

その後、食事を摂った警備員達が次々に感染し始める。ルーカスは、教会が研究資金を出していた研究と知り、アパートから秘密裏に血液サンプルを持ちだした事をグスマンに打ち明ける。グスマン、アンヘラ、ルーカス、老婦の4人は食堂から操舵室へ移動を始める。途中、感染者達の襲撃に遭い、撃退するが、老婦がはぐれる。ルーカスはサンプルの件でグスマンに負い目を感じ、老婦を探しに向かう。同じ頃、機関室にも感染者が現れ、機関士が格闘するが、設備を損傷し、船の油圧が低下する。

グスマンとアンヘラは操舵室へ到着する。オルテガは、オイル漏れでエンジンが停止する為、機関室で補助エンジンを動かす必要があると告げる。リカルテの目的を探るべく、グスマンはニックに研究室のシステムに侵入させ、保存されているデータから教会や悪魔に関する記事、少女の入院記録などを発見する。

一方、リカルテは血液が変異し、性質が変わった事を察知する。変異していない血液で解毒剤を作る必要があるが、それにはアパートの屋根裏の少女の血液が欠かせなかった。打つ手が無いと判断したリカルテは、プロトコルに従い、船の爆破を決意する。その頃、カメラの映像の修復が終わった事が分かり、リカルテは爆破を思い留まる。映像から、少女がアンヘラに悪魔の感染源である寄生体を移したのを確認したリカルテは、アンヘラから寄生体を摘出し、解毒剤が作れると確信する。

ルーカスは感染した老婦らに襲われ、撃退するが、逃げ込んだ先でリカルテらに取り押さえられ、アンヘラの元へ案内を命じられる。操舵室にリカルテらが現れ、グスマンに事情を話し、理解を求める。アンヘラは強引に手術の準備をさせられるが、そこへ感染したゴロが現れ、一同に襲いかかる。その隙にアンヘラは操舵室から逃げ出し、船長も姿を消す。船長の代わりに操船できるのはニックしかおらず、補助エンジンを動かす為に機関室に行く必要に迫られる。感染者を迎え撃つために、グスマンとルーカスは武器の調達に向かう。

リカルテの追手から逃走するアンヘラは、操舵室からの通信でニックの支援を受ける。アンヘラはリカルテを誘き出して噛み付くと、感染の有無を調べる様に告げる。研究室に戻ったリカルテは血液を分析し、陰性だと判ると、解毒剤を作る術が無い事を悟る。アンヘラは自分を解放する様に命じる。

グスマンとルーカスが武器を携え、操舵室に戻る。ルーカスとニックが機関室に向かい、グスマンはアンヘラを助けに1人で向かう。リカルテは寄生体がアパートの外に出た事を確実視しており、悪魔に欺かれていると察する。そこへ現れたグスマンが、アパートでアンヘラから寄生先を変えた事を明かす。リカルテは自爆装置を起動し、20分のカウントが始まる。グスマンに追い詰められたアンヘラは、実験動物の収容区画に落下し、感染した猿達に追われる。

機関室に到着したニックらは、感染者達の襲撃に遭い、ルーカスが殺される。リカルテは隠しておいた救命いかだを持ち出し、脱出を企てるが、それをニックが発見する。リカルテは2人だけで脱出する様に提案するが、ニックはリカルテを殴り、いかだを奪う。ニックは猿に追われ逃げてきたアンヘラと落ち合い、猿達を船外機で撃退すると、食堂に逃げ込む。そこへグスマンが現れ、アンヘラに襲いかかる。寄生体は再びアンヘラに乗り移ろうとするが、ニックが手渡した銛でアンヘラがグスマンを殺す。2人は甲板へ上がり、感染者達に追われながら、荒波に飛び込むと、いかだで命からがら逃げ延びる。その直後、船は爆発する。海に投げ出された寄生体は、生き延びて魚に取り込まれる。アンヘラとニックは無事、陸に辿り着き、帰路に就く。

 

 

RECシリーズの最終作。邦題のワールドエンドは内容と結構ズレてるから、素直にアポカリプスにした方が良かったと思う。1と2は完全にファウンド・フッテージ形式で、暗く狭いアパートという閉鎖的な環境の中、上に下にと行ったり来たりする様を、一人称のカメラ視点で表現するのが、緊迫感に富んでいて良かったのだが、本作は演出にしてもプロットにしても、普通のゾンビホラーになってしまって、独創性に欠けているのが残念。最終作の割に謎は謎のままだったし。ちなみに1と2が連続した本流で、3は傍流かと思ったら、3の生存者もちゃっかり登場していたのは笑った。ま、すぐ死ぬワケだが。作品の世界では1~2~4とほぼシームレスなのに、リアルでは1から4の公開まで7年を経ているのだから、アンヘラ役のマヌエラ・ベラスコもアラサーからアラホーになってしまって、さすがに違和感を禁じ得ないよなぁ。

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