チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

SEXエド チェリー先生の白熱性教育

アイザック・フェダー監督作「SEXエド チェリー先生の白熱性教育」("Sex Ed" : 2014)[DVD]

担当する生徒達の性知識の乏しさを知った教師が、自ら性教育の授業に乗り出す様を描くコメディ・ドラマ作品。

数学の教師を志望するエド(童貞)は、不況の煽りを受け、教育実習を終えた後も教職を得られず、ベーグル店でバイトをしながら就職活動を行う。ある日、エドは店に不純な目的で訪れたカップルに負け組と罵られた事で、嫌気が差して店を辞める。一方、エドのルームメイトで良き理解者のJTは恋人のアリーとセックスに明け暮れ、エドとは対照的な生活を送る。

応募した学校から、書類選考のみで不採用の通知を受け取ったエドは反感を抱き、面接を要求すべく学長の元に直訴に訪れる。学長はエドと雑談を交わした後、唯一タンパの学校の課外授業で空きの求人を見つけ、エドに紹介する。アパートから学校まで通うには遠い為、エドはJTとアリーに促され、心機一転引っ越しを決める。エドは学校から程近い場所に、シドニーが管理するアパートの一室を紹介され、即決する。シドニーはエドを気に入り、自らがアパートの一階で営むバーに招く。

エドは早速、学校に赴くと、課外授業に臨む。エドはそこで、それぞれに問題を抱え、居残りを命じられた11人の生徒達と対面する。一人の女児がトイレに行き、戻ってくると初潮を訴える。女児はその事が理解できずに癌だと訴える。エディはタンポンを取ってきて、女児に処置する様に促すが、使い方を上手く教えられず、看護師のアリーを呼んで助けてもらう。授業後、エドは生徒ティトを迎えに来た姉ピラに一目惚れする。

エドは生徒達の性に関する知識が乏しい事を知り、課外授業を利用して性教育を行う事を決めると、翌日から早速、教材を利用して性教育を始める。学術的で真面目な性に関する授業に、生徒達は恥じらい、戸惑い、茶化し始める。エドは生徒レオンの不真面目な言動を問題視し、校長室行きを命じる。程なくして、父親で牧師のハミルトンが駆け付け、恥を晒した事をレオンに叱責する。その場に居合わせたエドは、年頃の生徒達が身体の事ついて理解をしていないと説くが、ハミルトンはそれが家庭の問題であり、教師に委ねる気は無いと突っぱねる。

その夜、エドの女日照りを見兼ねたJTの配慮で、エドはブラインド・デートを行う事になり、バーでトリッシュと出会う。エドはトリッシュに誘惑され、バックヤードに連れ込まれるが、トリッシュは踏ん切りの付かないエドの態度を見て、エドがゲイだと誤解して立ち去る。エドは誤解された事で落ち込むが、シドニーの叱咤激励を受け、立ち直る。

翌日、エドは授業で性病を扱い、症例写真を見せる事で、性病が如何に危険かを生徒達に認識させると、コンドームと共にバナナやきゅうりを配り、実際に装着する練習を行う。授業後、エドはティトに何回デートしたらセックスをしていいのか相談を受ける。ネットのエロ動画を真に受けているティトに、エドはそれがフィクションだと諭す。ティトを迎えに来たピラは、ティトがエドを最高の先生だと評価していた事を明かし、自宅へディナーに招く。

その晩、エドはピラの家を訪ね、母親に歓迎される。エドはピラと距離を縮めようとするが、同じく招かれていたピラの彼氏のヘクターに、ピラに近づかぬように釘を差される。エドはしこたま酒を飲まされた挙句、ヘクターの挑発に乗った為に、母親の胸元に嘔吐してしまい、逃げ帰る。バーで落ち込むエドに、シドニーは恋に落ちるのは幸せな事で、アタックしてみるべきだと勧める。

翌日、エドはJTとアリーを授業に招き、敬意を持って異性と会話する方法を生徒達に実践させる。JTとアリーは授業を通して、生徒達に誤った性の知識が蔓延している事を実感し、エドによる性教育の必要性に賛意を示す。その後、エドはピラに会い、ピラがヘクターと距離を置く様にした事を知る。エドはピラをバーでのデートに誘う。

その日、エドは学長に呼び出される。学長はコンドーム配布の件をハミルトンが問題視している事をエドに伝え、この地区では性教育が許されていない事を明かす。エドが性教育の必要性を主張すると、学長はハミルトンが毎週、体育館で会合を開いている事を明かし、直接会って話し合う様に促す。

エドは会合を終えたハミルトンを訪ねる。ハミルトンは、セックスの素晴らしさは認めながらも、セックスの授業はすべきでは無いと告げる。エドは誤解を解くべく、授業を見学する様にハミルトンに勧める。エドはピラとのデートをJTに報告すると、JTは精力増強剤をエドに与え、それでキメる様に促す。

ハミルトンが授業を見学に訪れる。その日の授業は、生徒達が寄せた質問を生徒達自身が読み上げ、エドがそれに答えるという形式で進められる。しかし、科学的では無い単刀直入で卑猥な質問の数々に、ハミルトンは憤慨し、授業を支持しないとエドを突き放す。エドは事実を教える必要性を説くが、ハミルトンから子供を堕落させたと責められ、授業の閉鎖を告げられる。

授業後、エドはティトに彼女とのセックスする事を打ち明けられ、コンドームをせがまれる。エドはセックスには早過ぎるとティトに説き、本当の気持ちが必要だと諭すが、ティトは貰えないなら無しでもセックスをすると言ってきかない為、エドはやむを得ずコンドームを渡す。

その夜、エドはバーでピラとデートをし、授業が無くなる事を伝え、更にティトが今夜セックスするつもりでいる事を明かす。ピラはエドがティトにコンドームを渡した事を責めると、自宅に急いで戻り、セックス直前のティトと恋人を制止する。ピラに追い返されたエドは、その直後にヘクターに捕まる。ピラとの事で憤激したヘクターは、エドを暴力で痛めつける。

エドは自暴自棄になり、車に娼婦を乗せて裏道に入り込むと、JTの薬を飲んでセックスに及ぼうとするが、その矢先に警察に発見され、逮捕される。そこで娼婦が男だと判明する。エドはJTにより保釈され、経緯を伝えると、童貞だと打ち明ける。JTはそれを知りながら、エドを気遣って話を合わせていた事を明かす。

後日、エドは学長に性教育の必要性を改めて訴え、理解を示されるが、閉鎖の決定は覆らない事を知る。失職したエドは再びベーグル店で働き始める。そこへシドニーが訪ねてくると、エドは散々続きの事の経緯を伝える。エドは自信を持つために、一度セックスしたいだけだと嘆く。シドニーは、人生は経験が全てでは無く、望みを知ってそれを追い求めるものだと説き、理想の男になればいつでもできるとエドを励ます。

エドは改めてピラの元を訪ねると、真摯な思いを伝え、かつて得意としたオーボエを披露して和解する。それから、エドはピラの好きな場所を一緒に巡るデートをした後、クラブに誘われるが、エドだけ中に入れず、足止めを食らう。そこにヘクターが現れると、エドは勢いに任せて殴りかかり、再び逮捕される。JTに保釈してもらったエドに、シドニーは女よりまず仕事を取り戻すべきだと諭す。

後日、エドは生徒達を従えて、ハミルトンの会合へ乗り込む。エドは子供とセックスの話をしない親達に、正しい性教育を行う必要性を熱弁する。エドは自らが童貞だと打ち明けた上で、自分には不向きかも知れないが、子供達に一番大事な事を教えたいと主張する。続けてレオンが、これまで間違った情報を鵜呑みにしていたが、エドになら親に聞けない事も聞けて、真実を教えて貰えると訴える。ハミルトンを始め、親達はエドの主張に理解を示す。

その後、ピラがエドを訪ねてアパートにやってくる。ピラはエドが童貞だと知り、最初の女になりたいと誘惑するが、気持ちをまず大事にするエドに愛想を尽かして立ち去る。エドはバーに赴き、ピラを振った事をシドニーJT、アリーに伝える。シドニーはエドがもう立派な男だと認め、男の証は女を追う事では無く、余裕を持って女と付き合う事だと説き、エドを励ます。

一年後、エドは生徒達に慕われる存在として、学校で性教育の授業を続ける。

 

 

あのハーレイ・ジョエル・オスメントが今度は童貞教師役と聞き、しかもタイトルがSEXエドと来れば、観るしか無いって事で鑑賞。米国の子供達における、誤った性知識の蔓延ぶりというのは社会問題としても取り上げられる事が多い様で、本作もR15なコメディではあるのだが、焦点を当てているのは割りと真面目な問題だったりして、そんなにおバカな作品でも無い感じ。数学教師を志望していたはずのエドは、ひょんな事から性教育を教える事になり、その熱意から子供達の信頼を得ていくのだが、何分ナイーブな問題故に大人達には反感を抱かれてしまう。理解を得ようと努めるその一方で、脱童貞を図ろうと苦慮する様子も描かれ、色恋沙汰に不器用なエドに完全童貞の僕としては親近感を覚える。バーのシドニーがメンター的なポジションとなり、エドを励ます様子がほっこりする。しかし、オスメントは味があるキャラだから、いつかまたブレイクすると思うんだな。僕は彼に結構期待している。

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